理学療法士(PT)の志望動機について

最終更新日:2020年9月9日
 公開日:2018年2月6日

理学療法士は、本人もしくは家族などが病気や怪我をしたときでも必ず関わるというものではないので、実際に働いている現役の理学療法士やそれを目指している学生はどのようなきっかけで志望するようになったのでしょうか。ここではそんな理学療法士の志望動機について紹介していきます。

1. 理学療法士になりたい人ってどんな人?

たとえば現役の学生が理学療法士を志望する際に、どのような理由が多いのでしょうか。よくある志望のきっかけを、ポイントに分けながら解説し、志望動機の一例などもあわせて紹介していきます。

部活動の中での予防教育や、怪我をした際に実際にリハビリテーションを施行されたことがある

理学療法学科に在籍する方に多くあるの理由がこれにあたります。直接的に理学療法士の治療を受け指導を貰うことによって、その後のパフォーマンス向上に繋がったとすれば、志望動機の一つとしては大きなものになるでしょう。

文例:

「私は高校の野球部に所属しで投手をしていました。試合での連投で肩を痛めていたときに、病院で理学療法士の方に治療・指導を受け、はじめてリハビリテーションの専門職を知りました。自宅での自主トレーニング方法や、痛みへの対処などを詳しく説明していただき、夏の大会では無事に投げ切ることもできました。大会が終わった時、一緒に身体を支えてくれた理学療法士という職業が憧れから興味に変わり、私も怪我でお困りの患者さんを実際に治療し、笑顔にしたいとの思いを強く感じ、理学療法学科を志望しました」

家族に障害を持っている方がいる。もしくは医療介護関係の仕事をしている。

自分の家族に障害をお持ちの方がいた場合も、理学療法士と接する機会が多くなります。治療場面で理学療法士が優しく声掛けをしていたり、家族の身体機能が客観的に回復する様子をみて憧れをもったりする方がいることも多くあります。

また、家族や親族の医療介護関係の仕事をしている方から勧められたという人もいます。どちらにせよ、理学療法士と会って仕事のイメージがあることは就業に対してもプラスに働きます。

文例:

「私の祖父は1年前に脳梗塞で倒れ、右半身が不自由になって入院中もふさぎ込んでいる事が多かった姿をずっと見てきました。そんな時、毎日理学療法士の方が病室に来てくれて、身体を動かしたり歩く練習をしたりしながら「頑張って、早く家に帰りましょうね」と勇気づけてくれていました。祖父もリハビリテーションを楽しみしていて、ふさぎ込むことも少なくなっていきました。
そんな祖父の姿を目の当たりにし、理学療法士は患者に寄り添うことができる素晴らしい職業ということを認識でき、目指してみたいという気持ちが強く湧きました」

独学でみつけた(書籍、検索など)

理学療法士と巡り会っていれば職業を選ぶ際の材料としては十分かと思いますが、もちろん理学療法士に直接会ったことがない方も多いのではないでしょうか。

現在はインターネットなどでさまざまな情報がすぐに手に入るため、独学で情報を収集し興味を持った人も多いようです。ただし、注意しなければならないのは、現場の生の声を聞いたことがあるかどうかです。興味を持った後に直接アポイントを取って話を聞いた人と、ネット情報のみの人ではどうしても志望動機のインパクトに差が出てしまいがちです。

文例:

「高校の運動部に所属していたので、漠然と「運動を指導してみたい」「痛みなどを和らげてあげられる仕事に就きたい」と考えていました。色々と調べる中で理学療法士に興味が湧き、仕事内容も自分の思いに近いのではないかと感じていました。

実際に病院の理学療法士と話す機会を持つことができ、その中で動作指導が上手くできた時に患者さんに感謝されると大きな喜びややりがいがあるという事を伺い、その方もとても楽しそうに話されていました。この出会いがきっかけで理学療法士という仕事を目指したいと強く思うようになりました」

なお、理学療法士を目指すための専門の学校では、志望動機を確認する教員も現役理学療法士の場合が多いです。もともと理学療法士は人と密に接する仕事でもあり、表情や感情に関しても敏感な方が多いため、志望動機が曖昧であるとすぐに見抜かれてしまいます。

実際のところは、理学療法士を目指す最初のきっかけが「安定してそうだから」「面白そうだから」「何となく」などでも構わないですし、実際にそのような例も存在します。ただし、理学療法士が増えている近年では、明確な信念を自分の中で持ち続けなければ仕事を投げ出してしまいたくなることもあるかもしれません。

医療従事者を目指そうとしたときに、人それぞれさまざまな思いがあります。ただ、共通した考え方は「病気や怪我で困っている方を助けたい」「人の役に立つ仕事をしたい」というものではないでしょうか。それを念頭に思い続け振り返ることで、自分らしい志望動機が生まれてきます。

2. 志望動機は実体験や目標が鍵!

では、新卒・既卒の理学療法士の場合を考えていきましょう。

まず、新卒の方々は臨床経験がありません。学生時代に臨床実習は経験しているかと思いますが、担当患者を何十人も割り当てられるということもありません。ですが、その実習先で何を学び、どのように感じたかは大きな志望動機に繋がります。

たとえば、元々スポーツマンで臨床実習前は将来的に整形外科に進みたいと考えていたとします。もちろんその思いを一貫して貫いていれば、それをアピールするのも大きな強みとなります。関心が強ければ、その思いを志望動機に乗せるだけです。ですが、実習先で脳卒中の方を治療し動きを改善したことで退院に繋がった患者さんがいれば、途中から脳血管疾患のリハビリテーションにも興味を惹かれることは十分考えられます。

○○科以外は興味ありません!と自分で壁を作る前に、色々な疾患に触れていくことで自身の興味を固めていくことはとても重要です。

採用者目線でも、さまざまな疾患への興味は勉強熱心な印象を与えます。それは理学療法士が常に持つべきスタンスともいえるため、特に総合病院などでは脳血管疾患の既往がある、骨折患者など疾患が合わさった患者も多くいらっしゃいます。

文例:

新卒者が総合病院を志望する場合
「私はもともと整形外科疾患にとても興味があり、実習先でも○例ほど担当させていただきました。一方で、脳梗塞の方を担当する機会を頂いた際、麻痺が出た患者さんの臨床場面での回復過程を目の当たりにして、治療の難しさとともにやりがいを感じることができました。加えて、まだまだ視野が狭いことも実感しました。
貴院は総合病院であり、多種多様な疾患の患者さんと接することができると伺っており、また、先輩方の学会発表の経歴などをみせていただき、日々熱心に勉強されていると感じました。自身の視野の拡大やスキルアップをするために、貴院を志望しました」

新卒の場合は経験がないことを逆に強みとしてとらえ、なんでも吸収して勉強していきたいという意欲や姿勢をみせることが採用に繋がりやすいかと思います。

では、既卒者の場合はどうでしょうか。

実際のところ、職場環境によっては人間関係の悪化や給与面での不満などで転職を考える場合もあるかと思いますが、その部分を中心に伝わってしまうと「すぐに辞めてしまうのではないか」「スタッフ間で問題を起こしやすいのではないか」などの悪い印象をもたれかねません。

そこで、臨床での経験を経て転職を希望される場合は、主にスキルアップや医療保険から介護保険分野への挑戦(逆もしかり)、ライフワークバランスの変化などを志望動機とする場合が多いようです。

既卒者を募集しているということは即戦力を欲している場合も多々あるため、あなたの経験が職場にとってどんな利益をもたらすかをアピールすることも大切になります。

文例:既卒者の場合
「私は総合病院で5年間勤務してきましたが、かねてよりリハビリテーションを担当して退院された患者様がどのように過ごされているか、また訪問リハビリテーションが在宅に対しての可能性を広げているのではないかと考えていました。
貴社は通所リハビリテーションに加えて、今期より訪問リハビリテーション分野にも業務を拡大しており、地域に密着した関りができると思い、志望いたしました。在宅での安心した生活が送れるよう、各々の生活環境での動作指導など,スキルアップを図れればと考えています。」

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