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【2021年最新】理学療法士・作業療法士のボーナスはいくら?平均支給額を解説

公開日:2021.12.23 更新日:2023.03.14

理学療法士・作業療法士のボーナス(2021年・令和3年)

文:斉藤 勇
ファイナンシャルプランナー

新型コロナの影響で、職場の環境が大きく変わった人も多かったと思います。そのような中で、支給されたボーナスはいかがでしたでしょうか。

この記事では厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査」の結果をもとに、理学療法士・作業療法士のボーナスの平均相場を紹介します。まわりの人たちがどのくらいのボーナスをもらっているのか、相場や平均値を見てみましょう。

理学療法士・作業療法士のボーナスの平均は約70万円!前年を上回る

厚生労働省が公表している「令和2年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」によると、理学療法士・作業療法士の令和2年のボーナスの平均支給額は、年間で70万2,200円(平均年齢は33.9歳・平均勤続年数6.5年)でした。(※言語聴覚士、視能訓練士を含む)

令和元年の平均支給額は年間で64万6,400円(平均年齢は33.3歳・平均勤続年数6.2年)だったため、1割近く上昇しています。

平均年齢と平均勤続年数のどちらも令和2年は前年より上昇しているため、支給額は平均年齢と平均勤続年数上昇の影響も受けていそうですが「全体として待遇が改善されている」と言えそうです。

図1 理学療法士・作業療法士の年間賞与額

<従業員 10人以上>

令和2年 令和元年
年間賞与額 70万2,200円 64万6,400円
平均年齢 33.9歳 33.3歳
平均勤続年数 6.5年 6.2年

※令和2年分は言語聴覚士と視能訓練士も含まれています(以下同)

【事業所の従業員規模別に比較】PT・OTの年間賞与額

続いて、事業規模別のデータを見てみましょう。

図2:【従業員規模別】理学療法士・作業療法士の年間賞与額

<従業員 1,000人以上>

令和2年 令和元年
年間賞与額 80万7,700円 73万4,800円
平均年齢 33.2歳 32.4歳
平均勤続年数 7.2年 6.3年
<従業員 100~999人>

令和2年 令和元年
年間賞与額 69万7,100円 62万8,100円
平均年齢 34.0歳 32.8歳
平均勤続年数 6.4年 6.2年
<従業員 10~99人>

令和2年 令和元年
年間賞与額 57万1,300円 56万1,800円
平均年齢 34.7歳 37.1歳
平均勤続年数 5.8年 6.2年

勤務先の従業員規模別にボーナス支給額を見ると、前年同様に従業員規模が大きい事業所ほど多く支給されており、増加額も規模が大きいほど大きくなっています。

一方、平均勤続年数では「従業員1,000人以上」の事業所は7.2年で、前年の6.3年から上昇しましたが、「従業員10人~99人」の事業所は5.8年で前年の6.2年から低下しました。

このことから、事業規模の大きい事業所では離職が抑えられたものの、事業規模が小さい事業所では職員の入れ替わりがあったと考えられます。

ボーナス支給額の増加額に差が出たのは、離職者の状況も影響した可能性がありそうです。

男女別・勤続年数別のボーナス平均額を見てみよう

ボーナス支給額をもう少し細かく見てみましょう。

まず、男女別のボーナス支給額を見ると、男性の平均額が74万5.700円、女性の平均額が65万4.900円で、男性の方が多く支給されていました。

続いて、勤続年数別の傾向を見ると、男女を問わず、勤続年数に応じて支給額がしっかり増えていく傾向にありますが、勤続年数別で見ても全体的に男性のほうが多く支給されています。

また、前年と比較した場合、男性は「勤続5年~9年」で、女性は「勤続10年~14年」で、わずかですがそれぞれ下回っています。勤続5年から14年は、支給額がなかなか増えにくいようです。

図3:【男女別・勤続年数別】ボーナス支給額

<男性>

令和2年 令和元年
平均 74万5,700円 65万5,400円
勤続1年未満 6万3,900円 3万8,800円
勤続1年~4年 67万5,800円 53万5,400円
勤続5年~9年 70万1,000円 71万5,500円
勤続10年~14年 87万6,700円 78万1,500円
勤続15年以上 98万6,400円 98万1,900円
<女性>

令和2年 令和元年
平均 65万4,900円 63万5,500円
勤続1年未満 3万1,500円 2万7,000円
勤続1年~4年 62万8,400円 61万5,100円
勤続5年~9年 64万3,500円 59万2,100円
勤続10年~14年 70万600円 73万7,000円
勤続15年以上 94万900円 91万9,700円

他の職種で働いている人のボーナス支給額も見てみよう

最後に、他の職種で働いている人と比較してみましょう。

令和2年のボーナス支給額は、他の職種でも前年より増えているところが多かったようです。

コロナ禍では仕事の面でもさまざまな制約を受けるケースがありましたが、そうした努力がボーナスに反映されているのかもしれません。

図4 理学療法士・作業療法士と他の職種との比較

令和2年 令和元年
理学療法士・作業療法士 70万2,200円 64万6,400円
看護師 85万7,500円 81万6,300円
准看護師 67万4,100円 64万1,600円
保育士 74万7,400円 70万600円
ケアマネージャー 67万6,100円 62万8,000円
販売店員※1 41万7,500円 39万8,100円
保険外交員 52万8,100円 53万7,900円
幼稚園教員、保育教諭※2 78万5,200円 73万7.900円

※1:令和元年は百貨店店員を除く
※2:令和元年は保育教諭含まず

ボーナスを重視するなら事業所の規模に注目するのがポイント

理学療法士・作業療法士のボーナスは、コロナ禍で仕事の負担が増える中、その分がしっかり反映されていたと言えます。支給額は規模が大きい事業所に長く勤めるほど多くなる傾向にありました。

転職の応募先を探すときは「事業所の従業員規模と長く働き続けることができそうか」に注目するのもよいかもしれません。

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近藤 晴彦

斉藤 勇

オフィスISC代表。保険や貯蓄、住宅ローンなど、お金にまつわる疑問や悩みごとの相談に応じている。不動産取引では不動産投資を通じて得た豊富な取引経験をもとに、売り手と買い手、貸し手と借り手、それぞれの立場でアドバイスを実施。

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