【新人セラピストとして】リハビリ職におすすめのスキルアップ術5選
公開日:2015.07.22 更新日:2021.02.25
セラピストに限らず、社会人ともなれば周囲に“新人”として扱われる期間は限られています。就職して5年も経てば後輩への指導業務が加わり、それまで以上に忙しくなることでしょう。就職してすぐは学ぶことも多かったものの、だんだんと日々の作業に追われ、気がつけばあっという間に中堅クラス……。責任ある立場になれば、それまでのように自由な時間を持つことは難しくなる可能性も。
「新人といわれるうちにやっておけばよかった」と後悔しないように、積極的に多くの経験を積んでおきたいですね。新人セラピストだからこそ、心がけてほしい5つのスキルアップ術を紹介します。
セラピストに必要な5つのスキルアップ術
セラピストとして向上心を持ち続けることは、治療へのポジティブな姿勢にも表れ、患者さんの意欲向上にもつながります。とはいえ、何から手をつけたらいいのかわからない人もいるかもしれません。まずは、以下の5つの方法を試してみてはいかが?
1.学会や勉強会は積極的に参加する
資格取得に向けて勉強を続けた学生時代とは異なり、今は現役のセラピストとしてさまざまな症例に出会うことでしょう。新しい患者さんに出会うたびに悩みも増え、戸惑うことも多いのでは? そんな悩みを解決するためには、やはり勉強が一番の方法です。症例検討会をはじめとする勉強会に参加したり、興味のある分野の学会で発表する立場を目指したりすることもおすすめです。新しい環境に飛び込むことで刺激を受けるだけでなく、研究内容がさらなる応用につながる可能性もあります。「一生勉強」という心意気で、常に向上心を持ち続けましょう。
2.目標となるセラピストを見つける
患者さんに目標設定を行うように、自分が理想とする具体的なセラピスト像があると、目標達成に向けたプランが立てやすくなります。「あの先輩のように、専門的な分野に特化したセラピストになりたい」など、まずは目標となるセラピスト像を探してみましょう。細かな設定をすることで、具体的なキャリアプランが立てられます。3年後、5年後と期間を設定しながら目標を立て、同時に結婚や子育てを見据えたライフプランについても考えてみれば、よりリアルなビジョンが見えてくるはず。最終的に目指す姿をクリアに思い描くことで、「今、するべきこと」がわかるようになるでしょう。
3.後輩からの相談は、積極的に受け入れる
指導を受ける立場から、指導する立場に変わることで、新たな視点を得られるもの。自分自身もまだまだ学びの途中とはいえ、後輩はそれ以上に不安を抱えているものです。経験から得た情報は、積極的に後輩と分かち合いましょう。また、後輩の質問やトラブルを対処するうちに、それまで気がつかなかった自分のクセを発見することも。後輩の相談に乗ることで、自身の成長につながるのです。
4.職場以外の同業者と知り合う
同じ職場のスタッフとばかり過ごしていると、限られた知識や技術で満足してしまいがち。気持ちを外に向けるためにも、職場以外の同業者で、気軽に連絡したり相談したりできるセラピスト仲間を作りましょう。勉強会や学会の懇親会に参加したり、SNSを利用して人脈を広げたりと、交流の場を多く持つことが大切です。多くのセラピストと関わり、会話を広げることで、自分の実力を客観的に判断する材料にもなります。自分の可能性を広げるためにも、外部へのネットワークを広く持ちましょう。
5.新しいことを始める
思い切って新しいことを始めてみましょう。仕事に無関係のことでも構いません。「以前から興味があったギターを始めてみる」など、自分がワクワクすることに積極的に挑戦を。楽しんでいるうちに、施設内のイベントでギターを披露することになるかもしれません。同様に、新しい出会いを求めて異業種交流会に参加するのもよいでしょう。職場とは異なる考え方や価値観を持った人たちと交流することで、セラピストとしてだけでなく、人間としても成長するきっかけになるはずです。
いつか目標とされるセラピストになろう
セラピストとしてのスキルアップは、個人の魅力を高めることにもつながります。ひとつでもチャレンジして、多くの人の目標となるようなセラピストを目指しましょう。
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