理学療法士がパーソナルトレーナーになるには?両者の違いも解説

更新日 2022年11月11日 公開日 2022年02月01日

#情報収集 #転職検討/準備

理学療法士として働いている人の中には「パーソナルトレーナー」に魅力を感じている人もいらっしゃるかと思います。理学療法士とパーソナルトレーナーの仕事内容は、身体機能や運動機能に関する指導を行うという点で共通しています。しかし、理学療法士からパーソナルトレーナーに本当に転身できるのか、不安に思う人は少なくありません。

そこで今回は、理学療法士からパーソナルトレーナーになれるのか説明したのち、理学療法士とパーソナルトレーナーの違いを解説します。「パーソナルトレーナーに転職しても後悔しないか」「自分はパーソナルトレーナーに向いているのか」と考えている人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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1.理学療法士はパーソナルトレーナーになれる?

理学療法士がパーソナルトレーナーになることは可能です。パーソナルトレーナーになるにあたって、特に必要とされる公的資格はありません。民間資格はいくつか存在しますが、資格を持っていなくてもパーソナルトレーナーになることはできます。

ただし、パーソナルトレーナーとして活躍するためには、身体・運動・トレーニングなどに関する知識やスキルが必要です。特に、フリーランスとして独立する場合は実務経験が求められます。その点、理学療法士は国家資格であり、確かな知識と技術を有していると示すことができれば、パーソナルトレーナーとしての転職が有利に進むでしょう。

2.理学療法士とパーソナルトレーナーの違い

理学療法士とパーソナルトレーナーはよく似ていると思われがちですが、さまざまな相違点があります。
ここからは、「仕事内容」「勤務先・働き方」「平均年収」の3つに分けて、理学療法士とパーソナルトレーナーの違いを解説します。パーソナルトレーナーを目指している人は、理学療法士と何が違うのか押さえておきましょう。

2-1.仕事内容

理学療法士の主な仕事内容は、基本的動作能力の回復を図るためのリハビリテーションです。基本的動作能力とは、起き上がったり歩いたりといった、日常生活において基本となる動きを指します。事故やケガ、病気などで基本的動作が難しくなった人に、運動やマッサージ、ストレッチなどのリハビリを提供することが理学療法士の職務です。

一方で、パーソナルトレーナーの主な仕事内容はトレーニング・エクササイズ指導です。時には、相手のニーズに合わせて運動メニューを工夫したり、食事指導を行ったりすることもあります。「病気予防を目的に健康的になりたい」「美容のためにダイエットしたい」など、利用者の目標が実現するようマンツーマンでサポートすることがパーソナルトレーナーの役割です。

2-2.勤務先・働き方

理学療法士は医療機関や介護施設などに勤務し、基本的には正規雇用の日勤で働きます。夜勤はありません。理学療法士の勤務先には、教育施設やスポーツチームなども挙げられます。理学療法士はどこかの施設で働くことが多いため、雇用が安定していることが特徴です。ただし、理学療法士として独立・開業し、理学療法を提供することはできません。

それに対して、パーソナルトレーナーはスポーツジムなどが主な勤務先となり、正社員以外にフリーランスといった働き方も選べます。フィットネスジムに正社員やアルバイトとして勤務する場合、シフト制がほとんどです。フリーランスとなれば、働く場所・働く時間を自分で自由に決めることができます。また、自らスポーツジムを開設し、経営者になることも可能です。

2-3.平均年収

理学療法士とパーソナルトレーナーの平均年収は、それぞれ下記のとおりです。

理学療法士(※) 約419万円
正社員のパーソナルトレーナー 約300万~500万円

(※出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

理学療法士の平均年収は約419万円であるのに対し、パーソナルトレーナーの年収は約300万~500万円です。なお、正社員のパーソナルトレーナーの平均年収はマイナビコメディカル内の求人情報をもとに算出しています。

また、フリーランスとして業務委託契約を結ぶ場合、「○分のトレーニング1本あたり○円」と決めた単価から施設利用料を差し引いた金額が報酬となります。たとえば、1セッション5,000円・月間100セッション・手数料30%とした場合、月収は約35万円・年収は約420万円です。

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3.理学療法士がパーソナルトレーナーになるメリット・デメリット

理学療法士がパーソナルトレーナーになることには、以下のようなメリットが考えられます。

<理学療法士がパーソナルトレーナーになるメリット>

  • ●サポートを通してやりがいを実感できる

    パーソナルトレーナーになると、さまざまな利用者と関わり、運動指導や食事指導など多角的にサポートします。利用者一人ひとりと向き合う中で目標を達成できたときには、大きなやりがいを感じられるでしょう。

  • ●年収が上がる可能性がある

    フリーランスとして独立したり、自分のスポーツジムを開業したりすることで、年収がアップする可能性があります。

  • ●働き方の自由度が上がる
    理学療法士は基本的に決まった場所で決まった時間に働きます。フリーランスのパーソナルトレーナーになれば、勤務場所や勤務時間を自由に決められます。

パーソナルトレーナーには魅力的な部分もありますが、理学療法士からパーソナルトレーナーに転職することにはデメリットもあります。

<理学療法士がパーソナルトレーナーになるデメリット>

  • ●自力でトレーニングプログラムを立てる必要がある

    理学療法士は医師の指示に従って動きますが、パーソナルトレーナーは指示してくれる人がいないため、すべて自分で考えなければなりません。

  • ●トレーニング以外の業務も兼務する

    スポーツジムで正規雇用で働く場合、事務や受付、販売など、トレーニング以外の業務も担当する必要があります。

  • ●フリーランスの場合は収入が不安定になる
    フリーランスとしてうまく軌道に乗れば大きく稼げますが、固定給がないため、安定した収入が常に得られるとは限りません。
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4.理学療法士・パーソナルトレーナーに向いている人

理学療法士・パーソナルトレーナーは、それぞれ向いている人のタイプが異なります。

<理学療法士に向いている人>

  • ●体力に自信がある人

    患者や高齢者の身体を支えたり動かしたりする作業には、体力を要します。

  • ●忍耐強い人

    リハビリで成果が出なかったとしても、根気強く患者や高齢者と向き合い、訓練を続けることが大切です。

  • ●観察力のある人
    理学療法以外の分野や患者・高齢者本人に興味を持ち、観察して得た気づきを活かすことも求められます。

<パーソナルトレーナーに向いている人>

  • ●コミュニケーション力が高い人

    パーソナルトレーナーは、マンツーマンで指導します。利用者を目標達成へ導くためには、コミュニケーションを通して相手の性格を理解し、効果的にモチベーションを上げる必要があります。

  • ●一人ひとりと深く向き合いたい人

    一人ひとりと深く向き合う中で、目標達成をサポートすることに喜びを感じられる人は、パーソナルトレーナーに向いています。

  • ●上昇志向が強い人
    フリーランスとなる場合、努力次第で高収入を得られるチャンスがあります。トレーニングに関する情報収集を怠らず、常に前向きに努力することが求められます。

理学療法士とパーソナルトレーナーのどちらを目指すべきか迷った場合は、自分の性格を踏まえて、適性のある職種を検討するとよいでしょう。

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まとめ

国家資格が必要となる理学療法士に対し、パーソナルトレーナーは資格がなくても活躍することが可能です。そのため、身体機能に詳しく指導経験がある理学療法士は、パーソナルトレーナーとして歓迎される傾向にあります。

主にリハビリを行う理学療法士と比べると、パーソナルトレーナーは運動指導が仕事です。スポーツジムがメインの勤務先となりますが、正社員やフリーランスなど、多様な働き方を選ぶことができます。理学療法士からパーソナルトレーナーになろうと考えている場合は、どちらが自分に向いているのかまず考えてみましょう。

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