スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士の仕事内容|給料相場や向いている方の特徴も

更新日 2023年12月14日 公開日 2023年12月14日

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スポーツジムのなかには、栄養士・管理栄養士を採用している施設もあります。栄養士・管理栄養士がスポーツジムで働く場合、病院や給食施設のような調理・衛生管理といった厨房業務はなく、ジムスタッフやインストラクターを兼任しながら、利用者さまの栄養指導を行うのが一般的です。そのため、各種トレーニングに関心がある方や、利用者さまとコミュニケーションを取りながら働きたい方にはぴったりの職場と言えるでしょう。

本記事では、スポーツジムにおける栄養士・管理栄養士の役割や仕事内容をご紹介します。スポーツジムにおける栄養士・管理栄養士は、利用者さまのために食事や栄養に関する専門的なアドバイスができる貴重な存在です。スポーツ業界での仕事に興味のある栄養士・管理栄養士の方は、この記事を読んで就職や転職にお役立てください。

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スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士の仕事内容|給料相場や向いている方の特徴も

スポーツジムで働く栄養士の主な仕事内容とは?

スポーツジムは幅広い年齢層の方が、「体を鍛える」「ボディメイクする」「健康を維持する」などの目的でトレーニングを行う施設です。

スポーツジムの主な業務内容として挙げられるのは、利用者さまへの運動指導やマシンの操作説明、受付事務、施設管理、館内清掃などです。人と接する機会が多いことから、さまざまな人とのコミュニケーションに慣れておくとスムーズに働けるでしょう。

前述したように、栄養士・管理栄養士がスポーツジムで働く場合は、ジムスタッフと栄養士・管理栄養士の業務を兼任するケースが多く見られます。食事や栄養に関して利用者さまにアドバイスするケースも少なくないため、トレーニングに役立つ栄養の知識や市販のサプリメントについての知識を学んでおくと、仕事に役立つでしょう。職場によっては、栄養士・管理栄養士の専門性を生かしてサイトやSNSで情報を発信したり、職場スタッフに向けた栄養セミナーを開催したりする機会もあるかもしれません。

ここからは、スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士の詳しい仕事内容をご説明します。

食事・栄養の個別指導

栄養士・管理栄養士がスポーツジムで働く場合、利用者さまの食事と栄養に関する個別指導を行うほか、具体的な献立作成を任されることもあります。カウンセリングのように対面で話し合うだけでなく、トレーニング中に質問された内容に回答する機会も多いでしょう。

そのため、スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士には、利用者さまからの質問や相談にすぐに答えられるだけの知識が求められます。体質改善につながる献立のことや痩身をサポートするダイエット食のことなど、日ごろから幅広い情報を得ておくと、利用者さまに頼りにしてもらえるでしょう。

スタッフ・インストラクター業務

スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士は、多くの場合、施設や設備の管理業務も行うことになります。たとえば、問い合わせ応対や事務作業、フロント受付業務、施設内のショップにおける販売業務、トレーニングマシンのメンテナンスや清掃業務などもそうした業務の一部です。

また、職場によっては、栄養士・管理栄養士がインストラクターやトレーナーとして働くケースもあります。インストラクターやトレーナーの仕事は「トレーニングメニューについて指導する」「運動の取り組み方法についてアドバイスする」といった利用者さまの運動指導がメインです。ヨガやピラティスなどの関連資格を取得すれば、より利用者さまのニーズに応えやすくなるでしょう。

地域貢献活動

スポーツジムを運営する企業のなかには、地域貢献に力を入れているところもあります。そうした職場で働く栄養士・管理栄養士は、地域に向けた講演会やイベントで食育指導を担当する可能性もあるでしょう。

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スポーツジムで働く栄養士の給料相場

スポーツジムに勤務する栄養士・管理栄養士の平均的な年収は、約240万~360万円です。下表は、マイナビコメディカルの求人情報をもとに、栄養士の平均年収を職場別に記載したものです(ただし、栄養士・管理栄養士全体の平均年収は、厚生労働省の調査より抜粋)。

【職場別】栄養士・管理栄養士の平均年収
栄養士・管理栄養士全体(※) 約368万円
病院・診療所 約300万~400万円
福祉施設(介護施設・児童福祉施設など) 約260万~310万円
保育施設 約300万~350万円
行政機関(公務員) 約450万~600万円
給食施設 約330万~400万円
その他事業所(美容業界・食品業界など) 約250万~330万円

(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

(それ以外の出典:マイナビコメディカル/https://co-medical.mynavi.jp/

スポーツジムのなかには、資格手当や役職手当といった各種手当が充実している職場もあり、そうしたケースでは相場を超える年収を目指せるでしょう。

なお、スポーツジムにおける非常勤・パートの栄養士・管理栄養士の時給相場は、約1,000〜1,500円となっています。

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【栄養士向け】スポーツジムでの勤務が向いている方の特徴

スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士は、利用者さまのトレーニング目標、体質、性格などを理解した上で、1人ひとりにあったサポートを行う必要があります。そして、栄養士・管理栄養士が利用者さまをきちんと理解するには、丁寧なコミュニケーションが大切です。

そのため、接客業の経験がある方、人と接することが好きな方は、スポーツジムでの勤務に向いていると言えます。適切にコミュニケーションを取り、利用者さまが前向きな気持ちでトレーニングできるようにしっかりサポートしましょう。

また、スポーツジムでは、利用者さまが「目標の達成」に向けて変化していく姿を間近で見ることができます。利用者さまと目標を共有し、一緒に努力できる方にとって、スポーツジムは非常にやりがいのある職場だと言えるでしょう。

おすすめの関連資格

ここでは、栄養士・管理栄養士がスポーツジムで勤務する際におすすめの資格を2つご紹介します。どちらもインストラクターやトレーナーとしての能力を高める資格なので、興味のある方はチャレンジしてみてください。

・健康運動指導士

医学や保健に関する知識を持ち、安全で効果的な運動指導を行う専門家に与えられる資格です。健康運動指導士は保健医療関係者と連携しながら、運動プログラムの作成や実践指導計画の調整などを担います。

健康運動指導士になるには、健康・体力づくり事業財団が主催する講習会を受講するか、養成校の養成講座を修了して認定試験に合格しなければなりません。健康運動指導士を取得すれば、栄養指導とともにトレーニングに関する効果的なアドバイスができるようになるでしょう。

(出典:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「健康運動指導士」/https://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/index.html

・NSCA認定資格

NSCA認定資格は、国際的なパーソナルトレーナーの資格です。NSCA認定資格には、ストレングス&コンディショニングの認定資格である「NSCA-CPT」と、トレーニング、医学、運動生理学の専門知識を備えた人材を認定する「NSCA-CSCS」があります。なお、NSCAとは、アメリカで創設されたトレーニングやパフォーマンスアップの研究教育機関のことです。

NSCA認定資格はトレーニング技術や医学・運動生理学の知識を保有している証明になるため、栄養士の専門性と併せれば、信頼できるトレーナーとして活躍できるでしょう。

(出典:NSCA資格認定試験「NSCA資格認定試験」/https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/

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資格も併せて紹介

栄養士がスポーツジムで働く前に知っておくべきことは?

スポーツジムには営業時間の長い施設が多く、勤務体制は基本的にシフト制です。

シフト制は、予定に合わせて出勤日を決めることができ、残業もほとんどないため、プライベートを優先できる点がメリットとなります。一方で、シフト制は生活が不規則になりやすいため、適切な体調管理が欠かせません。

また、栄養士・管理栄養士がインストラクターの業務を兼務する場合は、フィットネス関連、スポーツ関連の資格を取得しておくと、より活動の幅が広がるでしょう。

なお、栄養士・管理栄養士を募集するスポーツジムの数は、福祉施設や保育施設に比べて多くありません。しかし、体づくりの基本となる食事と栄養は栄養士の専門分野であるため、フィットネス市場が拡大するなか、スポーツジムにおける栄養士・管理栄養士の需要も高まっていく可能性があります。

スポーツジムへの転職を希望する方は、こまめに求人情報をチェックするとともに、トレーニングに関連する食事と栄養の知識を深めておきましょう。

【関連リンク】マイナビコメディカルで
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まとめ

スポーツジムで働く栄養士・管理栄養士は、ボディメイクや健康維持を目指す利用者さまに、食事と栄養のアドバイスを行います。ジムスタッフやインストラクターの業務を兼ねるケースもあるため、利用者さまに的確なアドバイスを行う知識やコミュニケーション能力も必要になるでしょう。

スポーツジムでは、利用者さまが目標に向かって変化していく姿を間近で見られるため、利用者さまと目標を共有し、一緒に努力できる方は大きなやりがいを得られるでしょう。

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監修者プロフィール

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