理学療法士(PT)の転職で失敗しないためにできること

最終更新日:2018年5月8日

理学療法士という専門職は、近年ますます需要も多く、さまざまな現場で求められています。その分、勤務先の選択肢も広がり、待遇面ややりがいなど、より良い働き方を目指して転職を考える人もいるのではないでしょうか。しかし、転職したからといって、必ずしも以前より良い職場環境が得られるとは限りません。今回は、これから転職を考える人に向けて、転職に失敗しないためのポイントをお伝えします。

1. 理学療法士の転職で失敗するケース

多くの選択肢があったにもかかわらず、転職に失敗してしまうのはなぜでしょうか?
配偶者の転勤などによって、やむを得ず転職に至る場合もありますが、自主的に転職を考えたのであれば、望む勤務先を選んだはずです。それでも、以前の職場の方がマシだった……と思ってしまうのには理由があります。

目的が定まらないまま転職してしまった

勢いに乗ってなんとなく転職してしまった……という人は、目的がはっきりしないまま、再就職先を探してしまうため、失敗してしまう場合があります。知り合いが転職して成功したという話を聞き、雰囲気に任せて転職を考えることもあるでしょう。しかし、新たな職場を決める段階で目的が明確でないため、結局は何も変わらないということも。同様に、知り合いに誘われるがまま転職してしまい、自身が聞かされたイメージと実際の職場環境がかけ離れており、後悔する人もいます。

高い理想に惑わされて、現在の状況を振り返れない

将来像が明確ではなく、理想だけを追い求めて転職してしまうのも、失敗しやすいパターンのひとつ。レベルが高すぎる所に入ってついていけなかったり、理念は大変良いが環境や経営は不安定な職場だったりということがあります。高い理想を持っていても、自分自身のスキルや実績を把握していなければ、キャリアプランに追いつくことができません。給与面や病院の規模など、仕事の外見にとらわれすぎていないか、考える必要があるかもしれません。

キャリアの整理ができていない

転職先の候補を考えるとしても、自分自身がどんなキャリアプランを描いているのか、自分がどんなキャリアパスを歩みたいと思っているのかによって、選ぶ基準は違ってくるもの。しかし、今現在の状況が整理できていなければ、将来的な計画を考えることも難しくなります。自分が持つスキルや経験、実績をいかしながら、更なるステップアップを望んだとしても、どんな方向に行けばよいかわからなければ、迷子になったまま失敗に終わってしまう可能性があります。今の自分に何ができるのか、何を学びたいのか、将来、どんな働き方がしたいのかを考えるうえでも、キャリアの整理がとても大切です。

転職先の下調べが十分にできていない

やる気をもって転職をしたのに、当初確認した求人内容と違う部分があったり、イメージと違ったりして、結果的に不満が残ってしまうケースもあります。これは、転職先となる職場の下調べが十分ではなかったことが原因です。
求人票に書かれている情報は、基本的な給与や福利厚生が中心です。実際の勤務体制や職場の雰囲気は、文字の上ではわかりづらく、勝手なイメージで判断してしまうと、後悔するかもしれません。特に、職場の雰囲気は、求人票だけでは把握することはできず、細やかな下調べが欠かせません。また、実際に行ってみなければ、周辺環境や交通機関の状況なども把握するのは難しいでしょう。下調べを怠ることは、転職失敗につながります。

相手の視点に立てていない

いくら受けても落とされてしまう場合は、相手目線に立てていないことも疑ってみるといいでしょう。転職したい病院・クリニックで、どんな人物が求められているのか? 自分はそこで今までのどんな経験やスキルを生かしてどうやって職場やチームに貢献できるのか、説明できるようにしておきましょう。
「福利厚生がいい」「研修制度がいい」「自分がスキルアップしたいから入りたい」などの志望理由だけでは採用側にはメリットが感じられず、心に響きにくいでしょう。

転職が失敗に至ってしまうのは、大抵の場合、準備不足にあります。
転職先の下調べ、転職市場動向といった情報の収集を怠るのはもちろん、自分自身のキャリアプランが見えていなかったり、現在の自分の市場価値がこのくらいという客観性がなかったり。自分が転職したい本当の目的や理由が自分でわかっていないなど、心の準備ができていない場合もあるでしょう。転職を決断する前に、まずは自分を見つめなおしてみましょう。

2. 理学療法士の転職で成功する人とは

失敗例もありますが、転職に成功し、やりがいを得たり、収入が増えたりする人ももちろんいます。転職という事実は同じでも、なぜこのような差が出てしまうのでしょうか?

転職を成功させる人の多くは、計画性を持ち、その目的やキャリアプランを明確にしたうえで、期間を決めて主に在職中に転職活動に臨んでいます。改めて、転職を成功させるためのポイントを見てみましょう。

これまでの実績を把握し、転職する目的を整理する

前述したように、転職の目的があいまいで、自身のキャリアや経験値が把握できていないと、失敗する可能性が高くなります。よく考えたら転職しない方がいい場合もあります。なぜ今の職場を退職したいのか、同時に、転職する理由や目的を明確にすることで、キャリアプランに合った転職につながるはずです。
例えば、スキルアップを考える場合。これまで整形外科病院に勤務していた理学療法士が、ある程度、経験を積んだうえで、さまざまな疾患への治療が学べる総合病院を視野に入れた転職もアリでしょう。収入アップを目指すのであれば、基本給や昇給率を考えながら、転職先を選ぶことができます。
自分が最も重視している軸は何なのか、明確なキャリアプランをもって、転職にのぞむことが大切です。

初心に帰って、理学療法士としての働き方を考える

理学療法士を目指した理由は人それぞれですが、その願いや想いはすぐに叶うとは限りません。患者さんの笑顔が見たい、リハビリのスキルを高めたいなど、改めて初心を思い出してみましょう。理学療法士として、どのような分野に挑戦したかったのかを考え、整理することで、今後の展望も明確になるはずです。

希望条件の整理と優先付け、譲れない点と妥協できる点を整理する

理想の転職先を探すとしても、多くの条件を挙げすぎると絞り込むことができず、どの職場が自分に合っているのかわからなくなってしまいます。収入アップを目指したとしても、その分、勤務時間が長かったり、夜勤になったりすると、プライベートの時間が少なくなることに不満を感じるかもしれません。一方で、自由な時間を増やしたいと思っていても、収入が減ってしまうこともあるでしょう。スキルアップを求めて、勉強会や研修が多く開催される施設を選んだとしても、事務的な作業が多く、実践的なリハビリが担当できない可能性もあります。自分自身が何を求めて転職をするのか、譲れない条件を優先順位をつけて明確にすることで、成功に近づきます。

転職先の候補を決めたら、見学に行ってみる

転職の目的が明確になり、新しい職場の候補を決めたとしても、求人票の文字だけでは把握しづらい部分もあります。特に、人間関係や職場環境に悩んで転職を決断したのであれば、職場の雰囲気を実際に確かめておくと安心です。求人票やインターネットでの情報収集によって希望する条件と照らし合わせたら、転職先の候補となる施設を見学に行ってみましょう。そうした行動力も、転職を成功させる大きなカギとなります。
マイナビコメディカルでも施設見学をアレンジできます。

理学療法士以外の選択肢はないかを考える

理学療法士として資格を取得した以上、病院などの臨床現場はスキルをいかせる最良の職場。しかし、近年、理学療法士が活躍できる分野は広がっており、必ずしも病院だけに注目する必要はないかもしれません。
例えば、高齢化に伴い、地域包括ケアシステムが重視されるなかで、訪問看護ステーションにおいても、理学療法士のニーズは高まっています。多くの企業や個人が、そうした事業所を設立しており、求人数も増えています。
同様に、運動の専門家である理学療法士は、公的な施設においても、保健福祉業務に関する運動や健康指導において、需要が高まりつつあります。資料作りや地域住民に対する講演や指導業務など、介護予防に関連した需要も少なくありません。臨床ではない行政職に転職して理学療法士の知識や技術を活かすことは、少子高齢化が進む現代において社会課題解決のためにも、大きなやりがいとなることでしょう。
そのほか、これまでの経験をいかして、理学療法士となる学生達を教える養成校の教員になるという方法もあります。臨床現場にこだわるのではなく、自身の能力と求人先の条件を十分に検討しながら、幅広い選択肢を持って転職先から探してみましょう。

3. マイナビコメディカルで理学療法士の転職を成功させよう

転職の目的やキャリアプランを明確にしたとしても、候補となる職場の情報が見えなければ、選びようがありません。転職において、最も大切なのは、しっかり準備をしておくこと。情報収集をはじめ、採用に至るまでの書類の作成や面接対策なども、計画的に行う必要があります。

特に理学療法士の採用試験はペーパーテストが少なく、今までのキャリアやコミュニケーション能力を重視した面接内容によって合否が左右されることが多いです。マイナビコメディカルでは専門のスタッフが一人ひとり親身になって、転職を成功させるためのサポートを行っています。転職のプロだからこそできる緻密な転職先・市場動向などの情報収集と、書類の書き方や面接対策など採用までのサポートによって、より良い転職ができるでしょう。

※参考URL
日本理学療法士協会50周年記念サイト http://50th.japanpt.or.jp/trend/
公益社団法人 日本理学療法士協会 http://www.japanpt.or.jp/about/data/statistics/

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