理学療法士が留学するメリットとは?|留学先選びで大切な4つのポイントも

更新日 2024年01月10日 公開日 2024年01月10日

#情報収集 #転職検討/準備

理学療法の研究活動は、海外でも盛んです。それぞれの分野に著名な研究者もおり、日本より深い知識や技術が学べるケースも珍しくありません。そのため、理学療法士として働いている方や理学療法士を目指している方のなかには、海外留学に興味を持っている方もいらっしゃるでしょう。

当記事では、理学療法士の方が留学することのメリットや注意点、留学先を考えるときのポイントを解説します。留学によって理学療法士としての知識や技術をさらに高めたいと考えている方は、ぜひお役立てください。

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理学療法士が留学するメリットとは?|留学先選びで大切な4つのポイントも

理学療法士が留学する意義は?

理学療法士の方が留学を検討するきっかけとして、下記のようなケースが挙げられます。

●国際学会に参加し、世界各国で活躍する理学療法士と交流する機会を得た
●ボランティアなどで海外に滞在した際、現地の医療に触れた
●勉強や研究に必要な海外の論文を読み、知識に触れた
●海外で研さんを積んだ教授などから、現地の理学療法事情を聞いた

理学療法士の場合、学会やボランティア、論文などで海外の知識・技術に触れたことをきっかけに、「海外で経験を積んでみたい」「留学をキャリアアップやスキルアップにつなげたい」と感じるケースが多いようです。

海外には成果主義の国が多いことから、それぞれの分野で研さんを積み、高い知識・技術を身につけた研究者が数多くいらっしゃいます。そのため、「自分の強みをより深めたい」という方にとって、留学の意義は大きいと言えるでしょう。

理学療法士が留学するメリット

理学療法士が留学する場合、下記のようなメリットが考えられます。

●世界水準の理学療法が学べる
●理学療法士専門の研究機関で勉強や研究に専念できる
●日本ではまだ一般的でない知識や技術を学べる
●著名な教授・研究者から直接学べる
●語学力が高まり、海外の論文や研究結果が理解しやすくなる
●海外の研究者との人脈・ネットワークが築ける
●多角的な視点から物事をとらえられるようになる
●就職・転職時の履歴書や応募書類にキャリアとして記載できる

日本の理学療法士には開業権が与えられていませんが、海外には理学療法士が開業権を持ち、クリニックを経営している国もあります。そうした国では理学療法士同士の競争意識も高く、研究活動も盛んなため、「最先端の知識や技術を習得したい」と考える方は、多くの学びを得られるでしょう。

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理学療法士が留学を考えるときの4つのポイント

理学療法士の方が有意義な留学生活を送るためには、下記のポイントを押さえることが大切です。

●留学の目的を明確にする
●情報収集をしっかりと行って留学先を決める
●必要になる費用を見積もっておく
●留学前に語学力を身につける

ここからは、4つのポイントについて詳しく解説していきます。

ポイント① 留学の目的を明確にする

留学先を探し始める前に、「自分がなぜ留学したいのか」を明確にする必要があります。以下のリストを参考に、理学療法士として留学で得たいものや実現したい未来を洗い出してみましょう。

●何のために留学するのか
●留学によって何を学ぶのか
●何をもって留学の成果とするのか
●留学後はどのようなキャリアを進むのか

留学には、多くの時間と費用が必要です。しっかりとした目的意識を持って行動しなければ、満足できる成果を得られないまま、時間と費用を浪費することになりかねません。まずは留学する目的を明確にした上で、「その目的を達成できるかどうか」を最優先に留学先探しを行いましょう。

ポイント② 情報収集をしっかりと行って留学先を決める

留学する目的が明確になったら、次は情報収集を行います。情報の集め方は人によってさまざまですが、主に下記の6パターンに分かれます。

●留学経験者に相談する
●所属する大学の教員や研究室の教授などに相談する
●理学療法士協会のホームページをチェックする
●論文執筆者の所属先をチェックする
●留学生を受け入れている大学・大学院のホームページをチェックする
●留学エージェントを利用する

留学先を決める際はできる限り詳細な情報を入手し、条件やカリキュラムなどを比較検討することが重要です。手続きの段階で留学の条件を満たしていないことがわかったり、留学してから目的に合致するカリキュラムが受けられなかったりしないように、しっかりと確認しておきましょう。

ポイント③ 必要になる費用を見積もっておく

大学や大学院に通う場合の費用は、留学する国や期間によって大きく異なります。正規留学か交換留学かによっても、大学から受けられるサポートや奨学金に差があるため注意してください。学費に加えて滞在費や生活費、医療費、遊興費なども計算に入れ、どの程度の費用がかかるかをきちんと見積もっておきましょう。

また、国によって留学中にできるアルバイトの条件も異なります。カリキュラムやコースによってはアルバイトに割く時間が確保できないことも考えられるため、生活に困らないだけの費用を準備することが大切です。

ポイント④ 留学前に語学力を高める

留学先での生活や学習には英語が使われることが多いでしょう。必要とされる英語力は留学先によって異なりますが、TOEFLやIELTSなどで高スコアをマークできるレベルが1つの目安となります。生活や学習をスムーズにするためにも、できる範囲で語学力を高めておくとよいでしょう。

ただし、英語はあくまでもコミュニケーションを取るためのツールです。留学中は自分の意見をしっかりと伝えることが重要となるため、英会話に苦手意識があったとしても積極的に発言することを心がけましょう。

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理学療法士が留学をするときの注意点は?

理学療法士の方が留学する際は、下記の点に注意が必要です。

●国内の人脈が途切れる場合がある
海外での滞在期間が長くなると、国内の人脈が途切れてしまう場合もあります。留学の経験を生かして国内でキャリアを積みたいと考える方は、留学期間中も帰国後の人脈を維持する必要があるでしょう。
●事前準備は余裕を持って進める
受験手続きや提出書類の取り寄せ、免許の書き換え、ビザの発行などには、意外に時間がかかります。また、為替レートによっては留学資金が足りなくなる可能性もあります。そのため、時間とお金には余裕を持って準備を進めることが大切です。
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留学後のキャリアプランの描き方

留学後に海外で働くか国内で働くかによって、理学療法士として身につけるべき技術や資格、築くべき人脈は異なります。留学する前に、帰国後の進路やキャリアを見据えて計画を立てておくとよいでしょう。

留学の際は、自分に合ったカリキュラムを探すのはもちろん、参加する勉強会やアルバイト先についても将来につながりそうなところを選ぶのがおすすめです。留学中に将来に対する考え方が変わったり、新しい道を見つけたりするケースもありますが、事前にしっかりと目標を定めておけば、より多くの学びが得られるでしょう。

留学期間によっては勉強と就職活動を同時進行する可能性もあるため、計画を立てて臨むことが大事です。

留学の経験を生かして海外で働くには

留学経験を生かして海外で理学療法士として働く場合、アメリカやイギリス、オーストラリアなどが主な候補として挙げられます。

ただし、日本で取った免許の書き換えに必要な審査や手続き、かかる期間など、詳細な条件は国によって異なります。特にアメリカは、州によっても条件や手続きが違うため注意が必要です。また、いずれも英語圏の国であり、仕事に就くにあたっては高度な英語力が求められるでしょう。

留学の経験を生かして日本国内で働くには

日本国内で就職先を探す方法として、大学に相談したり留学前の人脈に頼ったりする方法が挙げられます。納得のいく勤務先が見つからないときには、理学療法士の求人を取り扱う転職サイトを利用するのも方法の1つでしょう。

転職サイトにはさまざまな種類がありますが、留学経験を生かして働きたいのであれば、転職市場に精通したキャリアアドバイザーのサポートが受けられる、エージェント型のサイトがよいでしょう。

マイナビコメディカルでは、専任のキャリアアドバイザーが1人ひとりに合った求人情報をご案内しているほか、履歴書・職務経歴書の添削や面接のアドバイスなども行っております。転職を検討している方、転職サポートを受けたい方は、ぜひマイナビコメディカルにご登録ください。

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まとめ

自分の専門分野や強みをより深めたい理学療法士にとって、海外への留学は大きな意義があります。ただし、留学で得られるメリットを十分に生かすためには、「何のために留学するのか」「留学によって何を学ぶのか」などの目的を明確にしておくことが重要です。

また、「留学後はどのようなキャリアを進むのか」も見据えて計画を立てておくと、さらに有意義な留学生活を送れるでしょう。

留学後、海外で得た経験や学びを生かして働きたい理学療法士の方は、マイナビコメディカルをご活用ください。無料の転職サポートにお申込みいただければ、マイナビコメディカルの独占求人や非公開求人もご紹介できます。ぜひ一度ご相談ください。

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※当記事は2022年7月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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