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セラピストとは?セラピーの種類と資格一覧(国家資格・民間資格)

公開日:2021.07.07 更新日:2021.10.29

セラピストとは?資格の種類や仕事内容

文:田口 昇平
(作業療法士、福祉住環境コーディネーター2級)

街中やメディアでよく見聞きするようになったセラピスト。「リラクゼーションセラピスト」など、最近ではセラピストを含む名称の職種が多く見られます。

セラピストと聞くと、病気の治療を医学的に行うのではなく、体の不調やストレス解消のためにリラックスできる方法を指導したり、施術によって不調な状態と整えたりする職業だと漠然とイメージするかもしれません。そもそも、セラピストはどんな仕事を指すのでしょうか。

今回はセラピストの資格の種類や仕事内容に加え、セラピストを目指す方法について解説します。

セラピストとは?幅広い分野で活躍する治療のスペシャリスト

セラピストとは「身体・精神的な問題を抱えた方に対し、薬や手術などによらない方法で、治療やケアをおこなう職種」を指します。日本語では「治療士」や「療法士」とも称され、最近では幅広い分野でセラピストが活躍しています。

セラピストは「治療をする人」を指しますが、その定義は特定されておらずセラピストの種類によって活動内容に違いがあります。国家資格である理学療法士、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、言語聴覚士、作業療法士といった職種もセラピストに含められることが多いです。

一口にセラピストと言っても、さまざまな種類があります。資格の名称や仕事内容の違いがわからなければ、どのような職種を目指せばよいか悩むことになるでしょう。ここからは、代表的なセラピストの種類について、分野ごとに紹介します。

国家資格の医療・リハビリ系セラピスト5職種を紹介

セラピストとは?資格の種類や仕事内容
医療・リハビリ系セラピストは、病気や障がいなどにより、心身に不調がある患者さんを対象に、マッサージや機能訓練といった治療をおこないます。国家資格を取得する必要がありますが、病院や介護施設などで働きたい人におすすめの分野です。

① 理学療法士(PT)

理学療法士は、病気やケガ・障がい・高齢により運動機能が低下した人に対し、リハビリをおこなう専門職です。運動機能の回復を主な目的に、マッサージや運動療法、電気・温熱療法などを用いながら、治療をおこないます。

理学療法士の多くは病院や介護施設で働いていますが、ほかにも地域包括支援センターや児童福祉施設でリハビリをおこなうなど、幅広い分野で活躍しています。(理学療法士の求人一覧

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② 作業療法士(OT)

作業療法士は、病気やケガ・障がい・高齢により日常生活が不自由になった人に対し、リハビリをおこなう専門職です。食事や排泄といった生活動作の獲得や家事・仕事・余暇・地域活動への復帰を目的に、動作訓練や活動しやすい環境作りなどを行います。

作業療法士は、一般病院や介護施設のほか、精神病院や精神保健福祉センターなど、精神疾患・障がいのリハビリに携わっているのも特徴です。(作業療法士の求人一覧

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③ 柔道整復師

柔道整復師は、損傷した筋肉や関節・骨・靱帯などの運動機能の回復をはかる専門職です。柔道整復師は、主に外傷による骨折や脱臼・肉ばなれ・捻挫・打撲などがある人に、患部を整復・固定といった手技療法を用いて治療します。

柔道整復師は、接骨院や整骨院を開業するほか、医療機関や介護施設・スポーツ分野など、さまざまなフィールドで活躍しています。柔道整復師の求人一覧

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④ あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、筋肉や神経・関節などの問題を解消するために、あん摩・マッサージ・指圧をおこなう専門職です。

あん摩マッサージ指圧師は、主に骨折や手術後の関節拘縮・脳梗塞の後遺症・五十肩・腰痛症などを抱える人を対象に、筋肉を「揉む」「押す」といった手法をおこないながら、からだの痛みをやわらげたり、柔軟性を高めたりします。

⑤ 鍼灸師(はり師・灸師)

鍼灸師は、神経痛や関節痛・肩こり・腰痛といった病気や症状がある方を対象に鍼灸で治療する専門職です。

「鍼灸」とは、金属の針や艾(もぐさ)を使い経穴(ツボ)を刺激し、自然治癒力や免疫力を高める治療法で、筋肉をやわらげたり、血液循環を改善したりする効果があります。

>>鍼灸マッサージ師(あんま、はり師、きゅう師)の求人一覧

ボディ・美容系セラピストの3職種を紹介

ボディ・美容系セラピストは、さまざまな手技・用具を使いながら、からだの不調や悩みを解決する職業です。基本的には民間資格を取得することになりますが、なかには資格を得なくても働ける職場もあります。

スキルアップのために資格を取得するケースも多く、個人事業主としてサロンを開業する人もいます。

① カイロプラクター

カイロプラクターは、体の不調を抱える人を対象に、関節や筋肉に圧をかけたり、振動を与えたりしながら、不調の緩和や痛みの軽減などを促します。

② リフレクソロジスト

リフレクソロジストは、手や足などにある「反射区」を刺激することで体調を整えたり、癒しを与えたりするセラピストです。

③ エステティシャン

エステティシャンは、肌や全身の状態に合わせて、手技または化粧品・機器を使いながら、肌を健康な状態へと整えたり、体型を整えたりするセラピストです。

メンタル系セラピスト2職種を紹介

メンタル系セラピストは、心の悩みや不調がある人に対し、心理的アプローチをおこない問題解決をはかる職業です。近年では、心の問題を抱える人が増え、メンタル系セラピストのニーズも高まっています。

① 臨床心理士

臨床心理士は、心の問題を抱える人に対し、精神分析やカウンセリング・認知行動療法などの技法を用いながら支援をおこなう専門職です。

公益財団法人が認定する民間資格ですが、心理学などを学ぶ指定の大学院などを修了することで受験資格を得られます。

② 公認心理士

公認心理士は、精神的な悩みや不調のある人に対し、心理学の知識や技術を用いながらサポートする専門職です。臨床心理士は民間資格であるのに対し、公認心理士は国家資格になります。

こちらも、指定カリキュラムが学べる4年生の大学を修了後、施設で定められた期間以上の実務経験があると受験資格を得られます。

リラクゼーション系セラピスト4職種を紹介

セラピストとは?資格の種類や仕事内容

リラクゼーション系セラピストは、さまざまな方法で五感を刺激しながら、からだをリラックスさせたり、心の問題を解決したりするセラピストです。国家資格はなく、民間の団体や協会などによって認定されます。

① リラクゼーションセラピスト

リラクゼーションセラピストは、視覚・聴覚・触覚に刺激を与えることで、心身のリラックスとストレスの緩和をはかります。

② アロマセラピスト

アロマセラピストは、花やフルーツ、樹木といった植物の香りを用いながら、心身の不安や不調を緩和する職業です。

③ カラーセラピスト

カラーセラピストは、色彩を活用した心理療法などを通じて、心の問題を解決に導くセラピストです。

④ ミュージックセラピスト

ミュージックセラピストは、歌や楽器演奏・音楽鑑賞といった活動を通じて、心の安定や発達などを促します。

国家資格のセラピストになるには?養成校の修了後、国家試験の合格が必要

セラピストに含まれる職種の国家資格を取得し、対応可能な活動をするためには、大学や短大・専門学校のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要があります。

次の6つの資格はセラピストに含まれる代表的な国家資格です。

・理学療法士
・作業療法士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師
・公認心理士

養成校に通う年数は資格の種類によって異なりますが、3~4年間の学習を経て、国家試験の受験資格を得られることがほとんどです。

必要なカリキュラムを修了する必要があるため、一定の時間や費用がかかります。しかし国家資格を有すれば専門的なスキルのある人材として、社会的な信頼を得たり、就職を有利に進めたりしやすくなるでしょう。

民間資格のセラピストになるには?勉強して専門スキルを身につけよう

一方で民間資格を取得してセラピストになるには、民間団体や企業などが主催する試験に合格する必要があります。

分野によっては無資格で働ける場合もありますが、十分な知識や技術がなければ、セラピーの最中に事故やトラブルを起こしてしまう可能性もあります。

しっかりとスキルを身につけ、適切な方法で治療やケアをおこなえるようになるためには、専門資格の取得をおすすめします。資格試験の勉強をするためには、さまざまな方法があります。

① 専門学校に通う

自分がなりたいセラピストの資格取得コースがある専門学校に通うのもよいでしょう。専門学校に通えば、専任の先生から講義や実技を学び、十分な知識・技術を身につけられます。

② 通信教育で勉強する

資格取得のために費用を抑えたい人は、通信教育を利用するのも一つの手です。近年では、基本のテキストに加え、DVDなどの副教材付きのものもあり、自宅で学びながらプロのスキルを確認できます。

ただし、通信教育だけで受験資格を取得できる民間資格などがある一方で、所定の学校で定められた期間学ぶことが必要な資格もあるので注意が必要です。

③ 研修制度のあるサロンで学ぶ

民間資格を取得してセラピストになるには、関連するサロンに就職し、現場で学ぶ方法もあります。資格取得に必要な研修制度の有無は、サロンのホームページや求人サイトなどで紹介されています。ただし、研修期間中に給料が発生するところもあれば、逆に、研修費を求められる場合もあります。

今後、独立開業を目指すのであれば、フランチャイズ系列のサロンで研修を受け、開業までをサポートしてもらうのも一案です。細かい条件については、該当するサロンや事業所のホームページ等で確認し、納得したうえで選択することが大切です。

どんなセラピストになりたいのか考えてみよう

セラピストの資格を取得すれば、スキルアップできたり、好条件の職場に転職できたりと、活躍の場が広がります。

ただし、セラピストになるには、時間や費用がかかるものです。どのようなサービスが提供できる専門職になりたいのか、将来的なキャリアを見据えながら取得する資格やスキルを慎重に検討しましょう。

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田口 昇平(作業療法士、福祉住環境コーディネーター2級)
2008年に作業療法士免許取得後、東京都内のリハビリ専門病院や特別養護老人ホームなどの施設で医療や介護業務に従事。2018年より、フリーライターに転身。医療介護職の働き方や働きやすい労働環境づくりなど、幅広いテーマで執筆。心理学・脳科学分野の書籍を愛読し、学んだ内容をブログやSNSで情報発信している。

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