セラピーとは何か?目的や意味・4種類のセラピストを紹介
公開日:2023.10.04 更新日:2024.01.11

文:tokoshi(言語聴覚士)
日常生活で「セラピー」や「セラピスト」という言葉を耳にした方は多いのではないでしょうか。しかし、「癒し」「マッサージ」などのイメージはあるものの、具体的にどのようなことを指すのか理解しづらいかもしれません。本記事では、セラピーの概要とともに、セラピストの種類などについて詳しく解説します。
おすすめ特集
「セラピー(therapy)」とは何か?意味や目的
「セラピー(therapy)」を日本語に訳すと、「治療」や「療法」といった意味合いがあります。具体的には、「物理療法(フィジカルセラピー)」や「心理療法(サイコセラピー)」のことを指し、手術や投薬を行わず、人間が本来もっている力を引き出して不安を解消することを目的としているのが特徴です。
たとえば、セラピーの一種である「アロマセラピー」は、精油を用いて心身のトラブルにアプローチしながら、美容と健康に役立てるものです。
近年ではさまざまなセラピーが誕生しており、厳密には治療や療法とは異なる「癒し」に特化したセラピーも発展しています。なお、セラピーを行う人のことを、「ist(〜する人)」という英語と組み合わせて、「セラピスト」または「○○療法士」と呼ばれます。
代表的な4種類のセラピーと目的

前述したように、セラピーは、人が本来もつ力を引き出して自然的に療法していくものです。しかし、セラピーの種類によって具体的な施術内容や目的が異なります。代表的なセラピーの種類として下記4つが挙げられます。
2. ボディ系セラピー
3. メンタル系セラピー
4. リラクゼーション系セラピー
順に詳しく見てみましょう。
1.医療系セラピー
医療系セラピーとは「医療行為」として身体の不調を改善します。主な医療系セラピーの内容としては、「リハビリ」や「マッサージ」「鍼灸」などが挙げられます。医療系セラピーに従事している代表的な職種は下記6つです。
・鍼灸師(はり師・きゅう師)
・柔道整復師
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
これらのセラピストは、いずれも医療系の国家資格が必要であり、主な勤務先として、「病院」や「介護施設」「児童施設」「接骨院」などがあります。鍼灸師や柔道整復師などは、開業権があり、独立してセラピーを提供している人も多くいます。
2.ボディ系セラピー
ボディ系セラピーは主に「身体を癒すこと」を目的として、心身の状態を整えます。たとえば、「エステ」や「カイロプラクティック」などが該当します。ボディ系セラピーに従事している職種例として代表的なのは下記3つです。
・カイロプラクター
・リフレクソロジスト
主な勤務先として「エステサロン」や「カイロプラクティック院」「整体院」などがあり、民間の資格を取得している人がほとんどです。
3.メンタル系セラピー
メンタル系セラピーは「精神的負担の軽減」を目的に、メンタル面のサポートを行います。医療系セラピーやボディ系セラピーは「身体」へアプローチするものがほとんどですが、メンタル系セラピーは「精神」にアプローチしたセラピーを提供します。
具体的には「心理療法」や「カウンセリング」が挙げられますが、あくまでセラピーであり医療行為は行えません。メンタル系セラピーに従事する代表的な職種は下記の2つが挙げられます。
・公認心理士
主な勤務先として、「病院」や「福祉施設」「企業」「教育現場」などがあり、対象は成人から小児まで幅広い領域で専門的に行われます。
4.リラクゼーション系セラピー
リラクゼーション系セラピーは「ストレスの緩和・軽減」を目的に、癒し(リラックス)を提供するものです。心と身体をリラックスさせる効果のある療法・治療を提供し、各リラクゼーション系セラピーによってアプローチが異なります。リラクゼーション系セラピーに従事している代表的な職種は下記の4つです。
・カラーセラピスト
・フラワーセラピスト
・音楽療法士
主な勤務先は「病院」や「教育現場」「児童施設」「介護施設」などがあります。セラピーのジャンルによっては、自身で開業したり、商品の販売員やサロンセラピストとして活躍したりするなど、さまざまです。
セラピストになるために必要なことは?

セラピー・セラピストに興味をもった人のなかには「資格は必要なのか?」と疑問に感じた方もいるでしょう。セラピーを提供する「セラピスト」として活動するための、共通の資格はありません。ただし、それぞれのセラピーによって資格の有無や種類が異なります。
たとえば、医療系セラピーや一部のメンタル系セラピーは国家資格を取得する必要があります。国家資格が必要なセラピスト及びセラピーは下記のとおりです。
・鍼灸師(はり師・きゅう師)|医療系セラピー
・柔道整復師|医療系セラピー
・理学療法士|医療系セラピー
・作業療法士|医療系セラピー
・言語聴覚士|医療系セラピー
・公認心理士|メンタル系セラピー
上記に該当するセラピストは、養成校や大学等で学び、受験資格を得た後に国家資格に合格する必要があります。
一方、その他のエステやアロマセラピストなどについては、多くが「技術職」であり、資格がなくても活動は可能です。しかしながら、資格取得には、専門的な知識や手技が学ぶことが含まれ、資格取得後は、社会的信用にもつながるでしょう。それぞれのセラピーの民間資格を調べてみることをおすすめします。
自分に合ったセラピスト職を見つけよう
どのようなセラピーであっても、「身体と心の症状を癒す・緩和する」という目的は共通しており、それぞれ専門的な知識や手技のスキルが必要です。近年AIの発展が注目されていますが、「セラピー」は人間にしか行えない治療・療法であり、これからも需要が増加すると考えられます。各セラピーによって、学ぶべき知識や技術が異なるため、自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
■関連記事
セラピストとは?仕事内容や種類、資格一覧について徹底解説

tokoshi
言語聴覚士
回復期で失語症と高次脳機能障害を中心としたリハビリ業務に携わる。その後転職し、看取り施設で「最期の食事」を言語聴覚士として支援。現在は訪問リハビリやデイサービスでリハビリをしながらライターとしても活動しています。
他の記事も読む
- ショートステイのリハビリとは?目的・内容やメリットを解説
- 整形外科での作業療法士の業務内容は?魅力ややりがい・大変さを紹介
- 作業療法士免許の氏名変更方法を解説|必要書類や注意点も紹介
- 動物理学療法士とは?給料事情や仕事内容、目指し方について解説
- 医療機器メーカーへの就職は難しい?仕事内容や向いている人の特徴を解説
- スポーツリハビリトレーナーになるには?仕事内容や必要な資格、他職種との違いを解説
- 自宅でできるパーキンソン病のリハビリは?症状の進行ごとに解説
- 【理学療法士ライターが解説】理学療法士の副業でライターはおすすめ?メリットをご紹介
- 理学療法士が一般企業で働くためには?おすすめの企業や転職時のポイントを解説
- リハビリ器具の種類と選び方 ~目的別にわかる活用ポイントと注意点~
- リハビリ職とは?人の「できる」を支える3つの専門職について解説
- 学費を抑えて言語聴覚士になるには?学校選びのポイントと支援制度を解説
- 【記載例有り】個別機能訓練計画書とは?加算との関係や書き方、注意点を解説
- 訪問リハビリは本当に休みづらい?休みにくい理由と働き方の見直しポイントを解説
- 打撲をしたら病院へ行くべきか?正しい応急処置と、病院へ行くべき判断基準
- 咳をすると背中が痛い!その原因と対処法について
- 仰向けで寝ると腰が痛い!そんなときの原因と対策について
- 半側空間無視のリハビリ完全ガイド!リハビリ職別の役割・評価方法・訓練法を解説
- 40代から言語聴覚士に転職するには?資格取得の流れと注意点を解説
- スクワットすると膝が痛い!原因と対策、指導のポイントを解説





