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第22回理学療法士がサポートするとスポーツ選手は強くなれるのか

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小学生の頃からサッカーに親しんできた理学療法士の阿部良平さん。現在は診療所への勤務とブラインドサッカー日本代表チームでの活動を両立させています。職場からの理解を得ながら、代表選手のパフォーマンス強化のため理学療法士の知識を活かしているといいます。

サッカーを続けるために選んだ理学療法士への道

私は普段、診療所で理学療法士として働いています。セラピストにはスポーツが好きな人が多いですね。私が勤める診療所の職員にも、テニスや野球などの運動部出身者がいます。スポーツがきっかけとなり、理学療法士を目指す人が多いのではないでしょうか。
 
私はサッカーを長く続けるためには、自分の身体について詳しくなることが大切だろうと考え、理学療法士を目指しました。ごく普通の高校のサッカー部でしたが、サッカーのコーチをしている父と同じ年齢になってもサッカーを続けていたいと思ったとき、理学療法士の知識があれば、けがを予防できるだろうと考えたからです。
 
現在の診療所への入職面接では、ブラインドサッカーに携わる活動をしていることを説明しました。できるだけ合宿などに参加しやすい職場を探しているとも伝え、理解ある環境で働かせてもらっています。海外遠征などで長期の休みを取ったときも、「がんばっておいで」と送り出してもらいました。遠征合宿のときには有給休暇を使うこともできますし、職場の皆さんには感謝しています。

理学療法士がいるとスポーツ選手は強くなれるのか

フィジカルトレーニングをするようになってから、代表選手のパフォーマンスがとても良くなっています。高校時代のサッカー部では、顧問の先生に指導してもらっていました。当時と比較しても、フィジカルコーチやサッカー専門のコーチがいる今のブラインドサッカー日本代表の環境は恵まれていると思います。強くなりますよ。
 
そうしたなかでも身体のことをよく知っている、理学療法士のような専門職の存在も大きいと思います。例えば試合中に選手がけがをしたとき、プレーを続行してもいいのかどうか、理学療法の観点からアドバイスすることができます。これはブラインドサッカーに限ったことではなく、日本人選手が世界のトップに勝ち上がっていくためには、整えておきたいスポーツ環境の一つだと思います。
 
これまでも世界のトップレベルで活躍することが期待されていた多くの有力選手たちがけがによってチャンスを逃してきました。スポーツでけがをした選手は運が悪かったのではありません。他の選手との接触プレーもないのに起きてしまうけがのなかには、自分の体調が原因というケースが多くあります。これは理学療法の観点から対策することで、予防できるけがなのです。
 
(次回1月下旬 ブラインドサッカー最終回へ続く)

安藤啓一

安藤啓一(あんどう けいいち)

福祉ジャーナリスト。大学在学中からフリー記者として活動を始める。1996年アトランタパラリンピックをきっかけに障害者スポーツの取材をはじめる。夏冬パラリンピックや国内大会を多数取材。パラリンピック関係者に読み継がれている障害者スポーツマガジン「アクティブジャパン」「パラリンピックマガジン」記者などを経験。日本障がい者スポーツ協会発行誌『No Limit』などの媒体にも寄稿している。取材活動のほかチェアスキー教室講師としてもスポーツに取り組んできた。共著に「みんなで楽しむ!障害者スポーツ」(学習研究社)がある。


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