理学療法士の仕事で時計は役に立つ?|おすすめの時計も解説
以前は学生や社会人の必須アイテムだった腕時計ですが、近年はスマホの普及によって身につける方が少なくなりました。しかし、仕事のシチュエーションや職場によっては、スマホよりも腕時計のほうが便利なケースも少なくありません。
理学療法士が働く職場の多くでも、腕時計は役立ちます。そこで当記事では、理学療法士の仕事に時計が必要な理由と、腕時計を身につけるメリット・デメリットを解説します。理学療法士の方向けに時計の選び方も紹介しますので、ぜひお役立てください。
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目次
理学療法士の仕事中に時計は必要?
理学療法士の仕事において、時計は重要な役割を果たします。
理学療法士の仕事では、勤務時間の把握やリハビリ時の呼吸数把握など、時間管理が欠かせません。とはいえ、常に時計が見える場所で働けるとは限らないため、何かしらの形で時間を把握できるアイテムを携行する必要があります。もっとも手軽なのは、腕時計を着用することでしょう。
ただし、職場によっては持ち込めるアイテムを制限するところもあるため、注意が必要です。特に腕時計は、アクセサリーと同じ扱いで禁止されている職場もあります。腕時計の着用が可能かどうか、着用せずに持ち歩くことに問題があるかどうかなど、前もって職場の規則を確認するようにしましょう。
以下では、理学療法士が腕時計を身につけるメリットとデメリットについて解説します。
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腕時計を身につけるメリット
理学療法士の仕事では、腕時計を身につけることで次のようなメリットがあります。
- ・いつでも時間を確認できる
リハビリを実施するシチュエーションは、患者さまや利用者さまの容態・状況によってさまざまです。家の中であれば時計を見られる場合も多いですが、屋外や病室では時計が設置されていないところも珍しくありません。また、リハビリは「1単位=20分」で利用料金が加算されていくシステムです。リハビリにかかる時間は国の基準によって定められており、時間を超過すると不要な料金がかかったり、保険が適用されなかったりします。リハビリの時間管理を徹底するためにも、時間確認用の腕時計を身につけておくとよいでしょう。
(出典:厚生労働省「リハビリテーション」/https://www.mhlw.go.jp/topics/2008/03/dl/tp0305-1d_0014.pdf)
- ・呼吸数や脈拍を計測できる
理学療法士はリハビリを行う患者さまの容態を常に観察し、リハビリを安全に続けられる状態でなければ、即座に中止しなければなりません。そして、リハビリ中止か継続かを決めるにあたっては、患者さまの1分間の呼吸数や脈拍数が重要な判断材料となります。手元に時計があれば、どのような状況でも正確に時間を計測できるため、安心感が増すでしょう。
(出典:公益社団法人 熊本県理学療法士協会「内部障害の理学療法」/https://www.kumamoto-pt.org/up_file/useful/1607/useful_21195850_3.pdf)
腕時計を身につけるデメリット
理学療法士の方にとって腕時計は便利ですが、下記のデメリットもあります。
- ・衛生面で問題になる場合がある
四六時中身につける腕時計は「衛生管理が難しいアイテム」として、着用を避けるように指導している職場もあります。リハビリを行う患者さまには免疫力が落ちている方も多いため、衛生面での気遣いが非常に大事だからです。一方で、理学療法士の仕事には時間管理が不可欠です。そのため理学療法士のなかには、仕事用とプライベート用で腕時計を分けている方もいらっしゃいます。
- ・インシデントにつながる可能性がある
腕時計が患者さまの肌にあたったり、擦れたりすることで、スキンテア(皮膚裂傷)につながる場合があります。スキンテアは皮膚が弱くなる高齢者に多く見られ、リハビリの際に軽く手足をつかんだり、皮膚が擦れたりするだけで皮膚のめくれや裂傷、あざを引き起こす可能性があるため注意が必要です。患者さまにけがをさせないように、リハビリ中は腕時計をはずすか、スキンテアを起こしにくい形状のものを選びましょう。
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理学療法士が使う時計の選び方
理学療法士が職場で使用する時計を選ぶ際は、仕事内容と機能の相性を考えることがポイントです。ここでは、理学療法士の方に向けて、職場で便利に使える時計の選び方を紹介します。
時刻の表示方式で選ぶ
時計の表示方式は、アナログ表示とデジタル表示に分けられます。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分の仕事に合った方式を選びましょう。
【アナログ表示】
メリット |
●一目でおおよその時間を把握できる ●秒数の測り間違いが起こりにくい |
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デメリット |
●文字盤が小さいと時間が読みにくい ●電池が少なくなると針の進みが遅れる |
【デジタル表示】
メリット |
●秒単位の時間を一目で把握できる ●ストップウォッチなど、複数の機能を備えている |
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デメリット |
●液晶部分の反射やにじみで見えにくいことがある ●時間の経過や残り時間を把握しにくい |
腕時計によっては、アナログ表示とデジタル表示を切り替えられるものもあります。
医療職向けのナースウォッチを選ぶ
一般的な腕時計以外に、ナースウォッチを選ぶ方法もあります。ナースウォッチは、その名の通り看護師用に作られた小型の時計で、理学療法士の仕事にも便利です。
時計が患者さまに触れることを前提に設計されているため、安全性を重視するならナースウォッチを使用するのがよいでしょう。ナースウォッチは、下記の4タイプに分かれます。
【腕時計タイプ】
メリット |
●仕事中に落としたりなくしたりする心配が少ない ●手がふさがることがない |
---|---|
デメリット | ●患者さまに触れることでスキンテアや金属アレルギーを起こす可能性がある |
【安全ピンタイプ】
メリット |
●安全ピンで任意の場所に固定できる ●落下しにくい |
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デメリット | ●ちょうどよい固定位置を決めるのにやや時間がかかる |
【クリップタイプ】
メリット |
●デザインや文字盤の大きさが豊富 ●安全ピンのように針で穴を開けないため洋服を傷めにくい |
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デメリット |
●クリップの強度が弱いと落下しやすくなる ●チェーンが長いと患者さまに触れてしまう可能瀬がある |
【キーホルダータイプ(カラビナタイプ)】
メリット |
●ベルトや名札に時計を装着できる ●しっかり固定できて落下しにくい |
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デメリット | ●つけられる場所が限られる |
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機能性で選ぶ
腕時計やナースウォッチには、商品によってさまざまな機能がついています。下記は理学療法士の仕事において、あると便利な機能の一例です。
機能 | 特徴 |
---|---|
防水機能 |
●頻繁に手洗いする場合もつけっぱなしでよい ●商品ごとに防水レベルが異なる |
脈拍測定目盛り |
●患者さまの脈拍を測る際にあると便利 ●商品ごとに目盛りの形状が異なる |
蓄光(ライト)機能 |
●夜勤時や停電時でも時間を把握しやすい ●明かりが苦手な患者さまの負担にならない |
日付・曜日表示機能 |
●仕事が変則的でも日付を間違えにくい ●患者さまに聞かれたときスムーズに答えられる |
複数の機能をまとめて備えている商品もあるので、自分の仕事スタイルを踏まえながらしっかり吟味しましょう。
デザインで選ぶ
仕事用とはいえ、時計は1日に何度も目にするアイテムです。仕事のモチベーションアップにもつながるため、時計のデザインは好みを優先して選ぶのがよいでしょう。ただし、次の点には十分注意してください。
●不要なときはポケットにしまえるように、大きすぎないものを選ぶ
●チェーンがついている場合は、使いやすく周囲に引っかからない長さを選ぶ
●アレルギーを起こしにくい素材を選ぶ
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まとめ
理学療法士の仕事では、時間を把握したり、患者さまの呼吸数・脈拍を計測したりするために時計が必須です。仕事用の時計を購入する際は、職場でつけてよい時計の種類を確認した上で、自分のスタイルにあった機能、デザインのものを選びましょう。
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