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理学療法士の離職率は高い?医療・介護分野での比較と主な退職理由

公開日:2021.08.19

理学療法士の離職率

文:rana(理学療法士)

理学療法士として就職先を探す際に離職率が気になる人も多いのではないでしょうか。

一般的に離職率が低い職場ほど長く働いている職員が多く、働きやすい環境であると言えます。逆に離職率の高い職場は、何かしらの不満や事情を抱えて辞める人が多い傾向にあることがわかります。

では、なぜ離職率が高い職場とそうでない職場が生まれてしまうのでしょうか。今回は現役理学療法士として4度の転職経験のある40代前半の筆者が、自身の経験を元に理学療法士の離職率とその理由について解説します。

理学療法士の離職率は高い?医療と介護福祉で約8.6%の差が

日本理学療法士協会の「2016年(平成28年)医療従事者の需給に関する検討会」によると、理学療法士の平均離職率は医療機関で10.2%、介護福祉領域で18.8%とされています。

一方で「平成30年雇用動向調査(厚生労働省)」によると、平成28年1年間の離職率は産業全体で15.0%でした。

産業全体の離職率 15.0%
理学療法士(医療機関) 10.2%
理学療法士(介護福祉領域) 18.8%

つまり産業全体と比較して、理学療法士の離職率は医療機関ではやや低く、介護福祉領域ではやや高い傾向にあることがわかります。

また、「2016年(平成28年)医療従事者の需給に関する検討会」の資料では介護福祉領域のなかでも、訪問リハビリの離職率が37.4%と最も高くなっています。なぜこのような傾向があるのでしょうか。

介護領域の離職率が高い理由として考えられる2つの理由

訪問リハビリをはじめとした介護福祉領域において、理学療法士の離職率が高くなってしまう理由の1つに、非常勤で働いている人が多いことが考えられます。

病院で正社員として働き、休日に訪問リハビリで非常勤として働いていたり、子育て中の女性がパートで働いたりするケースが多いため、しばらく働いてから退職するサイクルが見られるのです。実際、私も非常勤として訪問リハビリで働いていますが、その施設のセラピストはほとんどが非常勤勤務です。

またもう1つの理由として、介護福祉領域では変化が出にくい高齢者や慢性疾患を抱える人が対象であるため、医療機関と比べて患者さんの回復が少なく、やりがいが感じにくいことが挙げられます。特に若手理学療法士は、さまざまな症例や変化のある患者さんを求め、医療機関に転職をすることも少なくありません。

このような背景が介護福祉領域での離職率が高い要因として考えられます。

理学療法士の退職理由は?離職・転職につながる4つの理由

理学療法士の離職率
理学療法士は1つの施設で長く勤続する人よりも、転職を経験する人の方が多い傾向にあります。理学療法士が国家資格を持つ専門職であり、需要が多いことから転職がしやすいという点も理由のひとつでしょう。

私は40代前半の男性理学療法士ですが、これまでに4回の転職経験があります。また、周りにも転職を経験している理学療法士が大勢います。転職・離職を考えるのは、人によってさまざまな理由があり、その時々で目的が異なります。

具体的な転職・離職理由について、私の実体験と周囲の声を元に代表的なものをまとめました。

(1)スキルアップしたい

「違う分野の症例を経験したい」「特定の手技が学べる施設に転職したい」など、自身のスキルアップを目的として転職する人が多く見られます。私自身も、1~3年目まで療養型病院で務めていましたが、整形疾患やスポーツ分野のリハビリがしたいという思いから整形クリニックに転職をした経緯があります。

(2)給料・年収アップを目指す

結婚や出産、マイホーム購入などの転機をきっかけに、給料アップを目的とした転職をする人もいます。

理学療法士が働く施設は、長期間勤務してもあまり昇給が見られず、役職にでも就かない限り年収アップが期待しにくい状況です。そのまま働いていても大幅な収入アップが見込みにくいことも、転職を考えるきっかけになります。

(3)人間関係を変えたい

理学療法士に限ったことではありませんが、同僚や上司との人間関係に悩んで転職を決めるケースがあります。

一度人間関係が崩れてしまうと、修復には多大なエネルギーが必要になり、改善が困難なことも少なくありません。すっきりと解決するには環境を変えることも1つの方法です。

(4)やりがいを求める

「自分が得意とする技術が使えない」「思い描いているようなリハビリができない」など、現職のままではやりがいを感じられないために、転職をすることもあります。私自身も、当時の経営者の方針で「自分が学んできた治療概念を活かせない」というジレンマから転職に至った経緯があります。

理学療法士として長期的に働ける職場を見つけるコツ

4度の転職経験を通して学んだのは、「自分の理想とする条件を全て満たしてくれる職場はほとんどない」というもの。

誰しも、「給料が良い」「やりがいがある」「休みが多い」「残業が少ない」「人間関係が良い」「家から近い」といった希望の条件があるでしょう。しかし、そのすべてを叶えられる職場を見つけられる確率はかなり低く、理想を追い求めていたら何度転職をしてもキリがありません。

そうした状況をふまえながら、できるだけ長期的に働ける環境を選ぶには、「この条件だけは譲れない」というポイントを絞ったうえで、転職先を検討する必要があります。

私自身、「やりがい」「給料」を譲れない条件として転職した結果、満足度の高い現職場に出会えた経緯があります。休みや残業に関しては、これまでの職場と比べると見劣りする部分がありますが、私の優先度としてはそこまで高くなく、今の職場でこれからも長く勤めていきたいと考えています。

自分が何を優先するかを重視した職場探しを

理学療法士の離職率
理学療法士として働くなかで、転職を考えることがあるかもしれません。そのときには「自分が何を優先したいのか、譲れない条件は何なのかを明確にしておくこと」が大切です。

職場によって、雇用条件や学べる分野は大きく異なります。自分の将来やライフスタイルと向き合いながら、理学療法士として一生働き続けたいと感じるような職場を探してみましょう。

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rana

rana

理学療法士
総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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