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【理学療法士の実習が辛い人へ】現役PTが教える実習を乗り切るコツ

公開日:2021.08.18

理学療法士の辛い実習を乗り切るためのコツ

文:rana(理学療法士)

理学療法士を目指すうえで、避けてはとおれないのが実習です。実習は病院や施設などの臨床現場に短期間通いながら、実際の患者さんにかかわるもので、養成校の必須カリキュラムとなっています。ですが、実習と聞くと「つらい」「大変」「キツい」という声をよく聞きます。

筆者も、学生時代に実習でとても苦労した経緯があります。そして、バイザーとして実習生を指導した経験もあります。

今回は理学療法士を目指す学生さんに向けて、実習生とバイザー双方の視点を持つ筆者が、実習を上手に乗り切るためのコツを実体験に基づいてお伝えします。

理学療法士の実習の概要と実際

理学療法士の実習地は養成校が決めるため、基本的には自分で選択できません。自宅から通える場合もあれば、遠方のために、一時的にアパートや寮を借りて生活をしなければならないこともあります。

また、同時期に同施設で実習を受ける人数も異なり、実習生一人の場合もあれば、複数人いる場合もあります。基本的に実習期間中は、毎日バイザーと呼ばれる指導者にマンツーマンで指導を受けて学びます。筆者も3度の実習を経験しましたが、そのうち2回はとてもつらくて苦労しました。

まずはそんな筆者の実習体験談をお伝えします。

理学療法士の実習体験談(辛い・きついときに取り組んだこと)

当時、私は夜間部の養成校に通い、昼間は整形外科でリハビリ助手として働いていました。患者さんの対応には自信を持っており、少々甘い考えを持って実習に臨みました。そんな背景もあり、「実習生らしさ」が欠けていたようで、うまく人間関係が築けずに、実習ではとても苦労をしました。

というのも整形外科で働いている経験があったため、逆に変に場慣れしている感じが出てしまったのです。

はじめての実習で辛かったことやバイザーから受けた指摘

最初の実習では「立ち姿や見学中の座り姿が悪い」という指摘や、「バイザーの作業の見学中によそ見し、自分が担当する症例の患者さんばかりを気にしている」といった指摘を受けました。

そのせいか、態度の悪い学生という印象をセラピストに与えてしまったようで、良い関係を築けず、孤独な状態で心身的にとても苦労をしました。

2回目の実習で感じたバイザーとのすれ違いと改善のための取り組み

2回目の実習は、機能面に特化して学びたいという思いで臨みましたが、バイザーは生活面を重んじる方だったため、私は学びたい内容の指導をあまり受けることができませんでした。その不満が徐々に膨らみ、バイザーにもそれが伝わり、次第に関係が悪化してしまいました。

このままでは実習不合格になってしまうと不安になった私は、バイザーが重きを置いている生活分野を積極的に調べ、不明な部分はバイザーに相談し始めました。そうした取り組みが結果的に良い方向へ進み、次第にバイザーとの関係を修復することに成功しました。

最終的には、「実習期間中に苦手な分野を克服するような姿勢が見られ、大きく成長できた」という評価をもらい、無事に合格できた経緯があります。

バイザーとして実習生を指導したときに感じたこと

私自身、過去にバイザーとして実習生を指導したことが何度かあります。バイザーを経験してみて感じたのは、指導したことの受け入れが悪く、学生らしい緊張感のない実習生は良い印象を持たれにくいことでした。これは、まさに実習生時代に苦労した私の特徴と一致しています。

逆に良い印象を持った実習生は、決して知識が豊富ではないけれど積極的に学び、学ばせていただくという緊張感を常に持っている傾向にありました。

具体的には、指導されたことを深掘りした質問をする、片付けやベッド拭きなどの細かな気配りができる、立ち姿・座り姿が整っているなどです。バイザー目線で見ると、知識の豊富さよりも、実習に対する姿勢や積極性に重きを置いて評価することが多いかもしれません。

実習に合格するには?目標やレポート作成のコツ

理学療法士の辛い実習を乗り切るためのコツ
実習ではさまざまな状況が考えられるため、乗り切るための対策方法も多岐にわたります。筆者の体験談を元に、実習を成功させるために必要なことについてまとめました。

1.実習生として謙虚な姿勢で臨む

実習生は、セラピストや患者さんにとって大切なリハビリの間を縫って指導を受けます。そのため、常に謙虚な姿勢で臨むのが理想的です。

言葉遣いやマナーを守るのはもちろん、見学中に姿勢が崩れたり、よそ見をしたりしないように心がけましょう。また、セラピストがリハビリで使用した器具を片付けたり、患者さんの車いすを引いたりなど、細かな気遣いをすると良い印象を与えられます。

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2.達成可能な目標を具体的に掲げる

実習では開始時と終了時の成長度合いが評価されます。そのため、実習中に達成可能な目標を具体的に掲げるようにしましょう。

<実習目標の例>
・患者さんの可動域測定をスムーズに行えるようになる
・機能面だけでなく生活動作を把握できるようにする など

自分の苦手な部分を克服できるような項目が望ましいです。

3.書籍や文献は豊富にそろえておく

実習中は何かと調べ物が多くなります。実習中に必要となる書籍や資料が不足していると、調べることができないため、あらかじめそろえておくようにしましょう。

最近はインターネットにも専門的な情報が掲載されていますが、信頼性に欠けることも多々あるので、書籍や資料をコピーしたり、PDF化したりしておくことが望ましいです。

4.レポートは指摘されたことを必ず反映させる

実習では、担当症例のレポート作成を求められることがあります。その際、バイザーから指摘された内容は必ずレポートに反映させるよう心がけましょう。

私自身がバイザーとしてレポートを添削した際、伝えた内容が全く反映されなかった実習生には、理解力が乏しい、または指導の受け入れが悪いというような印象を持ちやすい傾向にありました。

実習はバイザーとの関係性次第、うまく関係が築けないときの対処法

理学療法士の辛い実習を乗り切るためのコツ
バイザーは実習合否の決定権を持っており、実習が成功するかどうかは、バイザーとの関係性次第となる事例もないわけではありません。場合によっては、実習を成功させるために「バイザー色に染まる」という方法も1つの方法です。

バイザーが何を重視してリハビリをしているのか、実習生に求めていることは何かを把握し、それに応えるように実習を進めていけば、おのずと実習も成功に近づくでしょう。

どうしてもバイザーと性格や価値観が合わず、うまく関係を築けないときは、養成校の先生に相談をして、担当を変更したり、実習地を変えてもらったりなどの対策を練ってもらいましょう。

実習生らしく謙虚な姿勢で実習に臨むのがポイント

実習ではさまざまな状況が想定されますが、常に実習生らしく謙虚な姿勢で実習に臨むことが重要です。成績が良い、場慣れしているというようなことは、あまり通用しないことを知っておきましょう。

実習は大変なことも多いですが、無事合格を勝ち取りましょう。

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rana

理学療法士
総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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