理学療法士に英語力は必要?必要な場面や知っておくべき英単語・英文
公開日:2022.01.20

文:rana(理学療法士)
理学療法士が働く医療分野では、病名や解剖用語などが英語表記されていることがあり、英語は身近なものといえます。また、時には外国人患者さんを担当することもあるでしょう。
英語に触れる機会が多い理学療法士ですが、実際にどの程度の英語力が必要なのでしょうか。今回は「理学療法士が実際にどんなときに英語力が必要とされるのか」や「英語力を身につけることのメリット」などについて解説します。
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理学療法士が英語力を必要とされる6つのシーン
理学療法士が臨床で英語力を必要とするのは、どのような場面があるのでしょうか。実際に想定される主な場面を挙げてみました。
①「PTってどういう意味?」と聞かれる
リハビリをしていると、患者さんから「PTって何の略語なの?」と問われることがあります。理学療法士を意味するPTはPhysical Therapist(フィジカルセラピスト)の頭文字をとったものです。理学療法士なら必ず答えられるようにしておきましょう。
時には作業療法士を指すOTや言語聴覚士を指すSTについても、聞かれることもあるかもしれません。いずれも基本的な用語として覚えておくとよいでしょう。
| PT(理学療法士) | Physical Therapist(フィジカルセラピスト) |
|---|---|
| OT(作業療法士) | Occupational Therapist(オキュペイショナルセラピスト) |
| ST(言語聴覚士) | Speech Therapist(スピーチセラピスト) |
②医師のカルテに英語表記がある
医師が記載するカルテは、解剖学的な部位や手術方法、疾患名などについて英語表記されている場合が多くあります。内容について理解していないとリハビリに支障をきたすため、よく見かける単語やわからない表記は事前にしっかりと調べておくようにしましょう。
③外国人患者さんを担当する
筆者も過去に何度か外国人患者さんを担当したことがありますが、問診や評価が思うように行えず、リハビリに苦労したことを覚えています。
言語でのコミュニケーションの重要性を痛感し、臨床のなかでもっとも実践的な英語力が求められる場面といえます。
④先輩や同僚が筋肉名を英単語で話している
ときどき、筋肉や靭帯などの解剖学的用語を英単語で話している理学療法士がいます。全く知らないと、申し送りがスムーズにいかないこともあるので、わからない場合は調べるか、直接聞くなどして理解するようにしましょう。
⑤スキルアップのため海外論文を読みたいとき
英語力があれば最新の知見や研究などが掲載された海外の論文を活用して、知識を得ることができます。特に、理学療法の技術が進んでいるアメリカやオーストラリア、イギリスといった英語圏内の国で発表される論文は英語で書かれており、日本語訳がない場合もあります。
また、認定理学療法士や専門理学療法士を目指すならば、英文の参考書や論文を読むことが求められます。取得後の自分のキャリアアップにも英語力が求められることも多いので、原文で読めるスキルがあれば仕事の幅を広げることができるでしょう。
⑥英語圏の外国で理学療法士として活躍する
医療の専門用語を使って会話できるレベルの英語力があれば、海外の理学療法先進国で働くという選択肢もあります。日本の理学療法士免許とは別途で資格を取得する必要がありますが、国際的な理学療法士として活躍できるでしょう。
理学療法士が最低限覚えておきたい英単語や英会話

理学療法士が普段の臨床で、最低限覚えておきたい英単語や英会話の例をまとめました。
運動方向
flexion (屈曲)
extension(伸展)
abduction (外転)
adduction(内転)
lateral rotation (外旋)
medial rotation (内旋)
筋肉名
Biceps (上腕二頭筋)
Triceps (上腕三頭筋)
Quadriceps (大腿四頭筋)
Gastrocnemius (腓腹筋)
痛み
Pain (痛み)
(dull) ache (鈍痛)
burning pain (焼けるような痛み)
throbbing pain (ズキズキするような痛み)
stabbing pain (刺されるような痛み)
問診
What brought you here today?
(今日はどうなさいましたか?)
How did it happen?
(どのようにしてそうなったのですか)
How long has the symptom been bothering you?
(どの位の期間その症状が気になっていますか?)
Since when has it started?
(いつから始まりましたか?)
Does it hurt you?
(ここは痛みますが?)
キャリアアップを目指す人や仕事の幅を広げたい人は英語力を高めよう
英語が苦手という人でも、理学療法士として、日常の仕事をすること自体には、さほど影響はないかもしれません。ですが、将来的に海外で活躍したい、英語論文を直接読んで学びたいといった希望があるなら、英語力を高めていく必要があります。
英語を身につけることは、仕事の幅を広げることにもつながります。キャリアアップを目指して英語力強化に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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rana(理学療法士)
総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。
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