訪問リハビリテーションの仕事はキツイ?大変と感じる瞬間

更新日 2023年02月14日 公開日 2021年11月01日

#訪問リハビリ #情報収集 #転職検討/準備

国家資格を要する医療従事職の中でも、訪問リハビリテーションはきついと言われる仕事です。きついと言われる理由には、「仕事内容」「待遇」「給料」の三要素が挙げられます。

ただ、どういった部分がきついのか、具体的な部分がわからない人も少なくありません。

そこで今回は、訪問リハビリテーションがきついと言われる瞬間と理由、大変と感じたときの対処法を解説します。訪問リハビリテーションの仕事に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。

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訪問リハビリテーションの仕事内容

訪問リハビリテーションは、医師からリハビリテーションが必要だとされている人の家へ出向き、リハビリテーションを行う仕事です。訪問リハビリテーションを提供する施術者は、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職となります。

仕事内容は、サービスを利用する高齢者の心身機能の維持・回復や、日常生活の自立を目指したリハビリテーションを提供することです。

本来、リハビテーションは病気やケガによって身体的に不自由を抱えた人が、元通りの生活を送るために利用するものです。
一方、高齢者のリハビリテーションは、身体機能とされる運動機能・栄養状態の改善に加え、生きがいを持つための精神的ケア・自己実現などの支援も行います。

訪問リハビリテーションは、これから迎える高齢化社会において欠かせない仕事です。

訪問リハビリテーションがきつい・大変と感じる瞬間・理由

訪問リハビリテーションは、数ある職業の中できつい仕事だと言われています。主な理由としては、「仕事量が多い」「休みをとりづらい」などが挙げられます。

ただ、実際にどういった部分がきついのか、より詳しく知りたい人も多いでしょう。

ここでは、訪問リハビリテーションがきついと言われる理由と、大変と感じる瞬間について解説します。

一日の仕事量が多い

訪問リハビリテーションは、1日で数件の利用者宅に出向くこととなります。所属している事業所によっては訪問件数が多く、スケジュールが詰まっているため、訪問する時間や順番の調整を行うことは必須となります。
訪問時間は基本的に利用者の希望に沿う必要があるため、利用者同士の時間をすりあわせることも求められます。時間の調整や移動など、考慮しなければならない部分が多いため、慣れるまでは仕事量が多く感じられることもあるでしょう。

訪問リハビリの仕事は基本的に一人で行うことになる点も、仕事量が多くなる原因です。困ったときに分担して仕事をすることができず、全て自分で解決しなければならないケースもあります。自宅から帰った後は、上司などに報告をすることも必要なため、総じて仕事量が増えてしまいがちです。

仕事が多くて休日がとれない

仕事量が多くなっていることから、訪問リハビリテーションは、新しい人材を必要としている事業所も多いです。そのため、求人情報に掲載している内容と実際の仕事状況が変わってしまい、休日がとれなくなるケースも少なくありません。

人材不足が深刻化している場合はシフトの変更が難しく、休みがとりづらいことや融通が利かないこともあるため、事業所選びは慎重に行いましょう。

仕事量に対して給料が安い

訪問リハビリテーション(理学療法士など)は、国家資格を必要とする仕事です。
国家資格を取得するまでには、膨大な労力と時間・お金を要します。さらに仕事量も多い傾向にあるため、「労力を使うわりに、給与が低い」と感じる人も少なくありません。

しかし、インセンティブ制度を導入している事業所も多く、病院やクリニック勤務のセラピストよりも、給料は高い傾向にあります。

理学療法士・作業療法士の給与相場

男性 約408万
女性 約383万

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」 /https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

また、年齢が若く経験年数が浅い状態では、管理職へのキャリアアップも実現しにくいため、年収が上がりにくくなります。給料アップを実現するためには、年代やキャリアアップのための事業所選びが重要だと言えるでしょう。

訪問リハビリテーションがきつい・大変と感じたときの対処法

ここまで、訪問リハビリテーションがきついと言われる理由について解説しました。

訪問リハビリテーションには大変な部分も多数あります。しかし、そういった状況に陥ったときの対処法を知っておくことで、仕事を長く続けることが可能です。

ここでは、訪問リハビリテーションの仕事がきつい・大変と感じたときの対処法を解説します。

職場の上司や同僚に相談する

上司や同僚など、職場の人に相談をすることは、仕事をするうえで非常に重要なポイントです。
経験豊富な上司や同僚と意見を交換することで、新しい発見に繋がることも少なくありません。同じ職場で働いている人間として、改善の糸口となる助言をもらえることも多いでしょう。

職場内において、スキルアップのために研修会や勉強会を実施することも多くあります。そういった場面を有効活用し、上司や同僚に相談することがおすすめです。

業務の改善点を見つけて実施する

訪問リハビリテーションでは、施術を行うだけでなく事務作業などの仕事もあります。事務作業内で、使い回すことのできるメールのテンプレートを自分で作成し、作業にかける時間の目安を決め、時間の有効活用を図りましょう。

業務の改善点を見つけて効率化を行うことで、リハビリテーションに関わる仕事内容に集中することが可能です。仕事の負担を減らすためには、事務作業などの業務の問題点を一つずつ改善しましょう。

部署の異動希望を出す

上記のような方法を実践したうえで、どうしても自分に合わないと感じる場合は、部署の異動希望を出しましょう。
病院や、介護老人保健施設が運営している訪問リハビリテーションでは、施設内で部署を持っていることがほとんどです。

仕事内容や待遇以外できついと感じる場合、ほとんどは人間関係が理由となっています。部署を異動することにより、人間関係や仕事内容に変化が得られて改善することもあるでしょう。

ただし、異動希望を出すときは、自分のスキルアップのために異動したいと伝えるようにしましょう。人間関係の面で異動したいと伝えてしまうと、人間関係がうまく構築できていないと見なされてしまうためです。

職場環境を一新するため転職する

さまざまな対処法を実践した場合でも、働き続けることが難しいと感じるときは、転職することも一つの方法です。
介護業界は常に人材不足であり、訪問リハビリテーションをはじめとした理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の求人も多く存在します。

福利厚生が不十分である職場や、労働環境が過酷な職場の場合は、自分一人の努力・工夫で環境を改善することも難しいでしょう。頑張り過ぎてしまった結果、体調を崩してしまったり精神的に疲れてしまったりすると、働くこと自体が難しくなります。
現在働いている職場で、「ここでなければ働きたくない」という理由がない限り、転職したほうが労働環境の改善に繋がりやすいでしょう。

転職先を探す際は、今働いている職場で不満に感じている部分は何かを認識し、その不満が
解消される職場を選びましょう。
施設形態などの下調べが不十分な場合、過去の職場で解消されなかった不満がまた発生してしまい、きついと感じることが増えてしまいます。

自分が仕事において譲れない点は何かを考え、自分に合った職場を見つけることが大切です。

【関連リンク】マイナビコメディカルで
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まとめ

ここまで、訪問リハビリテーションがきついと言われる瞬間と理由、大変と感じたときの対処法を中心に解説しました。

訪問リハビリテーションでは、1日の中で数件の利用者宅に足を運ぶ必要があります。肉体面でもハードな面が多い一方で、インセンティブ制度を導入していない事業所の給料額は、決して高いと言えない金額です。きついと感じたときは、なるべく早く対処法を実践しましょう。

どうしても改善が見られない場合は、転職も視野に入れ活動することもおすすめです。
マイナビコメディカルでは、求人のご紹介だけでなく、退職理由の整理からキャリアプランの構築方法まで専任のアドバイザーがサポートを行っています。転職を考えた際には、ぜひお気軽にご相談ください。

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