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セラピストとは?仕事内容や種類、資格一覧について徹底解説

公開日:2021.07.07 更新日:2023.10.06

セラピストとは?資格の種類や仕事内容

文:tokoshi(言語聴覚士)

街中やメディアでよく見聞きするようになったセラピスト。「リラクゼーションセラピスト」など、最近ではセラピストを含む名称の職種が多く見られます。

セラピストと聞くと、病気の治療を医学的に行うのではなく、体の不調やストレス解消のためにリラックスできる方法を指導したり、施術によって不調な状態と整えたりする職業だと漠然とイメージするかもしれません。そもそも、セラピストはどんな仕事を指すのでしょうか。

今回はセラピストの資格の種類や仕事内容に加え、セラピストを目指す方法について解説します。

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セラピストとは?幅広い分野で活躍する治療のスペシャリスト

セラピストとは「身体・精神的な問題を抱えた方に対し、薬や手術などによらない方法で、治療やケアをおこなう職種」を指します。日本語では「治療士」や「療法士」とも称され、最近では幅広い分野でセラピストが活躍しています。

セラピストは「治療をする人」を指しますが、その定義は特定されておらずセラピストの種類によって活動内容に違いがあります。国家資格である理学療法士、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、言語聴覚士、作業療法士といった職種もセラピストに含められることが多いです。

セラピストに向いている人はどんな人?

セラピストに向いている人の特徴として「コミュニケーション能力の高さ」が挙げられます。セラピストは人の身体や精神的な悩みを聞き出し、治療やケアをおこなうのが主な仕事です。そのため、患者さんや利用者さんの気持ちに寄り添い、親身になって共感できる人が向いていると言えます。
また、セラピストの手技や知識は年々変化するものです。職に就いてからも新しい手技や知識を取り入れられる向上心の高さも必要になってくるでしょう。

一口にセラピストと言っても、さまざまな種類があります。資格の名称や仕事内容の違いがわからなければ、どのような職種を目指せばよいか悩むかもしれません。次項から、代表的なセラピストの種類について、分野ごとに紹介します。

各セラピストの仕事内容や主な勤務先、資格の取得方法なども紹介しています。自分がどんなセラピストに向いているのか、どんな仕事をしたいのかチェックしてみましょう。

国家資格の医療・リハビリ系セラピスト6職種を紹介

セラピストとは?資格の種類や仕事内容
医療・リハビリ系セラピストは、病気や障がいなどにより、心身に不調がある患者さんを対象に、マッサージや機能訓練といった治療をおこないます。国家資格を取得する必要がありますが、病院や介護施設などで働きたい人におすすめの分野です。
医療・リハビリ系セラピストは様々ありますが、主な職種として以下の6つが挙げられます。

職種 特徴
理学療法士 病気やケガ・障がい・高齢により運動機能が低下した人に対し、リハビリをおこなう専門職
作業療法士 病気やケガ・障がい・高齢により日常生活が不自由になった人に対し、リハビリをおこなう専門職
言語聴覚士 病気や発達上の問題からコミュニケーションや食べることに支障がある人に対してリハビリをおこなう専門職
柔道整復師 損傷した筋肉や関節・骨・靱帯などの運動機能の回復をはかる専門職
あん摩マッサージ指圧師 筋肉や神経・関節などの問題を解消するために、あん摩・マッサージ・指圧をおこなう専門職
鍼灸師 神経痛や関節痛・肩こり・腰痛といった病気や症状がある方を対象に鍼灸で治療する専門職

詳しく見てみましょう。

① 理学療法士(PT)

理学療法士は、病気やケガ・障がい・高齢により運動機能が低下した人に対し、リハビリをおこなう専門職です。運動機能の回復を主な目的に、マッサージや運動療法、電気・温熱療法などを用いながら、治療をおこないます。
理学療法士になるには国家資格を取得する必要があります。養成課程のある大学や短大、専門学校で学び受験資格を得たあと、国家試験を受験し合格すれば理学療法士として働くことが可能です。理学療法士の国家資格の2021年〜2023年の合格率は約79.0%〜87.4%となっています。

理学療法士の多くは病院や介護施設で働いていますが、ほかにも地域包括支援センターや児童福祉施設でリハビリをおこなうなど、様々な場所で活躍しています。

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② 作業療法士(OT)

作業療法士は、病気やケガ・障がい・高齢により日常生活が不自由になった人に対し、リハビリをおこなう専門職です。食事や排泄といった生活動作の獲得や家事・仕事・余暇・地域活動への復帰を目的に、動作訓練や活動しやすい環境作りなどを行います。

作業療法士も国家資格が必要です。理学療法士と同様に、養成課程のある大学や短大、専門学校で学び受験資格を得たあと、国家試験を受験し合格すれば作業療法士として働けます。作業療法士の国家資格の2021年〜2023年の合格率は約80.5%〜83.8%となっています。

作業療法士は、一般病院や介護施設のほか、精神病院や精神保健福祉センターなどで、精神疾患・障がいのリハビリに携わっているのも特徴です。

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③ 言語聴覚士(ST)

言語聴覚士は「話す・聞く・食べる」の専門家で、病気や発達上の問題からコミュニケーションや食べることに支障がある人に対してリハビリを行います。生きる喜びに直結しやすい「話すことや食べること」を中心にアプローチしながら、患者さんの社会復帰を目指します。

国家資格である言語聴覚士になるには、養成課程のある大学や短大、専門学校で学び受験資格を得ます。その後、国家試験を受験し合格すれば言語聴覚士として働くことが可能です。言語聴覚士の国家資格の過去3年間の合格率は約67.4%〜75.0%となっており、理学療法士や作業療法士と比較するとやや難易度が高い傾向にあります。
言語聴覚士の主な勤務先は一般病棟や介護施設ですが、小児への発達支援に対する専門性を活かして特別支援学校で働く人もいます。

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④柔道整復師

柔道整復師は、損傷した筋肉や関節・骨・靱帯などの運動機能の回復をはかる専門職です。柔道整復師は、主に外傷による骨折や脱臼・肉ばなれ・捻挫・打撲などがある人に、患部を整復・固定といった手技療法を用いて治療します。
柔道整復師も国家資格です。養成課程のある大学や短大、専門学校で学び受験資格を獲得し、その後、国家試験を受験し合格する必要があります。柔道整復師の国家資格の2021年〜2023年の合格率は49.6%〜66.0%であり、近年は難易度が徐々に高くなっている傾向にあります。
柔道整復師は、接骨院や整骨院を開業するほか、医療機関や介護施設・スポーツ分野など、さまざまなフィールドで活躍できます。

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⑤あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、筋肉や神経・関節などの問題を解消するために、あん摩・マッサージ・指圧をおこなう専門職です。あん摩マッサージ指圧師は、主に骨折や手術後の関節拘縮・脳梗塞の後遺症・五十肩・腰痛症などを抱える人を対象に、筋肉を「揉む」「押す」といった手法をおこないながら、からだの痛みをやわらげたり、柔軟性を高めたりします。なお、マッサージ師の名称は、あん摩マッサージ指圧師のみが使えるもので、無資格者はマッサージ師と名乗ることはできません。

あん摩マッサージ指圧師も、養成課程のある大学や短大、専門学校で学び受験資格を獲得し、国家試験を受験し合格する必要があります。あん摩マッサージ指圧師の国家資格の2021年〜2023年の合格率は84.1%〜88.6%です。
あん摩マッサージ指圧師の主な職場は接骨院や治療院となっていますが、訪問での自宅施術や介護施設、スポーツ施設など、幅広い場所で働くことができます。

⑥ 鍼灸師(はり師・灸師)

鍼灸師は、神経痛や関節痛・肩こり・腰痛といった病気や症状がある方を対象に鍼灸で治療する専門職です。「鍼灸」とは、金属の針や艾(もぐさ)を使い経穴(ツボ)を刺激し、自然治癒力や免疫力を高める治療法で、筋肉をやわらげたり、血液循環を改善したりする効果があります。

鍼灸師になる際にも、専門課程のある大学や短大、専門学校で学び受験資格を獲得したあと、国家試験に合格する必要があります。なお、鍼灸師の資格は「はり師」と「灸師」に分けられており、鍼灸師になるためには上記2つの資格を取得する必要があります。別々に取得することも可能ですが、同時受験をする場合は、共通科目の試験は免除されます。鍼灸師の国家資格の2021年〜2023年の合格率は「はり師」が70.0%〜74.2%、「灸師」が71.7%〜76.1%であり、灸師と比較すると、はり師のほうがやや難易度が高いと言えます。

鍼灸師の主な職場は、鍼灸院や接骨院、クリニックですが、エステサロンやスポーツ施設などで働く人もいます。

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ボディ・美容系セラピストの3職種を紹介

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ボディ・美容系セラピストは、さまざまな手技・用具を使いながら、からだの不調や悩みを解決する職業です。基本的には民間資格を取得することになりますが、なかには資格を得なくても働ける職場もあります。

スキルアップのために資格を取得するケースも多く、個人事業主としてサロンを開業する人もいます。

ボディ・美容系セラピストはいくつかありますが、代表的な職種として次の3つが挙げられます。

職種 特徴
カイロプラクター 関節や筋肉に圧をかけたり、振動を与えたりしながら、不調の緩和や痛みの軽減などを促すセラピスト
リフレクソロジスト 手や足などにある「反射区」を刺激することで体調を整えたり、癒しを与えたりするセラピスト
エステティシャン 手技または化粧品・機器を使いながら、肌を健康な状態へと整えたり、体型を整えたりするセラピスト

順番に詳しく見てみましょう。

① カイロプラクター

カイロプラクターは、体の不調を抱える人を対象に、関節や筋肉に圧をかけたり、振動を与えたりしながら、不調の緩和や痛みの軽減などを促します。

カイロプラクターは、「カイロプラクティック」の民間資格を取得している人がほとんどです。通学や通信講座などで取得が可能で、カイロプラクティックの基礎知識や基礎医学、実際の手技などを学びます。

ただし、通信講座では実技を身につけることができないため、基本的には実習だけ通学になるでしょう。

② リフレクソロジスト

リフレクソロジストは、手や足などにある「反射区」を刺激することで体調を整えたり、癒しを与えたりするセラピストです。

リフレクソロジストの民間資格は、通学または通信講座などで取得が可能です。民間資格を取得する際には、身体の仕組みやハンド・フットの反射区の基礎知識、リフレクソロジーテクニックなどを学びます。通信講座には実習がないため、本格的かつ実践的な学びを得たい場合にはスクール等を利用するとよいでしょう。

リフレクソロジストは無資格でも働けますが、資格があったほうが就職に有利でしょう。

③ エステティシャン

エステティシャンは、肌や全身の状態に合わせて、手技または化粧品・機器を使いながら、肌を健康な状態へと整えたり、体型を整えたりするセラピストです。

エステティシャンの民間資格は複数あり、フェイシャル、ボディといった部位ごとに専門的に学ぶものや、海外でも通じる資格などさまざまです。基本的には実習を含むスクールにおいて、エステに関する法律や基礎知識、施術の手技を学びます。

エステティシャンになるためには資格が必須というわけではありません。無資格、未経験からスタートする場合、勤務先となるサロンで一定期間研修を受けることになるでしょう。事前に資格を取得していれば、就職が有利になり、お客様からの信頼性が高まります。

メンタル系セラピスト2職種を紹介

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メンタル系セラピストは、心の悩みや不調がある人に対し、心理的アプローチによる問題解決を目指します。近年では、心の問題を抱える人が増え、メンタル系セラピストのニーズも高まっています。

メンタル系セラピストとして、次の2職種が挙げられます。

職種 特徴
臨床心理士 精神分析やカウンセリング・認知行動療法などの技法を用いながら支援をおこなう専門職
公認心理士 精神的な悩みや不調のある人に対し、心理学の知識や技術を用いながらサポートする専門職

詳しく紹介していますのでご覧ください。

① 臨床心理士

臨床心理士は、心の問題を抱える人に対し、精神分析やカウンセリング・認知行動療法などの技法を用いながら支援をおこなう専門職です。

公益財団法人が認定する民間資格ですが、心理学などを学ぶ指定の大学院などを修了する必要があります。

基本的には、日本臨床心理士資格認定協会が指定している大学院または専門職大学院での学びにより受験資格を得て、試験に合格すると臨床心理士として活動できます。

臨床心理士を取得する際は、心理学の基礎知識や専門知識だけでなく、臨床心理士に関係する倫理・法律なども学びます。主な勤務先には、心療内科や学校(スクールカウンセラー)などがあり、医師や職員と連携しながら患者さんの心のケアを行います。

② 公認心理士

公認心理士は、精神的な悩みや不調のある人に対し、心理学の知識や技術を用いながらサポートする専門職です。臨床心理士は民間資格であるのに対し、公認心理士は国家資格です。

こちらも、指定カリキュラムが学べる4年生の大学を修了後、施設で定められた期間以上の実務経験があると受験資格を得られます。その後、公認心理師の国家試験で合格しなければいけません。国家試験の2021年〜2023年の合格率は48.3%〜58.6%で、比較的、難易度が高いと言えます。

公認心理師の主な職場は、精神科のある医療施設やクリニック、福祉施設、学校などで、カウンセラーとして従事します。

リラクゼーション系セラピスト5職種を紹介

セラピストとは?資格の種類や仕事内容

リラクゼーション系セラピストは、さまざまな方法で五感を刺激しながら、からだをリラックスさせたり、心の問題を解決したりするセラピストです。国家資格はなく、民間の団体や協会などによって認定されます。
リラクゼーション系セラピストとして、次の5つが挙げられます。

職種 特徴
リラクゼーションセラピスト 視覚・聴覚・触覚に刺激を与えて、心身のリラックスとストレスの緩和をするセラピスト
アロマセラピスト アロマの香りを用いながら、ストレスの軽減や心身のリフレッシュを促すセラピスト
カラーセラピスト 色彩を活用した心理療法などを通じて、心の問題を解決に導くセラピスト
ミュージックセラピスト 歌や楽器演奏・音楽鑑賞といった活動を通じて、心の安定や発達などを促すセラピスト
フードセラピスト 食事や栄養の療法を通じて患者さんの身体や心の不調を整えるセラピスト

順番に見ていきましょう。

① リラクゼーションセラピスト

リラクゼーションセラピストは、視覚・聴覚・触覚に刺激を与えることで、心身のリラックスとストレスの緩和をはかります。
一口にリラクゼーションセラピストといっても、方法はさまざまで、前述したリフレクソロジーやエステのほか、リンパケアなどを組み合わせるケースが多くみられます。無資格でも働くことはできますが、人の身体に触れる以上、専門的な知識があったほうがよいでしょう。複数の民間資格があり、リラクゼーションセラピストに必要な基礎知識や法律、接客術などを学ぶケースが一般的です。リラクゼーションセラピストの主な勤務先は、サロンです。また、経験を積んだ後、独立開業する人も少なくありません。

② アロマセラピスト

アロマセラピストは、アロマテラピーとして花やフルーツ、樹木といった植物の香りを用いながら、ストレスの軽減や心身のリフレッシュをもたらします。
アロマセラピストに関する民間資格も複数あり、認定する団体によって学ぶポイントが異なります。基本的には、アロマに関する基礎知識やアロマを用いたマッサージ手技などを学ぶことになるでしょう。試験があるものも、ないものもあります。
アロマセラピストの主な勤務先は、アロマテラピーを取り入れているサロンが一般的です。なかには産婦人科などの医療機関や高齢者施設で活躍する人もいます。

③ カラーセラピスト

カラーセラピストは、色彩を活用した心理療法などを通じて、心の問題を解決に導くセラピストです。また、インテリア業界やファッション業界などで、色彩を活用したアイテムの提案をおこなう仕事もあります。
カラーセラピストとして活躍するためには、色彩に関する民間資格を取得しておくとよいでしょう。資格によってカリキュラム等が異なるものの、主に色の効果や原理、各色の活用方法などを学びます。カラーセラピストは、サロンで働くケースが一般的ですが、資格取得後に、独立開業をする人も多くみられます。

④ ミュージックセラピスト

ミュージックセラピストは、歌や楽器演奏・音楽鑑賞といった活動を通じて、心の安定や発達などを促します。音楽療法士とも呼ばれ、医療や福祉の現場でも需要があります。

ミュージックセラピストとしての民間資格もさまざまですが、音楽学校で専門的な知識を身につける場合もあれば、スクールや通信講座などで学ぶケースもあります。音楽による癒しの効果などを学ぶほか、実際に作曲等を行ったり、小論文などを提出したりすることもあるでしょう。
ミュージックセラピストの勤務先は、病院や介護施設、養護学校、NPO法人など多岐に渡ります。ボランティアとしてさまざまな施設を訪問する人もいます。

⑤ フードセラピスト

フードセラピストは、食事や栄養の療法を通じて患者さんの身体や心の不調を整えるセラピストです。ただし、国家資格である栄養士とは異なり、あくまで民間資格として食育に重きを置いた活動が主となります。
フードセラピストには、多くの民間資格があり、マクロビオティックを主とするもの、アスリート向け、生活習慣病予防など、目的によって学ぶ内容が異なります。
フードセラピストの主な職場は、ジムや学校給食、医療、介護現場などが挙げられます。また、セミナー講師や自宅で料理教室を開いている人もいるようです。

国家資格のセラピストになるには?養成校の修了後、国家試験の合格が必要

セラピストに含まれる職種の国家セラピストにもさまざまな種類がありますが、「治療」ができるのは医療系の国家資格保有者のみです。

医療機関等で働きたい場合には、医療系国家資格を取得する必要があります。資格取得後は、医療機関以外でも幅広く活躍ができ、将来性も高まります。ただし、大学や短大、専門学校でのカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要があるため、時間と費用がかかります。

代表的な国家資格として、次の7つが挙げられます。

・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・はり師・灸師
・公認心理師

養成校に通う年数は資格の種類によって異なりますが、一般的には3~4年間の通学を経て、実習なども行いながら国家試験の受験資格を得ることになります。社会人として働きながら資格取得したい場合には、夜間のコースがある専門学校などを利用するとよいでしょう。

国家資格取得後は、医療機関を中心に福祉施設、高齢者施設など、さまざまな場所で活躍が期待されます。専門的なスキルのある人材として、社会的な信頼を得たり、就職を有利に進めたりしやすくなるでしょう。

民間資格のセラピストになるには?勉強して専門スキルを身につけよう

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一方で民間資格の取得を目指す場合、その学び方はさまざまです。基本的には、民間団体や企業などが主催する試験に合格する必要があります。

分野によっては無資格で働ける場合もありますが、十分な知識や技術がなければ、セラピーの最中に事故やトラブルを起こしてしまう可能性もあります。

しっかりとスキルを身につけ、適切な方法で治療やケアをおこなえるようになるためには、専門資格の取得をおすすめします。資格試験の勉強をするためには、さまざまな方法があります。

① 専門学校に通う

自分がなりたいセラピストの資格取得コースがある専門学校に通うのもよいでしょう。専門学校に通えば、専任の先生から講義や実技を学び、十分な知識・技術を身につけられます。

② 通信教育で勉強する

資格取得のために費用を抑えたい人は、通信教育を利用するのも一つの手です。近年では、基本のテキストに加え、DVDなどの副教材付きのものもあり、自宅で学びながらプロのスキルを確認できます。
ただし、通信教育だけで受験資格を取得できる民間資格などがある一方で、所定の学校で定められた期間学ぶことが必要な資格もあるので注意が必要です。

③ 研修制度のあるサロンで学ぶ

民間資格を取得してセラピストになるには、関連するサロンに就職し、現場で学ぶ方法もあります。資格取得に必要な研修制度の有無は、サロンのホームページや求人サイトなどで紹介されています。ただし、研修期間中に給料が発生するところもあれば、逆に、研修費を求められる場合もあります。

今後、独立開業を目指すのであれば、フランチャイズ系列のサロンで研修を受け、開業までをサポートしてもらうのも一案です。細かい条件については、該当するサロンや事業所のホームページ等で確認し、納得したうえで選択することが大切です。

どんなセラピストになりたいのか考えてみよう

セラピストの資格を取得すれば、スキルアップできたり、好条件の職場に転職できたりと、活躍の場が広がります。
ただし、セラピストになるには、時間や費用がかかるものです。どのようなサービスが提供できる専門職になりたいのか、将来的なキャリアを見据えながら取得する資格やスキルを慎重に検討しましょう。

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■参考
厚生労働省 理学療法士国家試験の施行
厚生労働省 作業療法士国家試験の施行
厚生労働省 言語聴覚士国家試験の施行
厚生労働省 柔道整復師国家試験の施行
厚生労働省 あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行
厚生労働省 はり師国家資格の施行
厚生労働省 公認心理師試験の受験を検討されている皆さまへ

tokoshi

tokoshi

言語聴覚士
回復期で失語症と高次脳機能障害を中心としたリハビリ業務に携わる。その後転職し、看取り施設で「最期の食事」を言語聴覚士として支援。現在は訪問リハビリやデイサービスでリハビリをしながらライターとしても活動しています。

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