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【現役理学療法士が厳選】おすすめ本・参考書8選!新人~ベテランまで

公開日:2022.01.13 更新日:2024.01.11

現役理学療法士が紹介する“スキルアップ”に活用したいオススメの本

文:rana(理学療法士)

理学療法士はさまざまな症例に対応しなければならないため、日々の研鑽が求められます。学びを深めるために本を購入することもありますが、種類が豊富なのでどれを選んだらよいのか迷うことが多いかもしれません。

今回は、整形外科クリニック、病院、訪問リハビリでの臨床経験を持つ理学療法士13年目の筆者が、理学療法士がスキルアップするためにおすすめしたい本について、経験年数別に紹介します。

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新人~若手理学療法士向けのおすすめ本

新人や若手の頃は、まだ経験や知識が不十分なため、本を購入する機会も多いことでしょう。ですが、経験が浅いゆえに、本選びも迷いがちです。

まずは、新人から若手理学療法士向けのオススメ本をまとめました。

また理学療法士を目指す高校生などにもおすすめなのでチェックしてみてくださいね。

運動療法のための機能解剖学的触診技術シリーズ(メジカルビュー社)

運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢
運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹

解剖学の専門書籍で、「上肢」「下肢・体幹」の2冊に分かれています。

筋肉や骨の構造的な内容が記載されているため、全身の解剖学について学べます。特に、運動療法を行うための触診方法や、他にも養成校の解剖学では習わないような、運動学的な内容も記載されているので、若手にはオススメの本になっています。

書籍の詳細ページ

メジカルビュー社|理学療法士|機能解剖学的触診技術 上肢
メジカルビュー社|理学療法士|機能解剖学的触診技術 下肢・体幹

グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)

グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)
身体の構造のみでなく生理学的な側面も含まれ、実際の筋膜の繋がりが解剖学写真で記載されています。

解剖学の本はイラストや個別の筋ごとに記載されているものが多いのですが、より実物に近い解剖学を学べる内容になっています。

書籍の詳細ページ

グレイ解剖学 原著第4版 電子書籍付(日本語・英語) | エルゼビア・ジャパン株式会社

理学療法プログラムデザイン|ケース別のアプローチのポイントと実際(文光堂)

理学療法プログラムデザイン|ケース別のアプローチのポイントと実際(文光堂)
さまざまな症例ごとに、なぜそのような現象が生じているのか、どうアプローチしたらよいのかがわかりやすく記載されています。中枢疾患から運動器疾患まで、比較的遭遇しやすい症例について幅広く学ぶことができます。

「歩行時に膝折れが起こるケース」「肩関節に夜間痛があるケース」「膝関節伸展不全があるケース」といった臨床に多い119ケースの症例が記載されており、症例経験の少ない若手理学療法士にとっては重宝する本です。

書籍の詳細ページ

理学療法プログラムデザイン | 株式会社文光堂

理学療法マネジメントシリーズ(メジカルビュー社)

理学療法マネジメントシリーズ(メジカルビュー社)

こちらの本は「肩関節」「股関節」「膝関節」「足部・足関節」「脊柱」「肘関節」と各部位ごとに分けられ、合計で6冊のシリーズが出版されています。

機能障害の評価、解釈、治療アプローチなどが網羅されており、各部位における知識をより深めることができるでしょう。自分が不得意だと思っている部位の本を熟読することで、苦手意識を克服するのに役立ちます。

書籍の詳細ページ

メジカルビュー社|理学療法マネジメントシリーズ

リハコネ式!訪問リハのためのルールブック【第二版】.(株式会社ともあ)

リハコネ式!訪問リハのためのルールブック【第二版】.(株式会社ともあ)

訪問リハビリに特化した本です。この本には、訪問リハビリ制度の知識や、利用者さん宅におけるお作法などが書かれており、訪問時における悩みやトラブルを解決するためのヒントが多く記載されています。

また、全国の訪問セラピストの経験した悩みや失敗談など、実際の現場の声も集められており、訪問リハビリに携わる理学療法士なら一度は読んでおきたい一冊です。

書籍の詳細ページ

リハコネ式!訪問リハのためのルールブック【第二版】.株式会社ともあ

中堅~ベテラン理学療法士までオススメの本

続いて、経験を積んできた理学療法士だからこそ理解が深まる内容のオススメ本を紹介しましょう。

結果の出せる整形外科理学療法 運動連鎖から全身をみる(メジカルビュー社)

結果の出せる整形外科理学療法 運動連鎖から全身をみる(メジカルビュー社)
理学療法士の専門である動作分析について理解を深められる一冊です。動作分析をするうえで欠かせない「運動連鎖」の捉え方について、上肢・体幹・下肢と部位別に学ぶことができるので、整形疾患のみならず、さまざまな疾患にも対応できるでしょう。

応用的な内容なので、経験の浅い理学療法士にはやや難解かもしれませんが、中堅からベテラン理学療法士にとっては、より深い視点で患者さんを評価するための内容になっています。

書籍の詳細ページ

メジカルビュー社|理学療法士|結果の出せる整形外科理学療法

運動機能障害症候群のマネジメント 理学療法評価・MSIアプローチ・ADL指導(医歯薬出版)

運動機能障害症候群のマネジメント 理学療法評価・MSIアプローチ・ADL指導(医歯薬出版)
日常生活動作における異常な運動パターンを、各部位ごとに運動機能症候群として分類し、マネジメントする方法が記載されています。

「腰椎」「股関節」「肩甲骨」が載っている前編と、「頸椎」「胸椎」「肘」「手」「膝」「足」が載っている続編と2冊に分かれています。若手理学療法士にとっても有益な本ですが、多くの症例を経験してきた理学療法士の方がより、内容を理解し、参考にしやすいかもしれません。

書籍の詳細ページ

運動機能障害症候群のマネジメント 理学療法評価・MSIアプローチ・ADL指導/医歯薬出版株式会社

入谷誠の理学療法 評価と治療の実際(運動と医学の出版社)

入谷誠の理学療法 評価と治療の実際(運動と医学の出版社)
多くのトップアスリートや、著名人の治療に携わってきた足底板療法の第一人者である、故・入谷誠氏の考え方が凝縮された一冊です。カウンター理論や入谷式足底板など、患者さんの動作に変化を与える技術を学べる内容が記載されています。

患者さんの動作を見極めるスキルがないと理解するのが困難ですが、多くのトップアスリートに携わってきた治療概念は知っておいて損はないでしょう。

書籍の詳細ページ

入谷誠の理学療法  評価と治療の実際

理学療法士の本は繰り返し読むことがポイント

今回は現役理学療法士にオススメの本を紹介しました。ここで挙げたもの以外にも、まだまだたくさんの素晴らしい本があり、今後も最新の知見が記載された本が出版されていくことでしょう。

理学療法士は年数を重ねることによって、多くの症例を経験し、評価や治療の視野が広がります。過去に読んだ本を再び経験を積んでから読むと、新たな発見もあるものです。

患者さんに還元するため、自分のスキルアップのために、繰り返し本を読みながら研鑽していきましょう。

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rana

rana

理学療法士
総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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