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難聴者やろう者と関わる言語聴覚士2015.04.16

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言語聴覚士は、難聴児やろう児のリハビリテーションを担当します。いくつかの地域で手話言語条例が制定されるなか、言語聴覚士の視点から、ろう者と手話の関係についてご紹介します。

聴覚障害児を対象とする言語聴覚士

新生児聴覚スクリーニングの普及により、早期に赤ちゃんの聴覚についてのことがわかるようになってきました。聴覚障害児を対象とする言語聴覚士は、音と物との結びつきを形成したり、補聴器のフィッティングを通すことにより、子どもに音やことばへの気づきを促します。重度の難聴がある場合は、医師の指示のもとに人工内耳のマッピングを行い、補聴器をつけている子どもと同じように、リハビリテーションを通して音やことば、概念などを結びつけていきます。
補聴器や人工内耳をつけていても、内耳の働きが十分でないために、音の認知はできても、音としての弁別が難しい子どもも少なくありません。

ろう者と手話

ろう者のことばが手話です。手話には大きく分けて3種類あり、ろう者が使う「日本手話」と日本語の文法に即した「日本語対応手話」、そして日本手話と日本語対応手話の間にある「中間手話」があります。日本におけるろう者と手話との関係を教育的な視点からみると、口形や表情などから相手の言っていることを読み取る力と、耳を使って聞き取る力を重視する聴覚口話法が主流となる時代が長く続きました。現在では、音声や手話、指文字などを併用するトータルコミュニケーションや、日本手話で学校教育を行うなど、学校や地域内でのコミュニケーション方法が多様化しています。世界的な流れとして、手話がろう者の言語として確立されつつある今、言語聴覚士は補聴器や人工内耳をつけた子どもと関わるため、手話を使ってある程度のコミュニケーションをとれる力が求められるようになるでしょう。

手話言語条例と手話

神奈川県では、2014年12月に手話をろう者の言語として認める条例が可決され、2015年の4月より施行されます。そして、神奈川県のなかで、聞こえない人と聞こえる人を結ぶ架け橋となるよう、手話の普及を促す取り組みが定められています。
聴力の程度にかかわらず、手話を身につける方が多くいます。聞こえない・聞こえるという部分に関係なく、相手とのコミュニケーションを図るプロの言語聴覚士としては、手話の勉強やろう文化に触れる機会を増やすことが今後求められるでしょう。言語聴覚士として難聴児やろう児と接していると、音声だけでは十分なコミュニケーションがとれない場面に遭遇することもあります。このような場面では、手話や手話を取り巻く文化まで知っていると、コミュニケーションやリハビリテーションの幅が広がり、聴覚に障害のある人をより深く理解する手助けになるでしょう。

 

【参考URL】

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