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第23回障害者のスポーツ経験は生活の自立につながる

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スポーツ分野での活動を仕事に活かす

私の勤務先は高齢の患者さんが多い診療所ですが、夕方になるとスポーツでけがをした子どもたちも通院してきます。運動機能が低下した高齢の患者さんから、スポーツ外傷の若い患者さんまで幅広い層の方の治療をしています。
自分が実際にスポーツの現場で選手の対応をさせていただいている経験は病院での診療にもいきています。どのようなスポーツで、どのような環境で、どのように怪我をしたのか、いつまでに治さなきゃいけないのかなど、スポーツ外傷の患者さんが困っている問題も受けとめやすいように感じます。
 
病院で治療するときも同じですが、何が原因であるのか説明されると患者さんも納得しやすいでしょう。ただ「身体が硬いから悪いんだ」と言うのではなく、「ここの関節が硬いので、ストレッチで柔軟性を高めると痛みが治まります」と具体的な説明を受けた方が、目標が明確になるのでリハビリをやる気になるのではないでしょうか。

スポーツをすることで人間の能力は高まる!

視覚障害者がブラインドサッカーをすることは空間認知能力のトレーニングやコミュニケーション能力の向上にもつながります。その結果として、日常生活の質が向上することも期待できるでしょう。日本ブラインドサッカー協会では、視覚障害のある子どもたちのトレーニングにも取り組んでいます。
 
スポーツのために外出することは、大人になったとき親のサポートを受けることなく自立して生きていくための能力を育みます。数あるスポーツの中でもサッカーでは、相手選手の妨害を避けてドリブルするような技術が磨かれます。これは日常生活で、自分の身の危険を察知する能力にもつながるでしょう。安全に出歩くための運動機能をトレーニングできるわけです。
 
運動でけがをしたら、障害が悪化するのではないかと心配する保護者の方もいます。同じように、学校でも視覚障害のある子どもたちの運動が制限されているように思います。そうした子どもたちでも伸び伸びと運動できる環境が必要だと考えます。
 
視覚障害者の中でも、弱視の方が接触プレーの衝撃で視力を失うリスクはもちろんゼロではありません。しかし、接触しないように工夫すればサッカーを体験することも可能だと思います。盲学校の先生にも体験していただき、子どもがボールに触れる機会を増やすことができれば子どもが身体を動かす機会も増えますし、競技の普及も進んでいくかと思います。
接触プレーを気にすることなくサッカーに親しむなら、ただボールを蹴るだけでもいいでしょう。「ボールを蹴る」という運動体験やチームメイトとコミュニケーションをとるという経験が、子どもたちの発達につながっていくと思います。
 
(終)
 
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安藤啓一

安藤啓一(あんどう けいいち)

福祉ジャーナリスト。大学在学中からフリー記者として活動を始める。1996年アトランタパラリンピックをきっかけに障害者スポーツの取材をはじめる。夏冬パラリンピックや国内大会を多数取材。パラリンピック関係者に読み継がれている障害者スポーツマガジン「アクティブジャパン」「パラリンピックマガジン」記者などを経験。日本障がい者スポーツ協会発行誌『No Limit』などの媒体にも寄稿している。取材活動のほかチェアスキー教室講師としてもスポーツに取り組んできた。共著に「みんなで楽しむ!障害者スポーツ」(学習研究社)がある。


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