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高齢者がリハビリを嫌がる原因は?拒否された時の対処法を紹介

公開日:2017.04.03 更新日:2024.05.29

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患者さんからリハビリを断られた経験はありますか?

どんなに優秀なセラピストであっても、リハビリが実施できなければ、患者さんの日常生活の動作(ADL)や生活の質(QOL)の向上は難しいですよね。ここでは、リハビリを嫌がる患者さんの理由と、その対策方法について解説します。

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リハビリを嫌がる原因で多いのは「意欲低下」

リハビリの拒否はセラピストにとって一つの課題です。その理由の一つとして、「リハビリへの意欲の低下」が挙げられます。この状態が続くと、入院期間が長引いたり、廃用症候群が進行したりと、問題は増えてしまいます。

さらに、意欲が低下していると、リハビリの効果も期待できません。この意欲低下の原因は、身体的な問題だけでなく、精神的な問題からも生じることがあります。うした意欲低下を引き起こす原因として、身体面と精神面、両方の側面から順番に考えてみましょう。

身体面に問題がある場合の対処法

患者さんがリハビリを嫌がる場合、最初に考えるべきは身体面の問題です。

体調不良で起きられない、または横になりたいと思うのは自然な反応です。原因としては、熱発、栄養不良、疼痛、倦怠感などがあります。

リハビリを行う前には、カルテから必要な情報を収集しましょう。

熱がないか、食事はちゃんと摂れているのか、血圧や血液データは正常か、睡眠は足りているかなどを確認します。また、当日の患者さんの状態を看護師から聞くのも有効です。さらに、セラピスト自身が患者さんの体温や血圧を評価・測定することも重要です。

リハビリを嫌がる原因が身体面の問題であれば、原因に応じた対策が必要です。

熱がある場合は看護師に連絡し、栄養状態が問題なら主治医や栄養科と連携します。疼痛については、リハビリで対応できるか、または薬の処方が必要か主治医と相談します。

何より大切なのは、患者さんの状態を把握し、原因を改善するための迅速な対応です。

精神面での問題がある場合の対処法

患者さんがリハビリを嫌がる場合、身体面の問題がなければ、次に考えるべきは精神面の問題です。精神的な問題は、患者さんの性格や経験、病状などが影響しますので、対応が複雑な場合もあります。

しかし、患者さんの問題を理解し、適切に対応することで、早期に改善が見込めます。患者さんが「リハビリの必要性が分からない」「内容が目的と結びついていない」「未来に悲観的」などの気持ちを抱いている場合、まずはその不安を聞き、理解することが大切です。

高齢者がリハビリを嫌がる原因が特定できれば、対策を立てます。

例えば、リハビリの必要性が理解できない場合、患者さんが目指すゴールから必要な動作レベルを丁寧に説明します。また、リハビリ中に難しい動作が多く、自信を失っている可能性も考えられます。

この場合、リハビリの難易度を下げて自信を取り戻すことを優先します。できることをほめてリハビリを進めることで、患者さんの意欲を引き出しましょう。

リハビリの意欲を高める声のかけ方

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患者さんが「もっと頑張ろう」と感じるためには、「自分で歩きたい」「家族と話したい」などの具体的な目標や意欲が必要です。

そのためには、セラピストの皆さんが「あなたが大切だ」というメッセージを伝え、目標達成のために一緒に努力することが重要です。

患者さんの意欲が上がると、セラピストもやりがいを感じます。患者さんの様子をよく観察し、褒めることを忘れないセラピストになりましょう。

■関連記事
リハビリの意欲向上させる声かけとは?患者のモチベーションを上げるヒント

まとめ

リハビリを嫌がる患者さんに対し、その原因を理解し対策を立てることが重要です。原因は身体面や精神面にあり、それぞれに対応した対策を考える必要があります。

身体面の問題では、患者さんの健康状態を把握し、必要なら医師と連携して対策を立てます。

一方、精神面の問題では、患者さんの気持ちを理解し、リハビリの必要性や目標を丁寧に説明します。

また、リハビリの難易度を調整して自信を取り戻すことや、患者さんの意欲を引き出すための声かけも重要です。

以上のことを意識してリハビリに活かしていきましょう。

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