あるある! 理学療法士にありがちなクセ
公開日:2014.12.05 更新日:2014.12.19
病気やケガで身体に障がいがある方の基本的な動作能力の回復を図るため、日々奮闘している理学療法士。仕事に一生懸命になるあまり、プライベートな時間でも職業柄気になってしまうことがたくさん。理学療法士にありがちな「あるあるネタ」を紹介していきます。
友人や家族への挨拶も「お大事に」
これは理学療法士に限らず、病院に勤務している人やセラピストの職業病のようです。病院では診察が終わった後「お大事に」と声をかけますが、同じようにプライベートの友達にも「さようなら」というつもりが「お大事に」と別れ際に声をかけてしまう……おかしいような微笑ましいような一言ですね。
ものの使い方に敏感になる
理学療法士がリハビリの際によく使うのが杖。この杖の先、ゴムの減り方をついついチェックしてしまうのはセラピストのクセです。つい「あの人は右足が痛いのかな」などと仕事につなげてしまいます。
ウォーキング・ウォッチャー
これもまた敏感になってしまった例。街中で前を歩く人のかかとを必ずチェック。かかとの減り方で、その人の歩き方の問題点がわかってしまうのです。自分の患者さんではない方のかかとまで思わずチェックしてしまうのは、仕事熱心な証拠でもあります。
街中でも要介護度チェック
車いすを使用している方や杖を付いている方を見ると、心の中で「あの人は要介護度2かな」などと想像してしまうのも理学療法士ならでは。介護度によってリハビリ内容も変わるため、その先の「どのような治療が必要か」まで思わず考えてしまうのかもしれません。
高齢の方に道を聞かれたら……
リハビリの際、腕を支えたり、背中をさすりながら一緒に歩くことも多いのがこの仕事の特徴。高齢の方に道を聞かれただけなのに、なぜか背中をさすりながら目的地へ。はたから見ると不思議な光景かもしれませんが、このようなスキンシップは喜ばれるような気もします。
ドラマや映画に一人でツッコミ
家でドラマを見ていたり、映画を見に行ったりすると、偶然にもケガを負うシーンや病院の風景が出てくる場合があります。そんなときに「この包帯の巻き方はありえないだろう」「車いすより杖を使用すべきだ」などと一人で突っ込んでしまうのも独特のクセ。「これは主治医の指示待ちだな」と勝手な想像も働いてしまいます。
松葉杖のサイズに専門家の血が騒ぐ
松葉杖は脇の高さと手で握る部分の高さが合っていなければ、逆効果になってしまうことがあります。しかしながら、バランスのおかしい松葉杖を使っている人が結構いるのだとか。そんな松葉杖を使っている人を見かけたときは「誰がそんな使い方を教えたんだ!」と憤慨してしまうのも理学療法士ならではのあるある。専門家の血が騒いでしまう瞬間です。
100円ショップはアイデアの宝庫!
100円ショップにはリハビリに使えそうな日用品がいっぱい。それらを本来の利用法ではない形で、リハビリに活用しようとアイデアが浮かんでしまうのも理学療法士ならではの目線です。ただ買い物に行っただけなのに、仕事のスイッチが入ってしまい、「これはあの患者さんに使えるな」「こんなリハビリ方法はどうかな?」と考え込んでしまうこともしばしば。予定時間を過ぎても、100円ショップに居続けることも多いそうです。
リハビリ終了間近の嬉しい悩み
退院間近の患者さんは、もうすでにリハビリが終了に近づいているので、理学療法士がしてほしいことはほとんどできるようになっています。そんなときは何をすればいいのかわからなくなってしまいます。「患者さんが回復しているのは嬉しい、でも私は何をすればいいの……」。患者さんに寄り添う仕事だからこその嬉しい悩みです。
いかがでしたか? 理学療法士は患者さんのために、日々研究を重ねています。それがしばしば日常生活にも表れてしまうことも……。患者さんと一心同体となって回復を目指す、理学療法士ならではのお話でした。
【参考URL】
他の記事も読む
- パーキンソン病にリハビリは効果的!リハビリの具体的な方法と注意点・禁忌まで詳しく紹介!
- 高齢者に多い大腿骨頸部骨折!リハビリの流れと再発予防のポイントを解説
- 【失敗談】転職した言語聴覚士(ST)の失敗事例|転職で後悔しないための注意点を紹介
- 福祉用具専門相談員とはどんな仕事?なり方や向いている人などを解説
- 作業療法士必見!関わる機会が多い福祉用具の種類と選定のコツを解説
- 理学療法士がサロンを経営するために必要なこと は?開業のメリット・デメリットも紹介
- 理学療法士の男女比は?女性理学療法士が活躍している背景や今後の需要
- 下肢のMMTのやり方を解説|評価基準や実施中の注意点もご紹介
- 脳卒中に対するリハビリの流れを解説|リハビリの内容や重要性もご紹介
- 片麻痺に対するリハビリは?時期に応じた内容や自宅でのメニューをご紹介
- パーキンソン病のリハビリメニューとは?自宅で行える内容をご紹介
- 自宅でできる脳梗塞のリハビリ内容は?おすすめのリハビリサービスもご紹介
- 脊柱管狭窄症のリハビリ内容は?普段の生活での注意点も解説
- 専門理学療法士を取得するには?取得までの流れやメリットを解説
- 理学療法士の養成校の学費はなぜ高い?理由や学費のおさえ方を解説
- 筋緊張とは?異常時の反応や検査法、アプローチ法を解説
- 【理学療法士も必見!】マッサージのやり方は?具体的な効果や注意点をご紹介
- 腱板断裂とは? 原因、症状、リハビリ方法をわかりやすく解説
- 認知症のリハビリとは?流れとアプローチ4選を解説
- 言語聴覚士になるには「手話」が必要?手話を学ぶべき理由と勉強方法を解説