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作業療法士の転職入門 ~病院見学や施設見学では見ているつもりが見られている!~

公開日:2019.07.26 更新日:2021.11.05

文:田口 昇平(作業療法士、福祉住環境コーディネーター2級)

作業療法士として初めての転職には、不安がつきものです。自分の希望した職場に採用してもらえるか、面接できちんと対応できるのかなどと考えただけでも、緊張してしまうかもしれません。

私は以前、作業療法部門の役職者を務めた経験から、作業療法士の採用に数多く関わり、そんな転職者を多く見てきました。そして、人事担当者の視点から、転職に成功する人の特徴に気づきました。多くのチェックポイントがありますが、今回は「施設見学」について。作業療法士の転職では、「施設見学」が「面接」と同程度に重要視されており、施設見学時に以下で述べる3つのポイントを踏まえてふるまえたら、大きく内定に近づくでしょう。具体的な例を挙げて紹介します。

「病院見学(施設見学)」の様子が、希望した職場への採用を左右する

作業療法士が転職を考える際には、病院や介護施設といった職場を見学したあと、採用面接が実施されるケースがほとんどです。

施設見学は、実際の雰囲気やスタッフの仕事ぶりなど、職場の状況がわかる良い機会といえます。しかし、これは採用側にとっても同じこと。転職希望者が施設に立ち入って、自分に合う職場かどうかを見ている間、人事担当者も応募者がどういった作業療法士であるかをじっくり観察しています。というのも、見学をするときの態度や、話をするときの雰囲気などのちょっとした動作に、応募者の人柄が現れるからです。つまり、見学は、プレ面談ともいえるもの。見学だけのつもりで気軽な気持ちでいると、知らず知らずのうちに採用を左右するような悪印象を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。

もちろん、見学だけで合否が決まることはありませんが、見学の段階から採用試験がはじまっていると考えておくとよいでしょう。

施設見学をする時の3つのポイント

それでは、転職を成功させるためには、どのような点に気を付けながら施設見学を行えばよいのでしょうか? 作業療法部門の人事担当者が、注意深く観察しているポイントは主に以下の3つです。

1.【第一印象】あいさつ、服装、時間管理

見学時に、最初にチェックされるのが、あいさつ、服装、時間管理について。つまり、社会人としての一般的なマナーが守れているかどうかが確認されます。というのも、作業療法部門の役職者が求めるのは、職場のルールや風紀を守りながら働いてくれる人材だからです。どんなに専門的なスキルがあっても、社会人としてのルールが守れなければ、職場の雰囲気を乱してしまいます。

人事担当者に良い印象を持ってもらいたいのであれば、社会人としての基本的なマナーを守り、「自分からあいさつをする」、「カジュアル過ぎる服装を避ける」、「約束の時間は厳守する」といった点に注意して、見学に臨みましょう。

2.【見学時の態度】言葉づかい、コミュニケーション

面接ではないとはいえ、見学の時間も大切な転職活動の一部です。人事担当者との対面時には、意識して敬語を使うことができれば問題ないでしょう。

作業療法士の場合、患者さんとの会話のなかでくだけた言葉づかいをすることも多いため、言葉づかいについて過度に注意を受けることはあまりありません。一方、どんなに上手に敬語を使いこなしても、コミュニケーションスキルが低いと思われたら、採用の可能性が下がってしまうかも。

患者さんや利用者さん、スタッフなどと上手く関わっていくためのコミュニケーション能力は、人事担当者がもっとも注意深く観察しているところです。見学中でも、施設内の人々と関わる機会がありますが、会話をする時には、「相手の目を見て話す」、「相づちを打つ」、「自分から質問する」といった点を意識してみましょう。いずれも基本的なことですが、コミュニケーションが上手くとれていると評価されるだけで、採用につながりやすくなるでしょう。

3.【見学中の積極性】質問の仕方や内容

見学中は、応募者の「積極性」も見られています。人事担当者としては、作業療法部門の仕事だけではなく、将来的にリハビリ科や施設の運営に関わる業務など、幅広く挑戦してくれる人材が欲しいところ。そのため、見学中に、自分から質問をするような積極的な人ほど、良い印象を与えられます。

しかし、見学中に質問をしたくても、予備知識がなければ、かえって勉強不足に思われてしまいかねません。見当違いの質問をしないためにも、事前の準備を行いましょう。

見学前には、必ず見学先のホームページを確認し、利用者さんや患者さんの傾向や施設の規模、リハビリ施設の有無など、疑問や興味を感じた点をまとめ、質問事項を作っておくとよいでしょう。人事担当者とのやり取りをつうじて、施設や仕事内容について興味があるという積極的な姿勢を見せることが大切です。

「施設見学」は「予備面談」と考えよう

施設見学中の様子は、作業療法士としての採用を左右する判断材料にもなります。施設見学時に良い印象を持たれた人ほど、採用の可能性が非常に高くなるでしょう。それだけ作業療法士の転職では、「見学」が重要視されます。転職を希望する職場を見学する際には、見学中の態度や言葉づかいに注意し、事前準備をしたうえで、自分の良さと積極性をアピールできるようにしておくとよいでしょう。

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