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新卒言語聴覚士の就活のポイントは?採用担当が教える流れと注意点

公開日:2021.12.15

新卒言語聴覚士の就活のポイントは?採用担当が教える流れと注意点

文:近藤 晴彦
東京都言語聴覚士会 理事 広報局局長

今回は、言語聴覚士として就職を検討している学生の皆さんに、言語聴覚士の就職活動について詳しくご紹介します。

筆者は回復期リハビリテーション病院で実際に言語聴覚士の採用を担当していますが、「就職試験では学生の何をチェックするの?」「学校の成績と関係があるの?」など不安を感じている学生さんもいるのではないでしょうか。

記事の中では「言語聴覚士の就職活動の流れや活動時期」について解説しながら、就職活動を成功に導くためのポイントをまとめます。また、後半には学生さんの就職活動に関する、よくある質問に答えていきます。

就職活動に不安を感じている人はぜひ参考にしてください。

言語聴覚士の就職活動を行う時期と流れ

言語聴覚士の就職活動について、次の3つの手順に分けて解説していきます。

(1)就職活動の流れ
(2)就職活動の活動時期
(3)就職活動の終了時期

言語聴覚士として就職するには、言語聴覚士の国家資格を有することが条件になります。したがって、2月に実施される国家試験に不合格の場合には、内定が取り消しになることがほとんどです。

そのため、国家試験に合格することが必須であり、一般企業への就職活動と大きく異なるポイントになります。

(1)就職活動の流れ~求人チェックから内定まで~

言語聴覚士の就職活動の流れを簡単に説明すると、以下のようになります。

1-1.求人票の確認など情報収集
1-2.施設見学
1-3.就職試験対策
1-4.就職試験
1-5.内定

言語聴覚士の就職活動では、同時に複数の施設を受験し、内定をもらった施設から就職先を選択するような、いわゆる「内定辞退」はあまり聞いたことはありません。

したがって、言語聴覚士の就職活動では、就職試験を受ける施設は1施設であり、その施設が不合格だった場合には、再度1)~5)の流れで活動することになります。

(2)就職活動の活動時期は5月頃から開始することが多い

言語聴覚士の就職活動は、一般的に最終学年の5月~6月ごろに開始し、12月に終了することが多いようです。

先ほどの就職活動の流れに沿って説明すると、各養成校に求人票が届き始めるのが5月~6月ごろであり、その時期が就職活動の開始時期になります。その後、夏~秋ごろに病院見学や施設見学、就職試験を実施し、12月に内定通知が届くことが多くなっています。

しかし、実際の活動時期は、養成校や個人によって大きく異なるのが現状です。言語聴覚士として就職を希望する場合には、国家試験に合格することが必須ですので、国家試験の模試結果などが一定の基準を超えないと、養成校から就職活動の開始を許可されないことがあります。

また、臨床実習のスケジュールも養成校や個人によって異なるため、就職活動の活動時期に影響を与えます。

以上のことから、養成校の最終学年では、就職活動、臨床実習、国家試験対策に計画的に取り組み、これら全てをクリアしていく必要があります。

(3)就職活動の終了時期は個人によって変わる

先ほど就職活動の終了時期は、養成校や個人によって大きく異なるが、おおむね12月ごろであると説明しました。これを読んで、「12月までに内定が出ないと、言語聴覚士として就職できないのでは…?」と不安に思われた方もいたのではないでしょうか。

病院などの施設では、内定者が国家試験に不合格になった場合に追加募集を行うことがあり、新卒の就職試験を2月~4月の時期に実施することがあります。したがって、12月に全ての採用試験が終了になるといったことはありません。

言語聴覚士の国家試験の合格率は、他の職種と比較しても低いため、これらの理由による追加募集は頻繁に行われていることが推測されます。

したがって、12月以降は焦って就職活動を行うよりも、2月に実施される国家試験対策に取り組み、国家試験終了後に就職活動を再開することが望ましいでしょう。

言語聴覚士国家試験 過去5年間の合格率の推移

言語聴覚士国家試験 過去5年間の合格率の推移

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新卒STが就職活動を成功に導くために重要な3つのポイント

新卒言語聴覚士の就活のポイントは?採用担当が教える流れと注意点
学生さんのなかには、たくさんの求人票を前に、「どのような施設を選択していいか悩んでしまう」と感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは「自分に適した就職先を探し、就職活動を成功に導くための重要なポイント」について説明していきます。

私の考える重要なポイントは次の3つです。

<就職活動を成功に導くために重要な3つのポイント>
①自分自身のキャリアについて考える
②信頼のおける先生に相談する
③実際に足を運んでみる

これら3つに共通することは、就職活動に関する悩みをひとりで抱え込まないことであり、これは就職活動を成功に導くために最も重要であると考えます。

(1)自分自身のキャリアについて考える

言語聴覚士の対象領域は、小児から高齢者、言語や認知、音声、聴覚と多岐にわたります。そのため、自身が深めていきたい領域を検討することが重要になります。

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また、「大学院で学んでみたい」「学会発表や論文の執筆をしてみたい」「臨床実習の指導者になりたい」など、言語聴覚士としてどのようなキャリアを積んでいきたいのか考え、それが実現可能な施設を選択していくことも重要です。

(2)信頼のおける先生に相談する

養成校の先生は、その道のプロフェッショナルであり、専門の領域に関する最新の情報を把握されています。

また、実際に病院などの臨床施設から求人について相談されることが頻繁にあり、養成校に求人票としては届いていない最新の情報を持っていることがあります。就職について迷っている場合は、率直に先生に相談しましょう。きっと背中を押してくれることでしょう。

(3)実際に足を運んでみる

「職場の雰囲気はどうだろう?」「上司や先輩は怖くないか」など悩みには限りがありません。そんな時は、実際に見学に行って、自身で感じてみることが重要です。

現在は、感染症予防の観点から病院への直接の見学を中止している施設もありますが、多くの施設ではオンラインなど新たな方法で就職見学を行っています。

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言語聴覚士の就職活動(実習・面接)でよくある質問

それでは、最後に学生さんからの就職活動に関する、よくある質問に答えていきましょう。

Q1:採用側は就職試験や面接では何をチェックしているのでしょうか?

A1:さまざまな考えがあると思いますが、学生さんのニーズややりたいことが、職場とマッチしているのかは必ず確認します。

職場としては早期退職を未然に防いでいきたいと考えますので、就職してから職場に適応できそうなのかを重要視します。したがって、採用側の本音としては、お互い勝手がよくわかっている実習生が、そのまま就職を希望してくれると大変ありがたいと考えます。

Q2:採用試験の結果には、養成校の成績と関係があるのでしょうか?

A2:あくまでも参考までにお答えします。私の考えでは、養成校の成績はあまり関係がないと感じます。ただし、A1のような理由から、留年している場合には事情を聞くことはあります。

また、あまりに成績が悪い場合には「国家試験に合格ができそうか」「国家試験の模試の成績はどうか」といったことを必ず確認させていただきます。重ね重ねですが、国家試験に合格できそうかということは重要視します。

未来の言語聴覚士へメッセージ

今回は言語聴覚士の就職活動について、私の経験を交えてお話ししました。就職活動を通して、自分の言語聴覚士としてのキャリアについて考えることは、将来を見つめること、そして自分自身を知ることと同じです。

養成校の最終学年は、実習、国試、就職活動と多忙であると思いますが、このような経験を通して自分と向き合うことは、生涯学習の観点からとても重要だと言えます。

このコラムを読んでくださった皆さんが、言語聴覚士として活躍する日を楽しみにしています。

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近藤 晴彦

近藤 晴彦

東京都言語聴覚士会 理事 広報局局長
国際医療福祉大学大学院 修士課程修了。回復期リハビリテーション病院に勤務する言語聴覚士。

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