青森県で臨床工学技士として働いている方は約1,170人で、平均年齢は全国平均の37.7歳よりもやや高い38.8歳。月の平均労働時間は161時間（全国比−1時間）となっています。また、青森県における臨床工学技士の平均年収は431.6万円で、全国平均の423.4万円と比べて高い状況です（ただし、年収データは臨床工学技士を含めた「その他の保健医療従事者」の統計値です）。
青森県には病院が90施設、クリニックが654施設あり、臨床工学技士として働ける施設が豊富です。そのため、多種多様な求人の中から希望の条件に合った職場を見つけることができるでしょう。
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各種数字情報は2023年2月 マイナビ調べによる
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青森県は広大な面積を有していながらも、人口は全都道府県中31位の約120万人と多くはありません。さらに、人口10万人あたりの医師の数は、全国で7番目に少ない状況となっています。
そのような青森県における、臨床工学技士求人の情報が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、青森県の臨床工学技士求人の特徴と、ワークスタイル別の平均給与をまとめました。また青森県の中でも、特に臨床工学技士求人が多く見られるエリアについても紹介します。青森県に臨床工学技士として就職・転職を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
青森県の臨床工学技士求人は、「新卒可」や「年齢・経験不問」としている求人が多い傾向にあるのが特徴です。青森県は人口に対して医療施設数が十分あるとはいえず、さらに人口減少に伴う人手不足に苦しんでいるという状況が影響しているため、各医療機関はこのような待遇を揃えて求人を出しています。
さらに、医院内に託児所を完備している職場もあり、働くスタッフが安心して仕事に取り組める環境が整えられています。結婚・出産を迎える女性のライフスタイルにも配慮することで、働き手の確保を意図としている職場が多いといえるでしょう。
このように、臨床工学技士未経験の方でも学べる環境が整ったワークスタイルや、プライベートを優先させたい方のフレキシブルなワークスタイルなど、多様な雇用形態があることが伺えます。
また、臨床工学技士の求人が多く見られる職場は、病院や診療所をはじめ、医療機器メーカーからの募集もあります。
青森県の臨床工学技士求人では、人工透析業務全般や人工心肺装置などの生命維持管理装置を扱う業務、および医療機器管理業務が行える人材を応募資格としていることが多い傾向にあります。
しかし上記の通り、実務経験がない方や新卒者に対応している求人はあるものの、やはり実務経験がある方が求人のニーズを満たしているため採用の確率は大きく上昇します。
また青森県には、一般的な診療・治療から手術後のケア、さらには患者さんの看取りまでを行う「ケアミックス型病院」と呼ばれる医療機関が多く存在しています。通常の一般病院と比較して豊富な医療機器を取り揃えているというケースがあるため、幅広い経験を積むことや培ったノウハウ・知識を活かせるといえるでしょう。
臨床工学技士の平均年収は全国的に見ると約300～450万円、月収にすると約25～37万円です。
対して、青森県で働く臨床工学技士の平均年収は、約180～300万円ほどで全国平均と比べて低い傾向にあります。
それでは、青森県内における臨床工学技士の平均月給はどうなっているのでしょうか。求人募集情報より「新卒者」「実務経験者」「育休・産休」に対応している、3種類の求人案件から分析した表が以下となります。
| ワークスタイル区分 | 新卒者可 | 実務経験2年以上 | 育児支援あり |
|---|---|---|---|
| モデル月収上限値 | 約20万円 | 約27万円 | 約23万円 |
| モデル月収下限値 | 約19万円 | 約20万円 | 約17万円 |
| 平均月収額 | 約20万円 | 約24万円 | 約20万円 |
青森県における臨床工学技士の平均月給は、経験が豊富でない若手の方は20万円程度、ある程度病院での勤務経験がある方は25万円前後となります。
また育休・産休のサポートを整えている職場でも、経験次第で月給数万円の差があります。勤務歴があり、なおかつ結婚や出産を控えている方は、青森県で働くことを検討する価値が十分あるといえるでしょう。
青森県の中で臨床工学技士の求人件数が多いエリアは、青森市・八戸市・弘前市です。県内の人口数を見てみると、2018年時点で青森市が287,574人で1位、八戸市が232,361人で2位、弘前市が174,050人で3位と、市町村の人口数ランキング上位の自治体にある医院が、積極的に求人を行っていることが分かります。
青森県は日本の中でも北部に位置しているため気温が低く、中でも冬場の寒さがかなり厳しい県の1つです。寒い場所から屋内の暖かい場所に移動するとき、体の熱を維持するために血管が急激に収縮するため血圧が上がり、不整脈や心筋梗塞などの心疾患が起きやすいと考えられています。
青森県が調査したデータによると、青森県内の心疾患死亡率は全国平均よりも大幅に上回っており、近年はさらに心疾患で亡くなる方が増加傾向にあります。
人工心肺業務や心血管カテーテル業務など、心臓に関わる医療機器を扱う臨床工学技士は、さらに需要が高まる職業といえます。健康リスクの高い高齢者が増加していることも相まって、人口が少ないながらも頼りにされてやりがいのある業務内容が豊富にあるといえるでしょう。
青森県は首都圏と比較すると人口は少なく、病院やクリニックの絶対数もそれほど多くはありません。しかし、人手不足に対応するために新卒者も積極的に募集しており、さらには医院側が託児所を設けたり、フレキシブルな働き方に対応したりというケースが多く見られます。
自身のスキルや仕事経験を活かしつつプライベートも両立させたい方や、これから臨床工学技士としての実績を積み重ねていきたい方には、最適の環境が見つかる可能性が高いといえるでしょう。青森県で臨床工学技士として働きたい方・転職を考えている方は、ぜひ条件の良い求人を探してみてください。
※当記事は2019年9月現在の情報を基に作成しています
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