【診療放射線技師】自己PRの書き方・返答例から注意点まで徹底解説

更新日 2022年11月11日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

診療放射線技師として就職・転職する際は、履歴書や職務経歴書の自己PRをきちんと書かなければなりません。求人の応募時に提出する履歴書や職務経歴書の記述欄において、自分をアピールできる「自己PR」や「志望動機」のスペースは重要です。

診療放射線技師の自己PRや志望動機の書き方・ルールは、細かく定められているわけではありません。
だからこそ、お手本のような書き方をするだけで、一層評価されるでしょう。

そこで今回は、診療放射線技師における自己PRの書き方と注意点や、面接時の返答例を紹介します。診療放射線技師として初めて働くことを検討している方はもちろん、転職しようと考えている方も参考にしてください。

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就職・転職活動において自己PRすることの重要性

自己PRは、就職・転職活動する際にほとんどの業種で作成します。
なぜ就職・転職活動では自己PRが求められるのか、疑問に感じる方もいるでしょう。

自己PRを作成する理由は、採用する企業側が「応募者は自社の求める人材であるか」を確認するためです。
応募者の選考は面接でも行われるものの、全ての応募者を面接すると時間・手間がかかるため、履歴書や職務経歴書で書類選考を行います。

そして、書類選考において採用担当者が必ず目を通す項目こそが「自己PR」です。
採用担当者は次のような視点で自己PRを読み、応募者の資質を把握しようとしています。

  • ・応募者は何ができる人材なのか
  • ・応募者が自社について理解しているか
  • ・応募者の性格や人柄に問題はないか
  • ・応募者を採用することで自社にメリットがあるのか

応募者が書いた自己PRが魅力的で、採用担当者の目に留まれば、書類選考を通過する可能性は高まります。
一方で、採用担当者が自己PRに魅力を感じなければ、応募者を採用したいと考えません。

診療放射線技師の就職・転職活動においても、自己PRは書類選考の結果を左右する重要な項目です。
診療放射線技師として就職・転職する方は、正しい自己PRの書き方を理解しておきましょう。

【履歴書編】診療放射線技師における自己PRの書き方・例文

履歴書に自己PRを書く場合、定められた欄内に読みやすい文字で記入しましょう。
診療放射線技師における自己PRの参考となる例文と、書き方を解説します。

自己PRの例文

私は人と話すことが好きで、コミュニケーション能力の高さが強みです。
現職である病院では、来院される患者様の緊張や不安を解消するため、放射線を用いた検査機器の安全性について丁寧な説明を心がけてきました。
患者様が「説明を聞いて安心できた」と笑顔になるよう、相手の心情を把握することが大切だと感じております。

また、業務において自分で分からないことがある場合は、必ず調べる学習意欲をつけるようにしました。
患者様は検査自体についてだけでなく検査後のことも尋ねるため、私自身に知識がなくてはきちんと答えられません。
分からないことは先輩に聞いたり、同僚の医療スタッフと勉強会を開いたりして解決してきました。

貴院に入職後もコミュニケーション能力と学習意欲を発揮して、患者様が安心して検査に来院できるよう努めていきます。

まずは、採用担当者がアピールポイントを把握しやすいよう、最初に「自分のアピールポイントは何か」を示しましょう。

しかし、「自分にアピールポイントがある」と書くだけでは、採用担当者は納得してくれません。
アピールポイントがあると裏付けるために、具体的なエピソードを提示しましょう。
業務内容はもちろん、使用した医療機器名などの情報も積極的に出してください。

そして最後に、「応募先でもアピールポイントを発揮できる」と主張した内容でまとめることで、自然にかつ好印象のまま締めくくることができます。

自己PRを書くときの注意点

診療放射線技師における自己PRでは、避けるべき表現などの注意点もあります。
以下に挙げる2つのNG例を元に、何に注意すべきかを見てみましょう。

応募先の職場環境や業務内容に合っていない

私の強みは協調性が身に着いていることです。
現職では年齢や性別の異なるチーム医療環境で働いており、検査方針についてチーム内の意見が合わないときは、私が間に入って調整するよう心がけていました。

貴院は1人職場とのことですが、医療現場において他職の方と連携する際にも協調性はしっかり発揮できると考えております。

自己PRを作成する際は、応募先の職場環境・業務内容をしっかり調査する必要があります。
例文のように、1人職場である応募先に対して「協調性」をアピールしても、説得力の自己PRにはなりません。
求人情報や応募企業・施設のホームページから「どのような人物が求められているか」を考えて自己PRを作成しましょう。

「結果」ばかりで具体的な「経緯」が把握できない

私は診療放射線技師として10年以上勤務しており、強みは業務効率の高さです。
現職であるクリニックでは1日あたり30人の検査業務をやり遂げたこともあり、検査の早さと正確性に自信があります。

自己PRに業務実績や取得した専門技術など結果を提示しても、採用担当者は強い魅力を感じてくれません。
自己PRでは結果よりも、努力・取り組みといった経緯が求められるためです。
NG例の「業務効率」をアピールする場合は、「自分が業務効率を高めた方法」について説明しましょう。

【面接編】診療放射線技師における自己PRの返答例

自己PRに関する質問は面接試験の場でも聞かれるため、面接対策として返答を考えておくことが必要です。
自己PRで聞かれやすい3つの質問について、返答例とポイントを紹介します。

A
私の長所は注意力が高いことです。
病院の診療放射線室で主にX線CT検査装置とMRIを操作担当し、機器を使用するための安全管理や照射レベルチェックを厳重に行ってきました。
連続的な検査でも患者様の体調に異常が表れないよう、バイタルチェックに注意を払っています。

長所を聞く質問は、履歴書・職務経歴書の自己PRが嘘ではないか確かめるためのものです。書類の自己PRと矛盾が出ないように注意しつつ、より詳細に説明する必要があります。

A
放射線治療専門の診療放射線技師として働きたいと考えています。
放射線治療を志している理由は、前職でがん末期にある患者様の緩和ケアに携わったためです。
貴院の診療放射線室で経験を積み、放射線治療の勉強をしていきたいと思います。

また、将来に関する質問では、2つのポイントを意識して回答しましょう。

  • ・自分に明確な将来像があること
  • ・応募先の業務内容と矛盾がないこと

とくに応募先の業務内容と矛盾があると、面接を通過できない可能性が高まるため注意しましょう。

自己PRには証明写真の写り方も重要!

採用率を上げるための自己PRを作成するためには、証明写真の写り方も気を配りましょう。顔と表情を写した証明写真は、採用担当者の印象に強い影響を与えます。
証明写真は、以下3つのポイントを押さえましょう。

①服装はスーツを着用する
診療放射線技師は仕事でスーツを着用する機会が少ない職業です。
しかし、証明写真は1人前の社会人であることを示すものであるため、必ずスーツを着用してください。
②撮影時は笑顔を意識する
証明写真は笑顔での撮影が推奨されています。
口角を上げて、目元がやさしくなるように笑顔を意識しましょう。
ただし、歯を見せる笑顔は良い印象を与えられません。
③写真館やスピード写真で撮影する
時間やお金を節約するために自撮りしても、見栄えの良い証明写真になりません。
きれいに写真を撮るために、写真館やスピード写真で撮影しましょう。
とくに写真館での証明写真は、プロのカメラマンがアドバイスをしながら撮影してくれるためおすすめです。

まとめ

自己PRは応募先に自分を採用するメリットを伝える項目であり、診療放射線技師の就職・転職においても重要性があります。
自己PRの出来は書類選考結果に大きく影響するため、自分のアピールポイントを分析して魅力的な自己PRを作成しましょう。

自己PRのポイント・コツは、最初にアピールポイントを提示して、裏付けとなるエピソードを続けて書くことです。最後に応募先でもアピールポイントが役立つことを書けば、自分を採用するメリットを正しく伝えられます。

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