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【採用担当が教える】理学療法士の経験年数別、転職のコツとアドバイス

公開日:2021.06.17

理学療法士の転職のコツ

文:rana(理学療法士)

理学療法士は医療専門職であり、転職しやすい傾向にあります。しかし、なかには「転職活動を行っていても、なかなか採用されない」「採用されてもミスマッチが起きる」というケースも。

転職が成功しないのは、もしかしたら「自分のスキルに適した施設や病院」を探せていないからかもしれません。中途採用での転職では、若手とベテランで求められるポイントが異なります。

もしあなたが転職がうまくいかないと感じているなら、採用者側の視点を取り入れることで「伝えるべき経験やスキル」が明確となり、採用選考で有利に働く可能性があります。

今回は管理職として採用面接に携わっていた筆者が、病院見学や採用面接に来た理学療法士のどこをチェックしていたかについてお伝えします。

【経験年数別】採用側がOTの中途採用で見ているポイント

理学療法士の経験年数別に、次の3種類に分けてご説明していきましょう。

・3年目までの若手理学療法士
・4~7年目の中堅理学療法士
・8年目以降のベテラン理学療法士

また経験年数を問わず、採用側がチェックしていることについても解説していきます。

3年目までの若手理学療法士の場合

3年目までの人材は、まだ若手であり、今後どう成長していけるかという点が着目されます。

前職で数年経験を積んで、自分の進みたい道を模索している段階にあることが多いので、勉強意欲はあるのか、今後のビジョンをどう考えているのかなどをチェックされることが多いでしょう。

また、社会人としての最低限のマナーが養われているかどうかも重要なポイントになります。若手の場合は社会人としてのマナー、今後の成長度をアピールできるとよいでしょう。

4~7年目の中堅理学療法士の場合

4~7年目の中堅は、理学療法士としての基盤がある程度構築されていることを前提に、即戦力として活躍できるかどうかが見られます。

「業務の流れを覚えれば、患者対応などは問題なく任せられるだろう」という期待を持たれることが多いでしょう。一方で「すでに自分の考えが構築されていて、治療手技や理論にこだわりが強すぎる」と、入職後にうまく職場のルールや規定に合わせることができるかを不安に思われる可能性があります。

中堅の場合は、即戦力になる人材として「これまで自分が経験してきたこと」について、自信を持って伝えられるとよいでしょう。

8年目以降のベテラン理学療法士の場合

8年目以降となれば、ベテランとして業務や患者対応はもちろん、後輩指導や管理業務を任せられるかどうかという点に着目されます。

これまでに得た多くの経験を、入職後にどう活かせるかが重視されるでしょう。そのため転職先の管理者よりも経験年数が上になってしまうと、場合によっては敬遠されることもあります。若手の採用と比べるとハードルが高くなることが多いでしょう。

採用側に「後輩指導がうまく行え、他者の意見も素直に聞き入れることができそうだな」という印象を与えられるかがポイントです。

OTの病院見学・面接で経験年数を問わずチェックされていること

理学療法士の転職のコツ
経験年数を問わず、採用の合否を判断する基本的な情報として以下のような点がチェックされます。

前職の退職理由

必ずといってよいほど、採用側から前職を辞めた理由・辞めたいと思っている理由は聞かれます。履歴書の志望動機で確認するだけでなく、面談で直接、質問されることもあります。

その際、前職の不満ばかりを退職理由にしていると、「入職後に不満が生じたら、すぐに辞めてしまうのでは」と捉えられることがあり、あまり良い印象を与えません。

社交性・コミュニケーション力はあるか

入職後に、スタッフと良い関係を築くことができるかは重要なポイントです。受け答えの態度や、表情などから、人柄や印象がチェックされます。あまり関係ないと思われがちですが、趣味や特技などから好印象を与えることもあります。

見学や面接の際には相手の目を見て、はっきりとした受け答えを心がけてみてください。

病院や施設の方針と合っているか

前職で力を注いできたことや考え方が、施設の方針に合っているかどうかが見られます。事前に、転職先となる施設のホームページやパンフレットなどをチェックしておきましょう。

また、見学の際に質問をするなどして施設の情報を集め、方針や考え方などのポイントを抑えておくのもおすすめです。

採用側も悩んでいる、合否を左右するのは会話を通しての印象

書類審査や面接の内容で最終的な採用を決めるとはいえ、短時間で応募者の人間性や考え方全てを把握することは困難です。良い意味でも悪い意味でも、「採用してみたら思っていた印象とは違った」ということはあります。実際、採用側も選考は非常に悩むものです。

最終的に採用の合否を左右するのは、見学や面接のなかで受けた印象です。何気ない会話や、その場の空気感などが重要なポイントになります。

裏を返せば、短い時間のなかで自分をアピールして良い印象を与えれば、採用される可能性は高くなるということです。良い印象を与えることが転職成功のカギになることでしょう。

転職を成功させるために、自分の希望や考えを正直に伝えよう

良い印象を与えることが大切だとお伝えしましたが、自分の意思に反して相手の求める答えばかりになるのは禁物です。また、自分ができないことや、希望しないことを無理に承諾するのもやめましょう。

例えば、「中枢疾患は得意です」と面接で答えたとします。採用側もそのつもりで仕事を振ったのに、実際はうまく対応できなかったといったような場合、面接時とのギャップが生じてしまいます。

お互いのミスマッチは、良い結果を生みません。経験年数があるからといって誇張したアピールをすると、後で大変なことになってしまいます。

働き方であれば面接時に「土日出勤はOK」と答えたけど、実際働きだしてからNGと伝えるという場合も同様です。自分のありのままの経歴や希望を正直に伝えましょう。

本来、採用で経験年数だけを重視されることはありません。しかし、経験年数によって求められる役割も変わり、転職先からは先入観を持たれることが多いものです。

条件を加味しながら、自身の立場をきちんと把握しておきましょう。そして採用面接では自信をもって、正直に自分を出すことが大切です。

中途採用を積極的に募集している施設は多くあります。まずは、自分の経験を生かせる転職先を探してみてください。

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rana 理学療法士
理学療法士として総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。
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