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スポーツトレーナーにはどんな種類がある?仕事や資格の違いなどについて解説

公開日:2024.07.05

スポーツトレーナーにはどんな種類がある?仕事や資格の違いなどについて解説

文:rana(理学療法士)

スポーツトレーナーといっても、対象や専門性の違いによりさまざまな種類があります。これからスポーツトレーナーを目指すという方は、どんなアプローチ方法が向いているのか悩むこともあるでしょう。

今回はスポーツトレーナーの種類や仕事内容とともに、活かせる資格の違いなどについて解説します。

スポーツトレーナーの主な種類は5つ

スポーツトレーナーは大きく5つの種類に分類されます。それぞれの仕事内容や専門性、役割について見てみましょう。

アスレチックトレーナー

アスレチックトレーナーは、主に競技現場でスポーツ選手のサポートをするトレーナーを指します。
特に受傷直後の応急処置は、アスレチックトレーナーにとっての重要な仕事の1つです。アイシングやテーピング、止血などの専門的なスキルを用いた迅速な対応が求められます。

また、怪我から競技に復帰するまでのリハビリや障害予防のトレーニングなどにも携わり、スポーツ選手をあらゆる面でサポートしなければなりません。

身体だけではなく、スポーツの競技特性を理解し、選手をサポートする役割があります。

メディカルトレーナー

メディカルトレーナーは、主に医療現場で、怪我をした人の運動機能を再建する役割を担うトレーナーです。

スポーツ選手だけに限らず、腰痛や膝痛などを有する一般の患者さんも対象になります。そのためスポーツ障害だけではなく、慢性疾患や高齢者に多い疾患などの知識も求められるでしょう。

医師や理学療法士などとも連携し、より医療的な目線からリハビリや治療のサポートをするのが役割です。

ストレングストレーナー

ストレングストレーナーは、スポーツ選手やアマチュアアスリートを対象に身体能力の向上をサポートすることに特化したトレーナーです。

ストレングスとは「強さ」という意味を持ち、対象者の筋力アップや体力向上に重きを置いてトレーニングメニューを立案します。

解剖生理学や運動学はもちろん、栄養学の知識も求められ、選手の身体づくりを全面的にサポートする役割を担います。

コンディショニングトレーナー

コンディショニングトレーナーは、スポーツ選手が試合で好パフォーマンスを発揮できるように状態を整えていくトレーナーです。

疲労した身体の回復を早めるためのマッサージやストレッチなど、リカバリーを中心としたメニューを立案しなければなりません。

また、試合当日に選手が最高の状態で臨めるようなスケジュール調整も求められます。メンタル面も含め、選手のコンディションを全面的にサポートするのが主な役割です。

フィットネストレーナー

フィットネストレーナーは主にジムやスポーツクラブなどに勤務し、一般の方を対象に運動指導を実施するトレーナーです。

正しいストレッチやトレーニング機器の使用方法など、基礎的な部分の指導が中心になります。

フィットネストレーナーは、今後、より専門的な分野で活動したい人がトレーナーとしての経験を積む機会としても有効です。

スポーツトレーナーに活かせる資格

スポーツトレーナーにはどんな種類がある?仕事や資格の違いなどについて解説

現場で活躍しているスポーツトレーナーは何らかの資格を有している方がほとんどです。それぞれのトレーナーに活かせる資格についてまとめました。

アスレチックトレーナーに活かせる資格

アスレチックトレーナーに活かせる資格は以下の通りです。

・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
・ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定トレーナー資格(JATAC-ATC)
・理学療法士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師

アスレチックトレーナーに特化した資格や、医療系国家資格の取得がおすすめです。特にプロのスポーツ選手に携わりたい方は、資格取得が欠かせません。

メディカルトレーナー活かせる資格

メディカルトレーナーに活かせる資格は以下の通りです。

・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
・ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定トレーナー資格(JATAC-ATC)
・理学療法士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師

メディカルトレーナーを目指す方は、特に医療系の資格を取得しておくのがおすすめです。

ストレングストレーナーに活かせる資格

ストレングストレーナーに活かせる資格は以下の通りです。

・認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)
・NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
・理学療法士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師

より身体の強化に特化したトレーナーの資格がストレングストレーナーにおすすめです。

コンディショニングトレーナーに活かせる資格

コンディショニングトレーナーに活かせる資格は以下の通りです。

・NCA認定プロフェッショナルコンディショニングトレーナー(PCT)
・理学療法士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師

PCTは、コンディショニングに特化したスキルが身につく資格なので、コンディショニングトレーナーを目指す方におすすめです。

フィットネストレーナーに活かせる資格

フィットネストレーナーにおすすめの資格は以下の通りです。

・健康運動実践指導士
・健康運動実践指導者
・理学療法士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師

健康運動実践指導士、健康運動実践指導者は一般のスポーツ愛好家への運動指導に適した資格となっています。

スポーツトレーナーの働き方

スポーツトレーナーにはどんな種類がある?仕事や資格の違いなどについて解説

スポーツトレーナーとして働くにはどのような方法があるのでしょうか。スポーツトレーナーの働き方についてまとめました。

企業で働く

実業団チームのある企業に就職すれば、チームのトレーナーとして活動すると同時に、社員として給料や福利厚生が受けられるため安定した働き方ができます。歩合制や業務委託が多いトレーナー業は不安定になりやすいため、企業への就職は魅力的な働き方といえるでしょう。

病院や接骨院で働く

病院や接骨院に就職し、通院する患者さんを相手にトレーナーとして携わるのも一案です。スポーツ選手だけでなく、一般の老若男女が対象になるため、幅広い疾患の経験を積めるのがメリットです。

なかには病院や接骨院で働きながら、業務後や休日を使ってチームに帯同してトレーナー活動を行っている人もいます。

スポーツチームや選手と契約する

プロスポーツチームやプロ選手と契約して専属トレーナーとして働く場合、契約内容によっては高収入を得られる可能性もあります。

ですが、プロの世界では高いスキルが求められるため、それなりの実績や経験が必要です。

結果が出なければ契約が打ち切りとなる場合もあることも自己研鑽を続けながら、もしもの場合の働き方も考える必要があります。

個人でジムを開業する

最近では個人で独立してトレーニングジムを開業する人も増えています。開業するためには、資金集めや顧客獲得など大変なことも多いものの、軌道に乗れば高収入を得られるかもしれません。

雇われるのではなく起業したい、個人のジムを立ち上げたいという方は、開業も選択肢の1つです。

スポーツトレーナーの種類を理解して自分の進む道を明確にしよう

スポーツトレーナーは種類によって仕事内容や対象が異なります。自分がどのような仕事に携わりたいのかによっても進むべき方向性は違ってきます。スポーツトレーナーを目指す方は、それぞれの役割を理解して、自分に合った道を選択しましょう。

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rana

rana(理学療法士)

総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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