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電車内のマナー 携帯機器の使い方編【第44回】

公開日:2020.05.14 更新日:2023.05.09

文:村尾 孝子
薬剤師/医療接遇コミュニケーションコンサルタント

音漏れや大きな音に注意

同僚や親しい仲間で移動すると、ついつい話が弾んで大きな声で話してしまうことがあります。テンションが上がっている時、自分たちは楽しく盛り上がっていて気づきませんが、周囲にとってはうるさく感じることもあります。電車内は公共の場であることを忘れず、万一話し声が大きくなってしまい周囲に迷惑をかけたと気づいたら、「申し訳ありません」とひと言伝えましょう。
大きな声でおしゃべりすること以外にも、ヘッドホンやイヤホンからの音漏れや、スマホ等の通話・着信音、子どもの遊び声など、不快に感じる音にはいろいろな種類があり、人それぞれ感じ方も異なります。特に、イヤホン等の音は、自分には快適な音楽で小さくしているつもりでも、意外と周囲に聞こえているものです。常に音量を意識し、音漏れをチェックする習慣をつけると安心です。

歩きスマホ・通話はNG。電車内ではマナーモード

近頃では、駅構内や電車内でも「歩きスマホ禁止」といったようなポスターやアナウンスが増えてきました。歩きスマホは歩くペースが遅くなりますし、前から来る人を避けることもできなくなってしまいます。人とぶつかってしまう危険だけでなく、自分自身やぶつかった相手が転倒して線路に落ちてしまう恐れがあり、命にかかわる危険な行為です。歩きスマホは絶対にやめて、駅や構内での移動中もスマホを見ないようにしましょう。また、スマホに夢中になっていると周囲が見えなくなるもの。混雑時の電車内で無理な姿勢でスマホを見ると、周囲にぶつかったり、他人に覗かれていると思い込んで周囲に嫌な顔をしてしまったりと、お互いに不快な気持ちになることもあります。身動きが取れないような状況でのスマホ使用は控えたいものです。
電車内でのスマホはサイレントモードにするのが基本です。狭い電車内で大きな着信音が鳴ったり、大声で通話したりするのを気持ちよいと感じる人は滅多にいないと思います。着信音に限らず、操作音も出ないように設定しましょう。電車内で着信があった場合、「今、電車で移動中なので、後でかけ直します」と応答して、すぐに電話を切る人がいます。周囲を気遣い、すぐに電話を切る行為ですら、車内で通話することに変わりがないため、不快に思う人もいるのです。このようなケースでは、着信に気づいたらメールで電車内にいることを伝えたり、あらかじめ留守番電話設定をしておくなどの対応がおすすめです。
通勤中のスマホ利用は、読書など自己研鑽のための貴重な学びの時間として活用できますが、混雑時は周囲の人に不快な思いをさせないことが大前提。マナーを守って、自分も周囲も快適に過ごせる車内時間の使い方を工夫したいですね。

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村尾 孝子(むらお たかこ)

薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。

マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。

株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/

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