管理栄養士の職務経歴書の書き方!好印象を与える作成ポイント
最終更新日:2021年12月20日
公開日:2021年11月1日
管理栄養士として転職する上で、職務経歴書の提出は欠かせません。職務経歴書は応募先に自身をアピールできる貴重な手段です。
ただし、馴染みのない人にとって、職務経歴書の作成は容易ではありません。書式や用紙サイズに悩むこともあれば、職務経歴や自己PRの書き方に悩むこともあるでしょう。
そこで今回は、管理栄養士が職務経歴書を作成する際の基本的な書き方について解説します。採用担当者に好印象を与えるポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
書き方から提出するときの注意点まで

目次
【基本】管理栄養士・栄養士の職務経歴書
職務経歴書とは、過去の職務や経歴を応募先に提示するための書類です。管理栄養士の場合は、どのような場所(病院・幼稚園・介護施設など)でどのような業務に携わってきたか、を応募先に伝えます。
職務経歴書は、スキルや実績をアピールするための手段として有効です。履歴書のみを提出するよりも採用担当者の関心を惹きつけることができるため、書類選考時に有利となります。
職務経歴書はパソコンで作成して問題ありません。手書きの職務経歴書は採用担当者が読みにくいことがあるため、どちらか迷った場合はパソコンで作成しましょう。用紙はA4サイズを使用した上で、1~2枚程度におさめることが基本です。
職務経歴書の記載内容は具体的かつ、端的にまとめることがポイントとなります。長文となる場合は箇条書きを活用するなど、読みやすさも忘れずに心がけましょう。
職務経歴書は、履歴書とあわせて提出することが一般的です。近年は職務経歴書を「履歴書の職歴欄を具体的に示す書類」と、位置付ける企業が増えています。応募先より提出の指示がない場合でも、職務経歴書は基本的に用意しておくべきでしょう。
管理栄養士の職務経歴書の書き方
採用担当者は職務経歴書を通じて、応募者の人柄や管理栄養士としての将来性を見ています。「対面して詳しく話を聞いてみたい」と興味を惹くためには、職務経歴書の作成にあたり、いくつかのポイントを押さえておかなければなりません。
ここでは、職務経歴書の基本的な書き方と、好印象を与えるポイントについて紹介します。
基本事項:省略せず正しく記入する
基本事項は省略せず、正しく記載することが大切です。
〇表題
表題として「職務経歴書」と記載します。表題は一目でわかるように、太字や大きめの文字で記載することが基本です。
〇日付
郵送の場合は投函日を記載し、手渡しの場合は提出日を記載します。西暦か和暦かは、どちらかで統一することが大切です。履歴書の日付とも統一しましょう。
〇氏名
名前は、住所や電話番号よりも少し大きめの文字で記載すると印象に残りやすくなります。送り仮名は不要となるものの、氏名に難しい漢字がある場合は、記載しても問題ありません。
名前の横に押印すると、書類としての見栄えがよくなります。印鑑はシャチハタ以外が原則です。
〇住所
現住所を省略せず、都道府県より記載します。マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合は、建物名も忘れずに記載しましょう。
〇電話番号
日中に連絡がつながりやすい電話番号を記載します。固定電話と携帯電話の両方がある場合は、それぞれ記載しておきましょう。
〇メールアドレス
履歴書に記載できない場合は、職務経歴書にメールアドレスを記載します。複数のアカウントがある場合は、最も利用頻度のあるメールアドレスを記載しましょう。企業からのメールを受信できるように、受信設定も確認しておきます。
職務要約:過去の経歴を端的にまとめる
職務要約は、職務経歴を3~5行程度で要約します。長文は避けて、端的にまとめることがポイントです。
職務要約では、自己アピールにつながる経験を優先して記載しましょう。職歴が複数ある場合は、箇条書きを活用するなどして、読みやすく仕上げます。文章の語尾は「だ・である調」、もしくは「です・ます調」のどちらかに統一しましょう。
職務経歴:スキルや実績を盛り込む
職務経歴は、職務に関係する以下の項目を記載します。
・在籍期間
・事業内容
・配属先
・担当業務
事業所名は正式名称を記載することが原則です。事業内容は、本社所在地・資本金・設立年・従業員数などを調べて記載します。正社員やアルバイトなど、自身の雇用形態を記載する必要はありません。
配属先の項目には、在籍する管理栄養士の人数も記載しましょう。
担当業務の項目では、1つの職歴ごとに4行以上を目安に、箇条書きで記載します。具体的な数字を提示して、実績に信頼性を持たせることがポイントです。
【担当業務の記載例】
・入院患者の栄養相談(月3回)
・栄養ケア計画書の作成(月に約30枚)
・新人教育のサポート(2人)
・病棟の回診
・NSTへの参加
担当業務を記載した後は、業務を通じて「学んだこと」や「経験したこと」もあわせて記載しましょう。
職務経歴では、スキルや実績を大いに盛り込むことがポイントです。カルテの判読や患者とのかかわりなど、医療現場の経験は、特に高く評価される傾向にあります。
保有資格:正式名称を調べる
保有資格は省略せずに、正式名称を調べて記載しましょう。
【保有資格の記載例】
・栄養士免許→管理栄養士免許
保有資格は、スペースがある場合のみ記載します。全体の枚数が増える場合は、無理に記載する必要はありません。調理師や食品保健指導師などの資格はもちろん、MOSなど事務仕事に役立つパソコン関連の資格も、もれなく記載しましょう。
自己PR:やる気や経験をアピールする
自己PRは、やる気や経験をアピールする大切な項目です。テーマを1〜2つに絞り、最低5行以上を目安に記載します。
仕事に対する心がけや信条などから書き始めて、具体的なエピソードを付け加えるとスムーズに作成できます。文章の後半には、「アピールポイント」と「今後の課題」を盛り込むことも大切です。
【自己PR例文】
前職は、介護老人福祉施設に勤務しております。そこで私は給食を提供するだけではなく、利用者様に直接感想を聞いては、調理業務や献立作成に活かしてまいりました。
また、食が細い利用者様にも召し上がっていただくために、イベントに合わせた行事食や季節の食材を取り入れるなどの工夫もしてきました。
利用様から実際に「食事の時間が楽しみになった」とのお声もいただいております。
今後も管理栄養士として利用者様に食の喜びを伝えられるように、施設の職員や調理師、看護師と連携しながら、健康で美味しい給食を提供してまいります。
自己PRは、履歴書の志望動機と辻褄が合う内容にしなければなりません。作成後は第三者に目を通してもらうなど、入念に確認しておくことが大切です。
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まとめ
この記事では、管理栄養士の職務経歴書の書き方について紹介しました。職務経歴書はパソコンで作成しても問題ありません。A4サイズで2〜3枚におさまるように、内容を端的にまとめましょう。
職歴経歴書は職務や経歴を伝えるとともに、人材としての魅力をアピールする重要な書類です。
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