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理学療法士の国家試験を徹底解説!過去問題の傾向や勉強のコツ

公開日:2021.11.30

理学療法士の国家試験を徹底解説!過去問題の傾向や勉強のコツ

文:伊東浩樹(理学療法士)
NPO法人 地域医療連繋団体.Needs 代表理事
社会福祉法人もやい聖友会 地域医療連携室 室長

理学療法士になるには、養成学校や大学で専門知識を身につけるだけでなく、最終的には国家試験に合格しなければなりません。

今回は理学療法士国家試験について、試験概要と勉強の進め方や傾向についてお伝えします。

理学療法士国家試験の開催概要

開催日程 例年、2月下旬ころに開催。2022年の筆記試験日は2月20日に決定。
願書の提出期限 例年12月中旬から1月初旬まで。2021年度の期限は、2021年12月14日から2022年1月4日。
会場 試験会場は全国8カ所あり、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県内で行われる。理学療法士の養成を行っている大学などが試験会場になることが多い。
合格発表 例年3月下旬に行われる。2022年は3月23日14時から厚生労働省のホームページにて発表される。

参考:2022年「理学療法士国家試験(第57回)」の概要~日程・時間・問題など~

理学療法士国家試験の受験資格

国家試験を受けるためには、以下の3つの条件いずれかの受験資格を満たす必要があります。

1.理学療法士になるために必要な知識と技術を学べる大学で4年間、または専門学校で3年間学んだ人。
2.外国の理学療法に関する学校もしくは養成施設を卒業した人で、厚生労働大臣が(1)と同等以上の知識及び技能を有すると認定した人。
3.理学療法士としての法律が確立される前に、理学療法士としての知識、技術を学んだ人で同等の知識、技術を持っていると、文部大臣や厚生大臣が認めた人。
参考:理学療法士国家試験の施行|厚生労働省

理学療法士国家試験の問題数・合格点・合格率

理学療法士の国家試験を徹底解説!過去問題の傾向や勉強のコツ
続けて、理学療法士の国家試験の内容を見てみましょう。試験をクリアするために、問題数や合格点、合格率などを把握しておくことが大切です。

問題数

試験問題の構成は、一般問題と.実地問題の2種類があります。一般問題は1問1点(158点満点)、実地問題は1問3点(117点満点)で、特に実地問題は点数配分が高いため、しっかり勉強しておく必要があります。

合格点

理学療法士の国家試験には、それ以下では不合格になる「足切り」の点数が設定されています。実地問題は41点以下、また、一般問題と実地問題の総得点が165点以下で不合格です。

一般問題で十分な点数を取っていても、実地問題の点数が低いと足切りされてしまいます。実践的な知識を学んでおくことが大切です。

合格率

理学療法士の合格率は、おおむね8割前後で推移しています。試験問題によって変化するため、あくまで目安です。なお、2020年の合格率は86.4%と高く、2021年は79.0%でした。

2021年「第56回理学療法士国家試験」の合格者数・合格率

参考:【速報】2021年「理学療法士国家試験」合格発表と合格率(56回)

理学療法士国家試験の難易度

近年の合格率が8割程度で推移していることもあり、真剣に勉強をしていれば、難易度はそれほど高くないでしょう。ただし、先にもお伝えしたとおり、足切りの点数があるため、最低限の点数は確保しなければいけません。

特に実地問題は合否に大きく影響します。バランス良く回答できる実力が必要です。

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理学療法士になる難易度は?学校・国家試験・資格取得後に分けて解説

理学療法士国家試験の出題傾向

理学療法士の国家試験を徹底解説!過去問題の傾向や勉強のコツ

国試合格を目指すなら、試験の傾向をおさえて、効率の良い勉強を進めることが大切です。

受験科目

出題科目となる一般問題と実地問題は、以下のような内容となっています。

1.一般問題
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要及び理学療法
2.実地問題
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、及び理学療法

問題の出題傾向

毎年、出題基準に基づいて、社会情勢に応じた設問が加えられます。受験科目の教科とともに、医療業界での課題や注目されることなど、時事問題への対応が欠かせません。

また、過去問には必ず目を通し、出題傾向を確認しながら、頻出問題を何度も繰り返し解いておきましょう。

一般問題と実地問題の違い

試験はマークシート形式で行われ、設題は全部で100問です。前半50問(実地問題)、後半50問で構成されています。配点の違いは前述しておりますが、問題の傾向にも違いがあります。

一般問題は解剖学や生理学など、端的に回答できる5択から選択肢を選び回答します。一方、実地問題は事例や臨床をイメージして答えを見つけ出す必要がある問題が多いため、注意が必要です。

不適切問題数とは?

試験終了後、合格発表とともに「不適切問題数」が提示されるケースがあります。不適切問題数とは、複数の答えがあると予測される問題や、明確な回答が得られないような問題の数を指します。

試験直後の自己採点において、どうしても回答が見つからない場合には、不適切問題に該当する可能性があるでしょう。そうした問題がある場合、全員に加点がある、もしくはその問題自体を得点対象にしないとして対応されるため、総合得点数が変わることもがあります。

ただし、不適切問題がない年もあります。

国試突破に向けて、効果的な試験対策と勉強方法

4年制の養成校では、国家試験が近づいた3年後期や4年前期に実習が行われます。実習をこなしながら国試対策を続けるのは大変です。

日頃の継続的な勉強を行いつつ、実習終了後に本格的な国試対策を行うことになるでしょう。より効果的に勉強を進めるためのポイントをお伝えします。

効率の良い勉強方法を進めるポイントは2つ

効率よく勉強をしていくために、おさえておきたいポイントは2つ。

国家試験に向けた勉強方法(1)
苦手分野の整理し、きちんとカテゴリー分けをしながら優先的に勉強する項目を確認することです。自分の得意分野と苦手分野を理解したうえで、バランス良く点数が取れるように優先すべき項目をおさえておきましょう。
国家試験に向けた勉強方法(2)
次に大切なのは、計画性です。過去問を解く場合でも、計画的にこなさなければ見落としが出るかもしれません。試験日から逆算し、どの時期までにどの項目を勉強するのか、どのようなプランで進めるのかを事前に計画しておきましょう。

理学療法士国家試験対策のポイントは理解を深めること

国家試験対策用として、さまざまな参考書が販売されています。学校で配布される資料や問題集などを含めると、全てがこなせるのか不安になるかもしれません。計画を立てて勉強するのはもちろんですが、暗記だけでは不十分です。

特に実地試験は、事例検討に基づいて臨床をイメージした回答が求められます。丸暗記ではなく理解を進めることに注力しましょう。

教科書や参考書だけではイメージがつきにくいときは、「セラピスト国家試験 過去問ドリル」もおすすめです。具体例がまとめられているため、より理解しやすいのではないでしょうか。

自分なりの勉強方法を確立して理学療法士を目指しましょう

理学療法士を目指しているけど、国試対策に悩んでいたり、勉強方法がわからなかったりする人もいるでしょう。

養成校の入学から理学療法士の試験を受けるまでに、準備期間が数年あります。早めに試験の概要を把握し、自分に合った勉強方法を見つけて合格を目指しましょう。

セラピストプラス編集部コメント

毎年3月は、職場側も次年度に向けた人員の最終調整を行う時期。病院や介護施設のなかには、国家試験の合格発表が終了してから求人募集をする職場もあります。

そのため好条件の求人募集が再度でたり、採用が決まりやすかったりすることも。これから専門職として勤務する最初の職場だからこそ、悔いのない選択をしてくださいね。

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伊東 浩樹(理学療法士)

伊東 浩樹(理学療法士)

急性期総合病院に勤務していた際に地域医療の重要性を感じ、地域住民に医療を身近に感じてもらうため、友人の医師らとNPO法人を設立する。その後、医療だけではなく福祉を学ぶため社会福祉法人にて勤務し現在は障害福祉の分野で活動している。その他、一般企業や大学などの講師、フリーライターとしても活動中。
【勤務先】社会福祉法人もやい聖友会 / 障害福祉部門統括責任者,地域医療連携室室長
【所属】NPO法人 地域医療連繋団体.Needs / 代表理事
合同会社 ファミリーヘルス / 業務執行社員

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