放射線技師の志望動機 完全ガイド|新卒・転職別の例文・NG例と改善ポイント

更新日 2025年12月03日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

放射線技師の志望動機 完全ガイド|新卒・転職別の例文・NG例と改善ポイント

文:みき(診療放射線技師)

診療放射線技師(放射線技師)は、医療現場で欠かせない専門職のひとつです。医療機器を用いて画像診断や放射線治療にかかわり、医師の診断・治療を支える重要な役割を担っています。専門性の高い職種であるため、就職・転職活動では「この職業・職場を志望した理由」が重視されます。

本記事では、新卒と転職それぞれの立場に合わせた志望動機の書き方と、具体的な例文、ありがちなNG例とその改善ポイント、さらに面接のコツも紹介します。

書類選考や面接で自信を持ってアピールできるよう、ぜひ参考にしてください。

放射線技師の志望動機が重要な理由

放射線技師の採用では、専門スキルや資格の有無だけでなく、「その職場で何を実現したいのか」「医療チームの一員としてどのような貢献ができるのか」といった人物面も重視されます。

特に以下のような点で、志望動機が選考のカギを握ります。

・専門職としての意欲や責任感の有無を見極めるため
・職場の理念や方針とのマッチングを確認するため
・成長意欲やチームで働く姿勢を評価するため

採用担当者は、「なぜこの仕事を選び、なぜこの職場を選んだのか」を通じて、あなたの将来性や適性を判断しています。

そのため志望動機は、自己PRの核心部分といえます。

放射線技師の志望動機で押さえるべき3つのポイント

放射線技師の志望動機で押さえるべき3つのポイント
放射線技師の志望動機は、以下の3ステップで構成すると、説得力が増します。

【基本構成】
・応募先を選んだ理由
・自分の経験や強みをどう活かすか
・入職後の目標と貢献のビジョン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

応募先を選んだ理由

応募先を選んだ理由が曖昧だと「どの医療機関にも当てはまる」と受け取られ、印象に残りにくくなります。そこでぜひ盛り込みたいのは、以下のような応募先固有の特徴です。

・導入している最新の診断装置
・診療科や専門分野の強み
・教育体制や研修制度
・地域で果たしている役割や理念

例えば、「最新型のCT装置が導入されており、学術研究にも力を入れている点に魅力を感じました」といった表現にすると、応募先固有の特徴が出て印象に残りやすくなります。

自分の経験や強みをどう活かすか

新卒の場合は実務経験がないため、意欲と伸びしろをアピールすることが重要です。そのため、「卒論テーマ」「実習での患者対応で心がけたこと」「学んできたことや実習経験」を具体的に示します。

一方、転職を考えている方は即戦力を期待されているため、「現職での実績」を具体的に示し、すぐに応募先で貢献できることをアピールする必要があります。

具体的には、担当していた診断装置、学術実績、取得資格、業務改善や教育経験などを盛り込むとよいでしょう。

入職後の目標と貢献のビジョン

ビジョンでは、放射線技師としてどのように成長し、どのような働き方を目指しているのかを述べましょう。長期的な視点を持っていると高い評価につながりやすくなります。

ビジョンには短期、中長期などがありますが、すぐに実現できそうな短期目標には、特定の診断装置の習得、認定資格取得などを、中長期の目標には、専門分野のスペシャリストになりたいこと、後進の育成などを挙げるといいでしょう。

「新卒向け」「転職向け」の志望動機のテンプレートと例文

それでは、ここからは「新卒向け」「転職向け」のそれぞれの志望動機のテンプレートと例文を紹介していきます。

「新卒向け」テンプレート

【 】内はご自身の言葉でアレンジしてください。

貴院を志望したのは、【応募先固有の特徴】に魅力を感じたこと、そして【教育・症例環境】で自身を成長させたいと考えたためです。学生時代は【実習や研究での経験】を通じて【学びや成果】を得ました。入職後は【目標資格】を取得し、【貢献したい分野】で医療に貢献したいと考えています。

「新卒向け」例文

次の例文は総合病院を想定したものです。

貴院を志望したのは、地域の基幹病院として幅広い症例と最新の診断装置に携われる点に魅力を感じたからです。実習では検査時に患者様の不安を和らげる声かけの重要性を学びました。入職後は各診断装置で技術を磨き、将来的にX線CT認定技師や救急撮影認定技師を取得して、救急医療の現場で地域医療に貢献したいと考えています。

「転職向け」テンプレート

【 】内はご自身の言葉でアレンジしてください。

現職では【経験・実績】に取り組んできました。その経験を活かし、【応募先固有の体制や設備】のもとで【新たに習得したい分野】を学びたいと考え志望しました。即戦力として【短期目標】に貢献するとともに、【資格取得や中期的なキャリア】を実現したいと考えています。

「転職向け」例文

次の例文は、「病院から病院」への転職を想定したものになります。

現職では200床規模の急性期病院で主にMRIを担当し、月間200件の検査に従事してきました。貴院の3.0テスラMRI装置導入と脳神経外科の豊富な症例に魅力を感じ、志望いたしました。これまで磨いてきたMRIの技術を活かし、即戦力として貢献するとともに、磁気共鳴(MR)専門技術者認定の取得を目指して、撮影技術の精度向上に取り組んでいきたいと考えています。

よくあるNG例と改善方法

よくあるNG例と改善方法
ここからは、志望動機のNG例を紹介します。

志望動機に、採用担当者の印象を悪くするNGな文言を入れてしまうと、それまでの努力が水の泡になってしまいます。

次のようなNG例は避けるようにしましょう。

応募先の特徴が不明確

応募の際に重要なのは、応募先の特徴が明確に記されていることですが、そこが曖昧な表現だと、採用担当者の心を動かすことはできません。

NG例

「幅広く学べると聞き、志望いたしました」

「整形外科に注力する貴院でMRI検査症例を多く経験できる点に魅力を感じ志望しました。接遇スキルを活かしながら撮影技術を習得し、骨関節撮影のエキスパートを目指していきたいと思っています」

内容が抽象的

内容が抽象的だと、どの職種にも通じる内容になってしまうためNGです。

NG例

「患者様のために頑張りたいです」

「実習では高齢の患者様に対する体位補助や声かけを重視しました。入職後はこの経験を活かし、患者様が安心して検査を受けることができる環境づくりに貢献したいと思います」

受け身の姿勢

受け身の姿勢は消極的な印象を与えてしまうため、自ら進んで学びたい姿勢を示しましょう。

NG例

「教育制度が充実しているので学ばせていただきたいです」

「教育制度と資格支援に魅力を感じ志望しました。実習で得た基礎を活かし、胃がん検診専門技師を取得して検診部門の強化に貢献したいです」

志望動機作成のチェックリスト

志望動機を作成する際は、下記の点をクリアしているかを事前に確認しておきましょう。

・結論から始めているか
・応募先の固有要素が入っているか
・自分の経験を具体的に示しているか
・将来の目標を明示しているか
・150〜250字程度で簡潔か
・主体的な表現になっているか
・放射線技師の専門性が伝わるか
・誤字脱字がないか

面接で“伝わる”志望動機にする5つのコツ

ここでは、面接での志望動機の伝え方のポイントを5つ紹介します。

①時間配分を意識する(90秒以内)

面接での志望動機は、90秒程度で簡潔に伝えることが重要です。長すぎると要点が伝わりにくくなります。

②「結論→理由→具体例→ビジョン」の順で話す

次の順番で話すと伝わりやすくなります。

結論

「貴院を志望した理由は〇〇です」と結論から述べる

理由

応募先固有の魅力を2~3点挙げる

具体例

自分の経験や実績を必ず1つは伝える

ビジョン

入職後のビジョンを語る

③相手の目を見て、落ち着いたトーンで話す

緊張していても、相手の目を見て話すことで誠実さが伝わります。早口にならず、要点を区切って話すよう心がけましょう。

④深掘り質問への準備をしておく

「なぜその資格を取りたいのですか?」「具体的にどんな貢献ができますか?」といった追加質問に備え、あらかじめ回答を用意しておきましょう。

⑤熱意を込めつつ、冷静さも保つ

情熱を伝えることは大切ですが、専門職としての冷静な判断力も同時にアピールできるバランスを意識しましょう。

面接想定質問と回答例

最後に、面接で想定される質問とその回答例を紹介します。

質問

「志望動機を教えてください」

回答例

「貴院を志望した理由は、最新のAI画像診断支援システムを導入し、技師の専門性向上に力を入れている点に魅力を感じたからです。現職では月間300件のCT検査を担当し、画像処理業務にも携わってきました。この経験を活かし、貴院のDX推進に即戦力として貢献するとともに、次世代の撮影技術の習得に取り組みたいと考えています」

質問

「当院について知っていることを教えてください」

回答例

「貴院の放射線科では、CTやMRIなどの画像診断装置を用い、迅速な検査体制を整えているとホームページで拝見しました。特に、〇〇装置の導入状況にも惹かれました。私自身もこれまで〇〇の使用経験があり、今後はより診断に役立つ画像を提供できる技師を目指したいと考えております」

事前に調べた内容を整理して質問に答えますが、公式サイトの情報だけでなく、可能であれば病院見学や説明会での印象も含めて話すと、熱意が伝わるのでさらによくなります。

まとめ

放射線技師は専門スキルのほか、職場での適応能力など人物面も重視されるため、志望動機がカギを握ります。

履歴書の志望動機では、「結論から端的に書き出す」「応募先固有の情報を盛り込む」などのポイントを押さえ、面接では「相手の目を見て落ち着いて話す」「 深掘り質問への準備を忘れない」といった点をしっかりと押さえておきましょう。

志望動機は、あなたのキャリアの第一歩を切り開く大切なツールです。書類と面接の両方で、採用担当者に効果的に伝えられるよう入念に準備を進めていきましょう。

参考

公益社団法人日本診療放射線技師会
放射線技師国家試験(厚生労働省)

【監修者コメント】
放射線技師は、日常診療の中でも欠かせない役割を果たしています。
ぜひきちんと志望動機をまとめ、希望する職場で働けるようにしたいものですね。

著者プロフィール

みき

診療放射線技師

急性期病院およびクリニックで診療放射線技師として勤務し、幅広い診断装置の操作に従事。現在は臨床現場での勤務と並行して、医療分野などの記事執筆を行っている。

監修者プロフィール

木村 香菜

放射線治療専門医

名古屋大学医学部卒業 / 初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応 / 現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。

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