臨床工学技士の求人は、都道府県によって求人数や特徴が異なります。医療機器のスペシャリストである臨床工学技士は、医療現場において重要な人材です。
鹿児島県内でも臨床工学技士の求人は多くあります。しかし、求人情報だけでは鹿児島県の募集要項にどのような特徴があるのか、把握することは大変です。
そこで今回は、鹿児島県における臨床工学技士の求人状況を解説します。鹿児島県で臨床工学技士の資格を活かして働きたいと考えている人は、参考にしてください。
1. 鹿児島県における臨床工学技士求人の特徴
鹿児島県における臨床工学技士求人の特徴として、扶養手当や住宅手当などの各種手当が充実している施設が多くあることが挙げられます。勤務先ではスタッフへの教育を熱心に行っている他、各病院内や学会が開催する各種勉強会に参加できるため、スキルアップも可能な地域です。
育児休暇が取りやすかったり、託児所を備えていたりするクリニックなどもあります。このようにワークライフバランスを整えている点が、鹿児島県における臨床工学技士求人の特徴です。
さらに民間企業においては、子育てや介護に関する休業制度の整備や、各種保険が完備されているなど、福利厚生に力を入れている勤務先が多くあります。
フレックスタイム制を導入していたり、保養施設やスポーツ施設の利用が可能だったりとする点も、労働者には嬉しい点です。労働者のプライベートが充実するように力を入れていることも、鹿児島県における治験コーディネーター求人の特徴となります。
1-1. 臨床工学技士が活躍できる場所は鹿児島県にどれくらいある?
臨床工学技士が鹿児島県で仕事を探す場合、まず候補に挙がる場所は病院やクリニックなどの医療機関です。2019年3月時点の集計では、鹿児島県全体で2,443の医療機関があります。
鹿児島県における医療機関の求人では、医療機器の保守・点検を含めた業務全般の担当者や、管理職を募集する病院があります。しかし、最も多く見られる求人は人工透析にかかわる業務です。透析機器の管理だけではなく、対象患者への柔軟なサポートも求められています。
応募条件にベテランの経験者を掲げるところもありますが、新卒・未経験者OKの病院や、問い合わせに応じる病院はいくつもあります。
特に未経験者歓迎としているところは、屋久島などの離島にある医療機関です。離島医療やへき地医療に対して関心があるならば、最適な候補として挙げられるでしょう。
鹿児島県内における臨床工学技士の求人は、医療機関以外にも治験コーディネーター、研究技術職、医療機器メーカーの営業と幅広くあります。中でも特に多くの求人がある職は、治験コーディネーターです。治験コーディネーターの求人では経験者が優遇されることはもちろんですが、未経験者でも臨床工学技士の資格保有者であれば歓迎される職場はあります。
病院やクリニックなどの医療機関、また治験コーディネーターといったように、活躍できる場所は数多く用意されています。
2. 【鹿児島県】臨床工学技士の平均給与
臨床工学技士における臨床工学技士の給与額は、年齢や経験などによって差が生じます。日本全国における臨床工学技士の平均給与額は、約300万~450万円です。
また、鹿児島県における臨床工学技士求人では、おおよそ以下の金額が提示されています。
鹿児島県の求人給与 |
月収 |
年収 |
臨床工学技士 |
17~33万円程度 |
165~396万円程度 |
全国平均の給与額と比較した場合でも、大きな差はありません。臨床工学技士の最低モデル月収が低めになっている理由は、離島での最低提示額も含まれているためです。
鹿児島県の最低賃金は、時給790円(2019年10月3日より)となっています。厚生労働省が2018年に調査し、2019年3月に公表した「賃金構造基本統計調査」の結果によると、鹿児島県全体の平均年収は395万円程度です。鹿児島県では、男女間によって勤続年数や超過時間も少し異なり、その結果として収入の差が見受けられます。
【鹿児島県全体の平均年収(男女別)】
臨床工学技士の求人情報で提示される金額は、あくまでも初期の基本的な給与額です。実際に就職した場合は、職場によって付けられる各種手当や、昇給などを考慮する必要があります。手当や昇給を加味すれば、鹿児島県内での平均年収と比較した場合でも、臨床工学技士の年収に格別な差はありません。
3. 【鹿児島県】臨床工学技士の求人が多いエリア
鹿児島県内において、最も臨床工学技士の求人数が多い市は鹿児島市です。臨床工学技士の求人以外にも、治験コーディネーターの求人が多くあります。
霧島市や枕崎市などは、治験コーディネーターよりも臨床工学技士の求人が多く見られ、地域密着型をうたう医療施設も多いです。
また、鹿児島県には種子島という有名な離島があります。離島では鹿児島市などの中心エリアと比較して求人数は少ないものの、未経験者を歓迎していたり年齢が不問であったりするため、待遇や条件が比較的いいといえます。
鹿児島県内の求人では、医療機関の募集に比べて、治験コーディネーターなどの民間企業からの募集が多い状態です。民間企業からは県全体を対象とした求人が多く、資格を活かした営業社員の募集も見られます。ほとんどが正規職員を募集しており、パートやアルバイトの募集は多くありません。
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まとめ
ここまで、鹿児島県における臨床工学技士求人の特徴や給与額について解説しました。
鹿児島県は、勉強会やセミナーなどが積極的に開催される職場や、離島での幅広い業務など、キャリアアップやスキルアップの機会に欠かせない地域です。各種手当や職員向けの設備が整った職場も多いため、働きやすい環境といえます。
実際に鹿児島県の臨床工学技士求人に応募する際は、自分に合った環境かどうかを確認してから応募するようにしましょう。
※当記事は2019年9月現在の情報を基に作成しています