40代の理学療法士の平均年収は？｜40代からの転職についても解説

多くの職業と同じように、理学療法士の給料は勤続年数にともなって上昇するのが一般的です。また、経験を重ねて役職に就いたり、資格を取得したりすれば、各種手当につながる可能性もあるでしょう。そのため、40代の理学療法士は20代や30代の理学療法士に比べて、より多くの年収を得ている傾向にあります。

この記事では、40代の理学療法士の平均年収について、詳しく解説します。また、40代の理学療法士が年収を上げるためのポイントや、転職する際の注意点についても取り上げるので、年収アップを目指している理学療法士の方はぜひご覧ください。

40代の理学療法士の平均年収は？

まずは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士の平均年収を年代別に調査した表を紹介します。

（出典：厚生労働省「令和３年賃金構造基本統計調査　結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html）

上記データによると、理学療法士の平均年収は60代に入るまで年齢とともに上昇しています。また、20代と40代を比較すると、40代の年収が100万円以上高くなっていることがわかります。

40代で理学療法士の年収がアップする理由の1つは、「昇給制度」です。理学療法士が働くほとんどの病院・施設には、年齢や勤続年数にもとづく年1回の昇給制度があり、同じ施設で長く働くほど給料は上がります（ただし、昇給幅は職場によって異なります）。加えて、40代以降は職場で管理職を任されることも多いため、昇進による昇給も平均年収が上がる理由と考えてよいでしょう。

理学療法士が40代から年収を上げるためのポイント4つ

理学療法士が40代から年収を上げるためには、いくつかのポイントがあります。「年収アップを目指したい」と考えている理学療法士の方は以下のポイントを踏まえて、前向きに行動してみましょう。

ポイント①　スキルアップに取り組む

理学療法士が現在の職場で年収アップを目指す場合は、関連資格を取得して高度な専門性を身に付けるのも1つの方法です。例えば、認定理学療法士の資格を取得して、特定分野における専門性をアピールするのもよいでしょう。

認定理学療法士とは、日本理学療法士協会が理学療法士の生涯学習のために設けている資格制度です。認定理学療法士になるには所定の研修・カリキュラムを受講し、認定試験に合格する必要があります。

（出典：日本理学療法士協会「認定理学療法士制度　専門理学療法士制度」https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/asset/pdf/ninteisenmongaiyou.pdf）

ポイント②　管理職を目指す

管理職に就いている理学療法士に対しては、多くの場合、役職手当が支給されます。そのため、職場で実績を重ねて管理職になることで、年収アップを実現できるでしょう。

ただし、管理職は職場の理学療法士をまとめる役割を担うため、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが不可欠となります。管理職になれば報告書などを作成する機会が増えるため、一定のパソコンスキルも要求されるでしょう。

このように管理職を目指すにあたっては、勤続年数に加えてさまざまなスキルが求められることを覚えておいてください。

ポイント③　給料が高い施設に転職する

先に紹介したように、理学療法士の年収は職場の昇給制度に大きく左右されます。また、職場の規模や人数などによっては、管理職への昇進が難しい場合もあるでしょう。

現在の職場で思うような年収アップが望めない場合は、より待遇のよい職場への転職を検討するのも一案です。マイナビコメディカルでは以下のリンク先から、理学療法士の求人を検索できます。

ポイント④　副業する

職場を変えずに年収アップを目指すなら、副業に挑戦する方法もあります。ただし、職場によっては副業を認めていないケースもあるので、事前に就業規則で確認しましょう。以下は、理学療法士が挑戦しやすい副業の一例です。

◆医療や健康分野のライター
医療分野・健康分野の記事では、書かれている内容の信頼性が重視されるため、理学療法士などの国家資格保有者が重宝される傾向にあります。理学療法士はライターとしてだけでなく、完成した記事のファクトチェック、エビデンスチェックなどを行う監修者として活躍することも可能です。

◆セミナー講師
体力の維持向上や健康に関するセミナーに関心を持つ方は多くいらっしゃいます。理学療法士の知識を生かしてセミナー講師をつとめれば、参加者の健康的な生活をサポートしながら副収入を得られるでしょう。

◆パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーとはスポーツジムなどで、健康・美容のためにトレーニングを行う方をマンツーマンでサポートする仕事です。パーソナルトレーナーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

40代の理学療法士でも本当に転職できる？

理学療法士が活躍できる職場は、医療・介護分野を中心に幅広くあります。病院や介護施設に長年勤務してきたスキルの高い理学療法士であれば、40代でも転職先を見つけることは可能でしょう。

ただし、20代や30代での転職と比べれば不利な点もあります。1つは、若い資格保持者が年々増加していること。もう1つは、リハビリ業務には一律の診療報酬が定められているため、理学療法士の経験やスキルが職場の利益に直結しにくいことです。

また、職場のなかには、40代以下の方が管理職をつとめているところも少なからずあります。そうした場合、年上の採用に消極的になるケースも考えられるでしょう。

以上を踏まえると、40代の理学療法士が理想の職場と出会うためには、少しでも早く転職活動を始めるのがおすすめです。あわせて、マイナビコメディカルのような転職エージェントを活用するのもよい方法でしょう。

転職エージェントには、業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、待遇や給料の交渉、入職後のフォローなどを含めた充実のサポートを受けられます。さらに、インターネット上に公開されている求人情報だけでなく、登録者だけが紹介を受けられる非公開求人も多数保有しているため、転職先の選択肢が大きく広がるでしょう。

まとめ

40代の理学療法士は年齢や勤続年数による昇給や、管理職手当をはじめとする各種手当によって、20代や30代の理学療法士よりも平均年収が高い傾向にあります。40代の理学療法士がさらに年収を上げるための方法としては、資格取得によるスキルアップに取り組んだり、より給料の高い施設に転職したりすることが挙げられるでしょう。

理学療法士は幅広い職場で活躍できる職業ですが、それでも40代での転職はスムーズに進まないことが考えられます。40代の理学療法士が理想の職場と出会うためには、転職エージェントを活用して、キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めるのがおすすめです。

マイナビコメディカルは、コメディカル職に特化した転職エージェントです。ご登録いただくと、理学療法士の業界に精通したキャリアアドバイザーが待遇面などのご希望を丁寧にヒアリングし、公開・非公開求人から厳選した職場をご紹介いたします。さらに、提出書類の添削や面接対策などの転職サポートも無料で提供しておりますので、40代からの転職を目指している方は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています

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