女性の診療放射線技師の平均給料|働くメリットと特に活躍できる職場

更新日 2022年12月16日 公開日 2022年02月24日

#年収・給料 #情報収集 #転職検討/準備

医療現場において、放射線を使った検査や治療(X線撮影、CT検査、MRI検査など)を行う「診療放射線技師」は、かつて男性が圧倒的に多い職種でした。しかし、最近では乳がん検診、マンモグラフィ検査などのニーズが増えていることから、女性の診療放射線技師の需要が高まっており、実際に女性診療放射線技師の就業者数も増えています。

本記事では、女性診療放射線技師の平均給料や、女性が診療放射線技師として働くメリットについて解説します。女性の診療放射線技師が活躍しやすい職場の特徴も紹介しますので、「自分に合った診療放射線技師求人を見つけたい」という方は必見です。

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女性の診療放射線技師の平均給料|働くメリットと特に活躍できる職場

女性の診療放射線技師の給料相場

診療放射線技師として働く上で、「女性の給料がどのくらいの水準なのか?」を知ることは重要なポイントです。まずは、女性の診療放射線技師の年収・月収相場を、男女合わせた給料相場とともに紹介しましょう。

年収 月収 賞与
男女計 約547万円 約37.2万円 約99.8万円
女性 約491万円 約33.3万円 約91.6万円

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

女性診療放射線技師の給料相場は、男女合計の平均年収と比べてやや低い傾向にあります。これには、下記2つの理由があると考えられます。

①診療放射線技師では、男性ほうが女性よりも平均年齢が高い
男性診療放射線技師の平均年齢はおよそ43歳。一方で、女性診療放射線技師の平均年齢は37歳となっています。

日本では職務経験が多く、勤続年数が長いほど昇給し、収入も徐々にアップするのが一般的なため、平均年齢の低い女性のほうが男性よりも平均の年収や月給が低くなってしまいます。

②男性診療放射線技師の方が夜勤の回数が多い
夜勤のある施設では、女性よりも男性の夜勤回数が多くなる傾向にあります。病院勤務などでは、夜勤に入った回数分だけ夜勤手当を得られるので、夜勤の回数が多い男性のほうが平均収入も上がりやすくなります。

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

このように、男性診療放射線技師の平均年齢が高いことや、夜勤の回数が多いことなどが影響し、診療放射線技師の収入に男女差が生じやすくなります。

決して、性別が理由で収入が低くなったり、仕事内容が大きく異なったりする訳ではないので、その点は安心してください。

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男女・勤務場所別で見る違いを解説

女性が診療放射線技師として働くメリット3選

女性の診療放射線技師が増えてきたとはいえ、男性の診療放射線技師のほうが圧倒的に多いのが現状。女性が診療放射線技師として活躍できるか、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、女性が診療放射線技師として働く主なメリットを3つ紹介します。女性が診療放射線技師として働く魅力を知り、転職の際にはその魅力やメリットが十分に感じられる職場を選びましょう。

メリット① 女性患者の検査時は大いに活躍できる

女性が診療放射線技師として働くメリットの1つとして、検査を受ける方が女性であった場合、大いに活躍できることが挙げられます。

例えば、乳がん検査であるマンモグラフィ検査では胸部撮影を行います。そのため、検査を受ける女性は乳房などのデリケートな部位を診療放射線技師に見せ、撮影してもらわなければなりません。また、撮影室(検査室)に2人きりという状況になることも多い検査では、男性が検査を行うことに抵抗感を覚える方もいらっしゃいます。

診療放射線技師が女性であれば、デリケートな話題に対するハードルも下がりやすく、検査を受ける側も抵抗を感じにくくなるでしょう。より多くの女性が、安心してマンモグラフィ検査やCT検査、レントゲン検査などを受けられるようになれば、病気の早期発見・早期治療にもつながります。

メリット② 女性の診療放射線技師が少なく需要が高い

厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、日本における診療放射線技師の総数および男女別での人数は、下記の通りです。

診療放射線技師の総数 約57,930人
男性 約44,160人
女性 約13,770人

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

前述した通り、女性の診療放射線技師のニーズが高まっているなかでも、診療放射線技師の男女比は約4対1で男性のほうが多いのが現状です。しかし、女性専用のクリニックや健診センターなどが徐々に増えていることから、女性の診療放射線技師の需要は今後さらに増加すると予想されます。

また、女性診療放射線技師のニーズの高まりから、好条件の求人募集も多く見られるようになっており、自分に合った職場を見つけやすい傾向にあります。

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メリット③ 結婚・出産後も柔軟な働き方ができる

医師や看護師など他の医療系の職種と比べると、診療放射線技師は正職員として勤務した場合でも、夜勤や残業が少ない傾向にあります。そのため診療放射線技師は、比較的プライベートと仕事を両立しやすく、ゆとりを持って働くことができる職種だと言えるでしょう。

女性診療放射線技師の場合、結婚や出産・育児を機に正職員を退職するケースもありますが、診療放射線技師の求人には非常勤やパート、アルバイトといった雇用形態も多数見られます。

例えば、マイナビコメディカルで検索可能な診療放射線技師の全求人1,311件のうち、非常勤・パートの求人件数は266件です(2022年5月末時点)。 ライフステージが変化しても、柔軟な働き方ができるのは、女性が診療放射線技師として働く際の大きな特徴と言えるでしょう。

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女性の診療放射線技師が特に活躍できる職場|職場ごとの給料の違いも

診療放射線技師はさまざまな職場で活躍していますが、女性の診療放射線技師が求められることが多い職場には、どのような特徴があるのでしょうか。

ここからは、女性の診療放射線技師が特に活躍できる就業先について、主な働き方やマイナビコメディカルに掲載された実際の求人情報をもとに算出した給料事情などを、詳しく紹介していきます。

クリニック・健診センター

女性の診療放射線技師が歓迎される職場として、クリニックや健診センターが挙げられます。

クリニックや健診センターは日勤のみで残業が少ないところも多く、ライフワークバランスが取りやすいことが特徴です。マンモグラフィ検査をはじめ、女性向け検査業務の需要も高まっているため、女性の診療放射線技師が活躍する機会は多いでしょう。

クリニックや健診センターにおける診療放射線技師の平均年収は、約350万~400万円(※)が相場となっています。

診療放射線技師の平均給料である約547万円 と比べるとやや低い数値ですが、これはクリニックや検診センターに、残業や夜勤が少ないことが理由です。ただし、収入や福利厚生、手当は、職場によって差があるので、必ず求人募集の情報でチェックするようにしてください。

※マイナビコメディカルに掲載している求人情報を基に算出しています。

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民間病院

民間の病院のなかには、マンモグラフィ検査や乳腺MRI検査など、女性が受ける検査に力を入れているところもあります。そうした病院では、女性の診療放射線技師が求められることが多いでしょう。

また、さまざまな症例を扱う病院であれば、臨床現場で診療放射線技師としての経験・技術を磨くことができるため、スキルアップやキャリアアップを目指すことも可能です。

民間病院における診療放射線技師の平均年収は、約370万~450万円(※)が相場となっています。とはいえ、クリニックや健診センターと同様、病院の規模や給与体系、業務内容、検査内容によって収入は異なるので、求人情報をきちんと確認することが大切です。

なお、民間病院には夜勤業務や残業の機会が多い職場もあります。診療放射線技師として高収入を目指したい方や臨床経験を数多く積みたい方、技術やキャリアの向上を目指す方は、そうした職場を検討してみるのも一つの方法と言えるでしょう。

※マイナビコメディカルに掲載している求人情報を基に算出しています。

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診療放射線技師の転職先探しは「マイナビコメディカル」

診療放射線技師として働く女性のなかには、「自分に合った職場に転職したい」と考えている方も多いことでしょう。

自分らしく働ける診療放射線技師の転職先を効率良く探したい方は、マイナビコメディカルを利用するのがおすすめです。

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マイナビコメディカルには、女性の方が働きやすい診療放射線技師の求人掲載が多数あります。自分に合った職場への転職をかなえるためにも、マイナビコメディカルを活用してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

近年は、乳がん検診、マンモグラフィ検査などのニーズが増えていることで、女性の診療放射線技師の需要が高まっています。診療放射線技師は正職員として勤務した場合でも、夜勤や残業が少ない傾向にあり、結婚や出産などのライフステージの変化に応じて働くことができる職業です。

そのため、診療放射線技師としての実務経験やキャリアを長く、かつ着実に積むことも十分可能でしょう。

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※当記事は2022年5月現在の情報をもとに作成しています 

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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