女性の管理栄養士・栄養士の現況は?長く活躍するための方法も

更新日 2023年11月29日 公開日 2023年11月29日

#女性の転職 #情報収集 #転職検討/準備

「食に関する仕事がしたい」と考えている方のなかには、食と栄養の専門家である管理栄養士・栄養士として働くことを検討している方も少なくないでしょう。

また、管理栄養士・栄養士を目指す女性の方からは、「結婚や出産・育児といったライフステージの変化があっても、長く働き続けられるだろうか」という声を聞くことも多くあります。

そこで当記事では、女性が管理栄養士・栄養士として働く場合の年収や将来性、メリット・デメリットについて解説します。結婚や出産の後も仕事を続けたい方におすすめの職場や就職・転職方法も紹介するので、管理栄養士・栄養士を目指している方はぜひ参考にしてください。

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女性の管理栄養士・栄養士の現況は?長く活躍するための方法も

女性の管理栄養士・栄養士の現況・将来性

女性が管理栄養士・栄養士として働く上で、男性の管理栄養士・栄養士との違いや、管理栄養士・栄養士を取り巻く現況、将来性といった点は特に気になるポイントでしょう。

管理栄養士・栄養士の業界は圧倒的に女性が多く、男女の比率は「男性1:女性9」程度と言われています。とはいえ、男女ともに「献立作成」「栄養指導」が主な業務であり、仕事内容に大きな差はありません。

厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、管理栄養士・栄養士の平均年収は次の通りです。

■管理栄養士・栄養士の平均年収

性別 平均年収
男女計 約368万円
女性 約351万円

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

女性の管理栄養士・栄養士の平均年収は、男性も含めた管理栄養士・栄養士全体の平均年収よりも約17万円低くなっています。ただし、これは結婚や出産などで一時的にキャリアが中断される(=勤続年数が少なくなる)女性が多いためであり、待遇に男女差があるわけではありません。基本的には、男女ともに勤続年数や経験年数、役職などによって待遇が変わることを覚えておいてください。

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女性が管理栄養士・栄養士として働くメリット・デメリット

ここからは、女性が管理栄養士や栄養士として働く際のメリット・デメリットについて解説します。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

■女性が管理栄養士・栄養士として働くメリット

○対応の柔軟さ・共感力の高さが強みとなる
管理栄養士・栄養士は子どもから高齢者まで、さまざまな方を対象に栄養相談・栄養指導を行ったり、食育活動を行ったりします。女性のなかには細かい気遣いができる方や、共感力の高い方が多いと言われており、そうした特性は管理栄養士・栄養士として活動する上で、大きな強みとなるでしょう。

○家庭での経験を業務に生かせる
管理栄養士・栄養士の主な業務は、栄養指導、栄養管理を通して人々の健康を支えることですが、職場によっては調理を行う場面もあります。日頃から家庭で料理をしている女性であれば、「日常生活で身に付けたことを仕事で生かせる」という点がメリットになるでしょう。

■女性が管理栄養士・栄養士として働くデメリット

○職場によっては体力が必要
大規模な医療機関や給食施設で働く管理栄養士・栄養士は、大量の食材を運んだり、重い調理器具を運んだりすることもあります。体力に自信のない方の場合、そうした力仕事をデメリットだと感じる場合もあるでしょう。

○女性が多い職場ならではの人間関係に悩むケースもある
女性が多い職場では、「派閥が生まれやすい」「うわさ話や陰口が多い」などが原因で、人間関係の問題が起こりやすいと言われています。そうしたケースに遭遇すると、「どうすれば人間関係をうまくこなせるのだろう」と悩み、心身が疲れてしまうことになりかねません。ただし、女性が多数を占めていても風通しのよい職場や、家庭との両立がしやすい雰囲気の職場はあります。

このように、女性が管理栄養士・栄養士として働くことには、メリットとデメリットの両方があります。こうした点を理解した上で、自分に合った職場や働き方を検討してください。

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管理栄養士・栄養士は結婚後も仕事を続けられる?

一般企業で働く女性の場合、現在勤務している職場を辞める理由の1つとして、「結婚や出産・育児といったライフステージの変化」が挙げられます。では、女性の管理栄養士・栄養士は、ライフステージの変化が仕事にどう影響するのでしょうか。

結論からいうと、女性の管理栄養士や栄養士は、結婚や出産・育児を経ても仕事を続けられる可能性が高い職業と言えます。以下では、女性の管理栄養士や栄養士が結婚や出産の後も仕事を続けやすい理由について解説しましょう。

■結婚後も仕事が続けられる理由

○子育てに理解がある職場が多い
管理栄養士・栄養士には女性が多いことから、子育てに理解を示す職場が多い傾向にあります。また、アルバイトやパートといった短時間で働ける雇用形態の求人も豊富なため、仕事と家事・育児の両立がしやすい職種と言えるでしょう。

○再就職しやすい制度を導入している職場が多い
管理栄養士・栄養士は資格が必要な専門職であるため、「経験者歓迎」とする中途採用の求人も少なくありません。結婚や出産で離職した管理栄養士・栄養士のために、再就職を支援する制度を導入している職場も多く、子育て中の方も社会復帰がしやすいでしょう。

ただし、地域やタイミングによっては、希望に合った求人が見つかりにくいケースもあります。結婚・出産の後も管理栄養士・栄養士を続ける予定の方は、結婚や出産の前に、仕事と家庭の両立に理解のある職場に転職しておくのも1つの方法です。

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管理栄養士・栄養士として長く活躍できる職場に就職・転職する方法

結婚や出産の後も管理栄養士・栄養士として働き続けることを希望している方は、就職や転職の際に長く活躍できる職場を選ぶのがおすすめです。

女性が管理栄養士・栄養士として長く活躍できる職場・働き方には、主に次の4つがあります。

■女性が管理栄養士・栄養士として長く活躍できる職場・働き方

  • ・子育てに協力的な職場で働く
  • ・アルバイト・パート・派遣として働く
  • ・公務員として働く
  • ・フリーランスとして働く

ここでは、それぞれの職場や働き方の特徴と、就職・転職する方法について解説します。「管理栄養士・栄養士として長く活躍したい」と考える方は、ここに紹介する職場や働き方を検討してみるのもよいでしょう。

子育てに協力的な職場で働く

結婚や出産の後も管理栄養士・栄養士として働きたい方は、子育てに理解がある職場を選ぶことが大切です。産休・育休制度や時短勤務制などの福利厚生が整備されており、十分な取得実績がある職場を選ぶことで、仕事と育児の両立に関する悩みを軽減できるでしょう。

子育てに協力的な職場を見付けるためには、求人情報や面接などで子育て関連の制度について確認することが大切です。その際は、「子育てサポート企業」として厚生労働省から認定されたことを証明する「くるみんマーク」「プラチナくるみんマーク」も、1つの指標となります。

アルバイト・パート・派遣として働く

家事や育児の時間を十分に確保しながら、管理栄養士・栄養士の仕事を続けたい方は、アルバイトやパート、派遣社員として働くのもおすすめです。アルバイトやパート、派遣社員の場合、勤務日や勤務時間を限定して働ける職場が多いため、プライベートの時間を確保しやすいでしょう。

なかには、正社員登用制度がある職場もあるため、「子育てが落ち着いた頃に正社員としてキャリアアップしたい」という方は、正社員登用制度が利用できる職場を選ぶのもよい方法です。

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公務員として働く

保健所や公立の病院、学校、幼稚園といった施設は、民間企業よりも産休・育休などを取得しやすく、残業も少ない傾向にあります。また、雇用が安定しており、給料や賞与も民間より高い水準になるケースが多いため、子育てをしながらでも安心して働けるでしょう。

ただし、公務員の管理栄養士になるには、志望する地域の公務員試験に合格する必要があります。自治体によっては採用枠が限られていたり、年齢制限などの条件があったりする場合もあるため、まずは希望する自治体に詳細を問い合わせることから始めてください。

フリーランスとして働く

管理栄養士・栄養士の場合、食や栄養に関する高い知識やスキルを生かして、フリーランスとして働くことが可能です。フリーランスの場合、時間の調整がしやすいほか在宅でこなせる仕事も多いため、育児で家を空けるのが難しい方でも無理なく働くことができるでしょう。

■フリーランスとしての働き方

  • ・企業や福祉施設で栄養相談・栄養指導業務を行う
  • ・料理教室やセミナーを開催する
  • ・各種メディアにレシピや記事を提供する

このように多彩な活動を自由に行える点は、フリーランスならではの魅力と言えます。一方で、フリーランスは自分で営業をして仕事をとってくる必要があるため、「慣れるまでは苦労する場面もある」ということを覚えておいてください。

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まとめ

管理栄養士・栄養士は女性の割合が高い職業です。女性のなかには細かい気遣いができる方や共感力の高い方が多いとされますが、そうした特性はさまざまな方に栄養相談・栄養指導を行う上で、大きな強みとなるでしょう。

管理栄養士・栄養士が活躍する職場には、子育てに理解がある職場やアルバイト・パートで働ける職場も多いため、結婚や出産の後も長く働きやすい傾向にあります。「管理栄養士・栄養士として長く活躍したい」と考える方は、自分の生活に合った職場・働き方を検討することから始めてみましょう。

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