診療放射線技師に多い退職理由を新人・ベテラン別に5つ紹介

更新日 2023年12月28日 公開日 2023年12月28日

#情報収集 #転職検討/準備

診療放射線技師は、医師の指示のもとでさまざまな検査機器を扱い、レントゲン検査やCT検査、MRI検査などを担当する職業です。高齢化が進み予防医療の重要性が高まっている現在は、多くの医療機関で高度な検査・治療が求められており、それにともなって診療放射線技師の需要も高まっています。

診療放射線技師は、比較的給料が高くやりがいのある仕事である反面、責任が重かったり、常に学び続ける姿勢を求められたりと、プレッシャーが大きい場面も多く見られます。そのため診療放射線技師のなかには、退職や転職を検討している人もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、診療放射線技師に多い退職理由を新人・ベテラン別に5つご紹介します。診療放射線技師に向いている人・向いていない人の特徴や、理想の転職先を見付けるためのポイントについても解説しますので、退職・転職を検討している診療放射線技師の方はぜひ参考にしてください。

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診療放射線技師に多い退職理由を新人・ベテラン別に5つ紹介

【新人】診療放射線技師の主な退職理由

新人の診療放射線技師は、さまざまな検査の流れを覚え、職場環境に慣れることからスタートします。X線検査、CT検査など頻度の多い検査から覚えていくのが一般的ですが、この段階で「もう退職したい」と思ってしまう方がいるのも事実です。

新人診療放射線技師の主な退職理由としては、「イメージしていた業務内容と実際の業務内容が違う」「覚える仕事量が多い」などが挙げられます。ここからは、それぞれの退職理由について詳しく説明します。

イメージしていた仕事と違った

診療放射線技師は、医師が患者さまの診断に使用する画像を撮影したり、放射線を使った治療を行ったりする医療専門職です。一見すると、患者さまに寄り添いながら仕事を進めているように思われがちですが、実際のところ診療放射線技師が患者さまと触れ合う機会は、それほど多くありません。

例えば、病院勤務の診療放射線技師の場合、検査中に患者さまと接する時間は非常に短く、機器の操作や撮影業務、画像の処理・診断、使用機器および放射線の管理などが業務の中心となります。

そのため、新人の診療放射線技師のなかには「患者さんと深く関わりたかったのに、イメージと違った」と考え、退職してしまうケースも見られます。

覚えることが多く仕事についていけなかった

「覚える仕事が多くついていけない」という理由で、退職を決意する方もいます。診療放射線技師は、主に下記の検査・治療を担当します。

●レントゲン検査(一般X線検査)
●MRI検査
●CT検査
●マンモグラフィ
●消化管造影検査
●血管造影検査
●超音波検査
●骨密度検査
●核医学検査
●放射線治療

このように診療放射線技師が関わる検査・治療は多岐にわたるため、検査方法やそれぞれの機器の操作方法、放射線や医学に関する知識など、幅広い知識・スキルが必要とされます。

また、検査の方法やどのような画像が撮影できるかは養成機関で学べますが、実際の業務の流れや患者さまの状態に合わせた撮影の方法、他職種との連携などは現場で身に付けるほかありません。

そのため、診療放射線技師の国家資格を取ってからも引き続き覚えることが多く、「仕事についていけず、迷惑をかけてしまっているのではないか」と感じて退職を考えるケースもあります。

【関連リンク】診療放射線技師の仕事内容とは|
必要となるスキルから平均年収まで

【ベテラン】診療放射線技師の主な退職理由

ベテランの診療放射線技師の場合、さまざまな検査方法や業務の流れを把握した上で、自身のスキルを生かしながら働くことが可能です。しかし、ベテランであっても「退職したい」と思う場面はあります。

ベテランの診療放射線技師の主な退職理由は、「不規則な勤務による負担」「やりがいのなさ」「評価に対する不満」などです。ここからは、それぞれの退職理由を詳しく説明します。

不規則な勤務で心身に負担がかかる

不規則な勤務や仕事上のプレッシャーによるストレスで、退職を決意するベテラン診療放射線技師はけっして少なくありません。

勤務形態は職場によって異なりますが、病院の場合、基本的に夜勤や当直、オンコールがあります。そのため生活が不規則になりやすく、心身の健康に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。また、診療放射線技師の仕事は患者さんの健康状況に大きく関わるため、プレッシャーを感じる場面も多く見られます。

これらの理由からストレスが蓄積されると、「辞めてしまいたい」という気持ちにつながりかねません。

仕事が単調でやりがいを感じなくなった

予防医療を重視する現代社会において、診療放射線技師は非常に需要の高い仕事です。しかし、実際の業務では、画像の処理や報告書の作成など単調なルーチンワークも多く、ベテランの診療放射線技師にとっては物足りなさを感じる場面もあるでしょう。

なかには、毎日同じような作業を繰り返すことでモチベーションが下がってしまい、「やりがいが感じられなくなった」と退職を決意する方もいます。

正しく評価してもらえない

診療放射線技師は、医師の指示のもとで検査を進め、医師に診断(読影)結果を伝えるのが主な役割です。場合によっては、診断補助という形で気づいたことを医師に進言することもあります。

しかし、職場によっては医師との相性が合わず、検査に対する提案や相談をしてもまともに取り合ってもらえないケースが見られます。どれだけ仕事環境に慣れているベテランでも、周囲からの正しい評価が得られなければ、辞めたいと思ってしまうのも仕方がないことでしょう。

【関連リンク】診療放射線技師を辞めたいと感じる理由は?
転職先についても解説!

診療放射線技師には向き・不向きがある?

どのような職業にも適性があるように、診療放射線技師にも向き・不向きがあります。以下は、診療放射線技師に向いている人・向いていない人の特徴をまとめた表です。

向いている人 向いていない人
●知的好奇心が旺盛な人
●細かな部分に気付ける人
●注意力が高い人
●大雑把な性格の人
●向上心が低い人
●理系が苦手な人

診療放射線技師は、前述したような幅広い検査を行い、適切な診断や治療をサポートする職業です。そのため、注意力が高く細かな部分に気付ける人や、知的好奇心が旺盛な人は適性があると言えるでしょう。反対に、大雑把な性格で向上心の低い人は、診療放射線技師としての業務に負担を感じやすいかもしれません。

また、チーム医療においては他の医療職との関わりも重要です。医師や看護師などと同様、診療放射線技師にも、情報を正しく共有するためのコミュニケーション能力が求められることを理解しておきましょう。

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診療放射線技師が理想の職場に転職するためには?

「仕事を辞めたい」という気持ちが強い場合は、思い切って転職を検討するのも1つの方法です。診療放射線技師として理想の転職先を見付けたい方は、次の3つのポイントを意識するとよいでしょう。

○転職理由を明確にする
転職活動を行うにあたっては、しっかりと自己分析を行い「なぜ前の職場に不満を持ったのか」「その問題を解決するために何が必要だったのか」を明確にしておきましょう。それによって、「自分はどういう職場で、どういった働き方をしたいのか」という転職先選びの軸が見えてくるからです。転職の際の面接では、前職の退職理由を聞かれることも多いため、その際の返答もしやすくなるでしょう。

○面接対策を行う
面接対策においては、「自己分析」だけでなく「転職先の調査・研究」「自己PRや志望動機の考察」などを行う必要があります。面接対策は、面接日が決定してからでは間に合わない可能性があるため、なるべく余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

○マイナビコメディカルの「無料転職サポート」を利用する
転職活動に不安を感じる方やあまり時間を割けない方は、転職サイトを活用するのがよいでしょう。全国のコメディカル求人情報を掲載している転職サイト「マイナビコメディカル」では、会員様限定で専属のキャリアアドバイザーによる転職サポートを行っております(会員登録は無料)。要望や条件をうかがった上で、1人ひとりにぴったりの求人をご案内しているほか、履歴書・職務経歴書の添削、面接のアドバイスなども行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

ここまで、診療放射線技師の退職理由や、理想の転職先を見付けるためのポイントなどを詳しく解説してきました。

新人の診療放射線技師に多い退職理由は「イメージしていた業務内容と実際の業務内容とのミスマッチ」「覚える仕事量の多さ」などです。一方で、ベテランの診療放射線技師の退職理由には「心身の負担の大きさ」や「やりがいのなさ」「評価に対する不満」などが挙げられます。

「仕事を辞めたい」という気持ちが強い場合は、思い切って転職を検討するのも手です。1人で転職を進めることに不安がある場合は、マイナビコメディカルの無料転職サポートをご利用ください。転職のプロであるキャリアアドバイザーが、1人ひとりに適した求人の紹介から履歴書・職務経歴書の添削まで、しっかりサポートいたします。

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