理学療法士に夜勤はあるの?月給相場や健康管理・求人探しのコツも

最終更新日:2022年2月2日
 公開日:2022年2月1日

理学療法士は、仕事の対象がリハビリテ-ションを必要とする患者であることから夜勤はほとんどありません。しかし、施設によっては理学療法士にも夜勤スタッフとしての役割を与えているケ-スも見られます。

一口に理学療法士の職場といっても、医療機関から介護福祉施設、地域包括支援センタ-やスポ-ツ分野など多岐にわたり、働き方もそれぞれ異なります。

当記事では、理学療法士の夜勤がある職場や、夜勤のある職場で働くメリット・デメリットを解説します。また、夜勤をした場合の月給相場や、夜勤をする上で押さえるべきコツも紹介しますので、理学療法士の働き方を知りたい方・これから就職・転職を考えている方へ参考になれば幸いです。

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1.理学療法士に夜勤はある?

理学療法士の施術はリハビリ患者が起きている日中の時間帯に行われるため、勤務時間は一般的な日勤の時間帯であることがほとんどです。医療施設で夜勤がある場合、施術ではなく看護師の補助的な作業や、高齢者のトイレ介助のサポ-トなどを行います。

介護業界の場合は、介護保険法の枠組みで機能訓練指導員として勤務することになります。業界の慢性的な人手不足から他の介護職と同様の業務を行うことも多く、施設型のサ-ビスを行う介護現場では夜勤を行うケ-スも見られます。

1-1.夜勤のある職場

理学療法士で夜間勤務のある職場の特徴について、施設別に解説します。

医療施設 概要
急性期病院 高度救急救命を行う地域の基幹病院や国立病院、大学病院などがほとんどです。施術を行う業務は日中である場合が多く、理学療法士が夜勤を行うケ-スはほとんどありません。
回復期病院 長期入院するリハビリ患者の割合が多く、理学療法士の活躍する場面が多い医療施設です。施術を行う時間帯は日中であり、シフトで土日出勤があります。
ケアミックス病院 一般病床と療養病床の両方の機能を持っている病院で、一次・二次救急までの中小規模の病院である場合がほとんどです。基本的に日中勤務となります。
デイサービス(通所介護) デイサービスセンタ-は基本的に日中が利用時間帯ですが、事業所によっては夜勤があるケースも考えられます。
住宅型有料老人ホーム 夜勤の人員配置に規定はないため、入居者が自立高齢者のみの施設では夜勤がない場合もあります。事業者の方針等にもよりますが、正社員として勤務する場合、機能訓練指導員であっても夜勤を行います。

2.理学療法士が夜勤をした場合の月給相場|深夜割増賃金の計算方法

夜勤を行う場合、割増賃金が支払われます。夜勤手当は事業者が任意に設定するものであり、深夜割増賃金は法的に支払うことが義務付けられた賃金の一種です。

夜勤手当は、看護師や介護士、運輸業や建設業など夜間の業務を行う職種で支給されることが多い手当です。事業者が任意に決めているものであるため、1回の夜勤につき◯◯円といった設定が多く見られます。

深夜割増賃金は、深夜時間帯22時~5時までの間に勤務した時間につき、1.25倍の賃金を支払うことが義務付けられた賃金です。時給制の場合は、深夜時間帯の時給金額を1.25倍したものが支払われます。月給制の場合は、基礎賃金を所定労働時間/月で割ったものを1時間あたりの基礎賃金として算出し、それを1.25倍します。

では、1回6時間の深夜勤務を月4日行った場合に、どれくらいお給料が増えるかを計算してみましょう。

【基礎賃金20万円・所定労働時間160時間・1回6時間の夜勤を月に4回行った場合】

  • ■条件

    基礎賃金…20万円
    1時間あたりの基礎賃金…1,250円
    深夜勤務の時間給…1,250円✕1.25=1,562.5円
    夜勤勤務時間…6時間✕4=24時間

  • ■深夜割増賃金の計算方法

    基礎賃金の労働時間=160時間-24時間=136時間
    基礎賃金=136時間✕1,250円=170,000円
    深夜割増賃金=1,562.5円✕24時間=37,500円

    基礎賃金+深夜割増賃金=170,000円+37,500円=207,500円

夜勤を行った場合、日勤のみと比較して月に7,500円増えることになります。

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3.夜勤のある職場で理学療法士として働くメリット・デメリット

理学療法士が夜勤のある職場で働く場合のメリット・デメリットは、それぞれ以下のとおりです。

■メリット
深夜勤務の最も大きなメリットは収入面です。深夜勤務がある職種を選ぶ人の多くは、割増賃金により効率が良く働くことができる点に魅力を感じています。体力のある若い年齢層の方、夜型の生活に慣れている方、どこでも眠ることができ体調管理に自信がある方などに合った働き方といえるでしょう。同じ時間働いて高い収入を得られることは、大きな魅力です。

夜勤は生活時間帯をシフトすることになるため、通勤ラッシュや混雑するランチタイムなどを避けることができるのもメリットのひとつです。一定の睡眠時間さえ確保できれば、日中の時間を活動時間に充てることもでき、生活の自由度が高まります。

■デメリット
夜勤シフトの日数や間隔によっては、生活リズムが乱れやすくなり体調管理が難しい点が夜勤のデメリットです。年齢や体力などにも左右され、特に睡眠時間をコントロ-ルできない場合には、業務に支障をきたす場面や体調を崩す可能性も出てきます。決まった生活リズムに慣れている方は、昼間になかなか眠ることができないといったケ-スもあります。

周囲と生活時間帯が異なれば、日常生活にも影響します。家族とのすれ違いや、友人とスケジュ-ルが合わせられないなど、時間的な不都合が生まれる可能性も出てくるでしょう。

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4.理学療法士が夜勤をする上で押さえるべき健康管理のコツ

夜勤のデメリットに挙げた健康面に与える影響は、体調管理を意識することで和らげることができます。ここでは、夜勤を行う上で気をつけたいポイントを4つ紹介します。

■生活リズムを乱さない
夜勤を行うにあたって、睡眠時間の確保と生活リズムを保つ努力をすることがポイントです。人間の体内時計は睡眠時間の調整に一週間程度かかります。週1~2回の夜勤であれば、普段の生活リズムを保つことが大切です。

■消化の良い食事
夜勤当日や夜勤前日の就寝前は、消化の良い食事を心がけましょう。食べたものの消化吸収にも体力を使うためです。疲労感が高まる夜勤の時間帯に影響しないよう、夜勤直前の食事は軽いものにしましょう。夜勤明けや夜勤のない日の就寝前も、胃腸に負担をかけない食事にすることで睡眠の質が高まります。

■光をコントロ-ルする
人間の体内時計は、光によって大きな影響を受けます。良質な睡眠のため起床後に日光を浴びると良い理由は、光によって体内時計がリセットされるためです。夜勤に合わせて睡眠の時間帯を調整する際、日中はなるべく明るい光に当たらないようにすることで、体内時計への光の影響を抑えることができます。サングラスの活用も同様の効果が得られるためおすすめです。

■仮眠を取る
起きている時間が長いと、活動に支障が出てくることは避けられません。どうしても起きていることができない時は、短時間でも仮眠を取ることで体力の回復を促すことができます。夜勤の人員が複数人である場合は、休憩時間には仮眠を取ったほうが良いでしょう。

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5.夜勤ありの理学療法士として働くなら「待遇」に注目することも大事!

夜勤のある理学療法士の就職・転職先を探す場合、求人サイトや求人誌に掲載されている情報だけでは施設の詳細はわかりません。基礎賃金や賞与・手当は求人情報から確認することができますが、夜勤がある場合の給与は夜勤の回数によって変わるため求人情報から読み取ることは不可能です。

また、女性の場合は子育てに関する制度など、家庭の事情や都合に合わせた働き方ができるかどうかも確認する必要があります。

最後は、給与や福利厚生などの待遇面を重視して、就職・転職先を探す場合のポイントを紹介します。

■夜勤のシフトを確認する
求人情報では、シフトの時間帯は記載されていますが、実際にどの時間帯に入ることになるのか、一週間に夜勤は何回あるのかといったことはわかりません。入職が決まった時点で調整されることもあれば、ある程度の希望が受け入れられることもあります。シフトの時間帯は働き方と年収に大きく影響する要素であるため、電話や面接の際に確認することが重要です。

■給与・賞与
入職後、一定期間の試用期間が定められている場合があります。試用期間中は手当や給与の支給に条件が加わるケ-スがあるため、事前に給与面の条件について確認することが大切です。

■休日
有給が使えるタイミングは施設によって異なります。入職後6カ月有給が使えない、試用期間に休みがあった場合は有給が使えないなど、施設ごとに異なるため、こちらも同様に事前に確認しておきましょう。

■キャリアアップのための制度
施設によっては資格取得支援制度や研修制度など、職員のキャリアアップ・スキルアップを図る制度を設けています。特に介護分野でキャリアを積みたい理学療法士は、認知症患者に対する知識やスキルなどを新たに学習する必要があります。キャリアアップを図り成長の道があるかどうかも、職場を選ぶ際の検討要素のひとつです。

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まとめ

理学療法士が専門職として施術を行う時間帯は日中であることが多いため、夜勤はほぼありません。夜勤のある施設では、理学療法士は補助的な業務に携わることがほとんどです。

介護施設で働く理学療法士は、機能訓練指導員としてリハビリ指導を行いながら、他の介護職員と同様な仕事を行う機会も多くなります。介護分野でのキャリアを考える理学療法士にとって夜勤は、有力な選択肢となるでしょう。

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