診療放射線技師向け!履歴書の書き方と注意点・志望動機の例文を解説

更新日 2024年02月28日 公開日 2021年10月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

履歴書は、診療放射線技師が就職・転職活動を行うにあたって、非常に大切な書類です。履歴書の書き方によって応募先からの印象が変わる場合もあるので、診療放射線技師としてポイントを押さえた履歴書を作成しましょう。

この記事では、医療専門職である診療放射線技師が、履歴書を書く際の注意点やコツについて解説します。履歴書の項目ごとに「押さえておきたいポイント」を紹介するのはもちろん、志望動機の例文も挙げておくので、診療放射線技師にふさわしい履歴書を作成し、自信を持って採用選考に臨みましょう。

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診療放射線技師向け!履歴書の書き方と注意点・志望動機の例文を解説

診療放射線技師の履歴書の書き方

履歴書には、氏名や住所、学歴・職歴、資格など、記述する項目が多数あります。学歴や職歴、資格は、履歴書における重要項目の1つですが、採用担当者が履歴書でチェックするポイントはそれだけではありません。

応募先の採用担当者は、履歴書を通して「仕事に対する姿勢」や「志望度の高さ」を見極めようとしています。履歴書を作成する際は、仕事に対する熱意や自身の経験などをしっかりアピールするように心がけましょう。

ここでは、履歴書の項目ごとに押さえておきたいポイントを紹介します。書き方のコツをつかみ、採用担当者の興味につながる魅力的な履歴書を完成させましょう。

【基本情報】省略せず正しく記入する

基本情報とは、自分の氏名や生年月日、住所といった、パーソナルな情報のことです。履歴書は応募先に提出する重要な書類なので、住民票に記載されている通り、省略せずに記入してください。

間違いの例 正しい書き方
氏名 本来は「齋藤」であるところを簡略化して「斉藤」とする 住民票や戸籍謄本などに記載された、氏名の漢字や正式な住所を記入する
住所 ・「○丁目○番地」を「○-○」と省略する
・アパートやマンションの名前を書かない
生年月日 ・「昭和」を「S」、「平成」を「H」などと簡略化する 省略せず、正しく書く

生年月日などの表記は和暦・西暦のどちらでも構いませんが、履歴書全体を通してどちらかに統一しましょう。また、以下のことにも注意してください。

基本情報のチェックポイント
●書き間違えた場合は、はじめから丁寧に書き直しましょう。修正液・修正テープや、二重線での訂正は厳禁です。

【証明写真】明るさや清潔感を出す

履歴書に貼り付ける証明写真は、自分の印象を決定付ける大事な要素です。証明写真を撮影する前には身だしなみを整えて、明るさや清潔感、誠実さが伝わるような写真を準備してください。

可能であれば、スピード写真ではなく写真館などで撮影してもらいましょう。目の下のクマやシミなど、細かいところをレタッチしてもらえることが多いので、より好印象の写真に仕上がるはずです。

履歴書写真のチェックポイント

●現在の印象と証明写真の印象が大きく変わらないように、直近3か月以内に撮影したものを使用しましょう。

●履歴書からはがれてしまう恐れがあるので、写真貼付前に裏面に氏名を記入しておくと安心です。

【学歴・職歴】正式名称で記載する

学歴や職歴も、氏名や住所などと同様に、正式な名称を記載するようにしましょう。念のために、母校や勤務先の正式名称を調べてから書くと安心です。「高等学校」を「高校」、「株式会社」を「(株)」などと省略しないように注意してください。

学歴・職歴のチェックポイント

●入学年や就職・転職した年の和暦・西暦は、基本情報にそろえましょう。採用担当者が読みやすいだけではなく、自身の記入ミスも防げます。

●学歴と職歴は、分けて記入しましょう。学歴は中学校卒業からはじめて、高等学校、専門学校、大学などの入学・卒業の年月を記入します。職歴も学歴と同様に時系列で記入しましょう。1か月以内のアルバイト経験など、非正規雇用の経歴は記入しなくても大丈夫です。

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【資格・免許】登録番号まで書く

履歴書の資格・免許欄には、取得年月が古い順に、自分が保有する免許・資格を記入します。診療放射線技師の資格以外に、「第1種放射線取扱主任者」や「マンモグラフィ撮影認定技師」など、応募先の業務に関係する免許・資格があれば必ず書きましょう。自動車免許についても記載してください。

なお、診療放射線技師資格については、登録番号まで記載しておくとより丁寧な印象を与えます。

英語検定(2級以上)、パソコン関連の資格なども、職場で活用できそうであれば記入してもよいでしょう。

資格・免許のチェックポイント
●業務内容に関係する資格取得を目指している場合は、資格試験の受験予定日や取得予定の資格を記載しても構いません。「現在、○○資格の取得に向けて勉強中」といった文言で、自身の向上心や積極性をアピールしましょう。

【志望動機】具体的に書き出す

採用担当者が志望動機を通して知りたいのは、「数ある求人のなかで、なぜ自院(自社)を選んだのか」「どのような経験を持っていて、入職後どのように貢献できるのか」ということです。志望動機をまとめる際のポイントを押さえた上で、記入欄の大きさに適した量の文章を作成しましょう。

志望動機のチェックポイント

●「最先端の医療機器がそろっており、専門のスキルを磨ける」「さまざまな症例を経験できる」など、応募先に魅力を感じた理由を考えましょう。

●転職者の場合、今まで経験してきた仕事内容・担当業務について整理し、応募先の仕事に生かせる知識やスキルをアピールしてください。

●職務経歴や学校での学びをふまえて、診療放射線技師としてのビジョンも記載しましょう。「応募先でどのような活躍ができるか」「どのようなスキルアップやキャリア形成を考えているか」などを簡潔に伝えることが大事です。

志望動機は、書類審査後の面接でも聞かれることが多いので、履歴書を書く際に内容を固めておくとよいでしょう。また、履歴書のコピーを取るなどして内容を残しておくと、いつでも確認できて便利です。

【本人希望欄】空欄にしない

履歴書の本人希望欄は、特に希望がなければ記載する必要はありません。何もなければ「貴院(貴社)の規定に従います」と記載しておくのがマナーです。どうしても譲れない条件や待遇があれば、「子育てのため夜勤が難しく、日勤のみ希望」といった書き方で、「勤務可能なシフト」「勤務開始可能日」などを伝えてください。

特記事項のチェックポイント

●複数の職種で募集が出されていて希望職種がある場合は、「●●職を希望いたします」と書きましょう。

●給与・待遇については、面接のときや内定後に交渉できるので、ここでは書かないようにしましょう。

【その他】丸印も丁寧に書く

履歴書には、「性別」や「配偶者の有無」「配偶者の扶養義務の有無」といったように、該当する項目に丸印(○)を付ける箇所があります。履歴書では文字と同様に、丸印も丁寧に書くようにしてください。

その他のチェックポイント
●履歴書では文字はもちろん、丸印や記号まで丁寧に書くことが大切です。履歴書を書く時間をしっかりと取り、落ち着いて作成するようにしましょう。
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診療放射線技師の履歴書の注意点

履歴書では記載されている内容もさることながら、正確性や読みやすさもチェックされます。診療放射線技師として就職・転職活動を行う際は、次の点にも注意して履歴書を作成しましょう。

誤字脱字や日付の間違いがないか確認する

履歴書を書き終えたら、すべての項目に目を通し、誤字脱字や日付の間違いがないかを確認しましょう。特に、パソコンを使用して履歴書を作成する場合、変換ミスやタイプミスが起こりやすいので、その点も確認する必要があります。

診療放射線技師は、患者さまの診療記録を作成する際に、正確な記述を求められる職種です。履歴書における記入ミスが、採用担当者の不安感につながる可能性もゼロではないので、十分注意しましょう。

データでも手書きでも見やすさを意識する

履歴書は、応募者の第一印象につながる書類でもあるため、丁寧かつ読みやすく作成することが大事です。そのためにも、「字を詰め込みすぎない」「重要な部分は文字を大きくする」「専門用語を使いすぎない」などをきちんと意識しましょう。

パソコンで作成する場合は、適切なフォントサイズや行間、明確なセクション分けを心がけてください。手書きの場合は、整った字体で丁寧に書くことが重要です。どちらの方法であっても、内容がひと目で理解できるように配慮し、採用担当者の負担にならないような履歴書に仕上げましょう。

空欄を作らない

診療放射線技師に限った話ではありませんが、履歴書作成においては、空欄を作らないことも重要です。

履歴書は自分を紹介するための重要なツールであり、すべての欄を適切に埋めることが基本です。記入するべき内容がない場合は、「特になし」と記載しましょう。

空欄があると、採用担当者が応募者の人物像を正確に読み取れなくなります。また、空欄が多いと「やる気がないのでは?」と思われてしまう可能性もあります。採用過程で不利にならないためにも、履歴書の各項目は丁寧に埋めるようにしましょう。

提出方法に注意する

履歴書の提出方法には、以下のようにさまざまなパターンがあります。

  • ●エージェントが代行して提出
  • ●メールなどで電子ファイルを送付
  • ●エントリーフォームに電子ファイルを添付
  • ●郵送
  • ●面接時に手渡し

郵送の際は、送付状を添えるとより丁寧な印象になります。手渡しの場合は、履歴書を封筒やクリアファイルに入れた上で持参してください。

PDF形式などで提出する際は、ファイル名を「履歴書_〇〇〇〇(氏名)」といったようにひと目で分かるものにしましょう。応募先から指定されているルールがある場合は、そのルールに従えば問題ありません。

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【診療放射線技師向け】履歴書の志望動機の例文

履歴書で自身の強みや熱意を伝えるためにも、志望動機は大事です。応募先の理念や方針、業務内容を把握した上で、しっかりと自分をアピールしましょう。

ここでは、病院、健診センター、企業に応募する方、そして新卒の方向けに、診療放射線技師の志望動機例を紹介します。

病院に応募する方

診療放射線技師として貴院に応募するにあたり、私の志望動機は2つあります。1つ目は、貴院の「〇〇〇〇〇」という経営方針に共感していることです。特に、患者さま中心のケアを重視し、最新の医療技術を積極的に取り入れる姿勢は、私が提供したい医療の理想像と一致しています。

2つ目は、多様な症例に関わることができ、診療放射線技師としての専門性を高められる点です。一般撮影やCT、MRI、マンモグラフィ、骨密度測定などさまざまな業務に携わることで、診療放射線技師としての知識や技術を磨き、貴院の活動に貢献したいと考えております。

ポイントとして挙げられるのは、応募先の経営方針をしっかりと理解することです。応募先の経営方針をきちんと把握すれば、「ほかの病院ではなく、なぜこの病院を選んだのか」について説得力のあるアピールができるでしょう。

健診センターに応募する方

私は、診療放射線技師として予防医学分野における専門性を深め、地域社会に貢献したいと考えています。そのため、地域密着型の健診センターを運営する貴社に魅力を感じました。

これまでは病院に勤務しており、日々の活動のなかで予防医学の重要性を考える機会が多くありました。そして、予防医学が疾病の早期発見において重要な役割を果たすことや、健康な社会づくりに不可欠なことを実感していました。

私は東京生まれ、東京育ちということもあり、貴社が都内の多くの企業や学校で巡回健診を展開している点にも大きな魅力を感じています。働く方や学生、子どもたちの健康をサポートし、地域のみなさまの「生活の質の向上」に貢献したいと思っております。

ポイントは、健診センターを選ぶ理由を明確にすることです。健診センターの役割の1つは、疾病の早期発見と予防にあります。予防医学に対する強い関心や思いを伝えることで、好印象につなげましょう。また、健診センターは地域コミュニティの健康を支える重要な役割を担っています。地域の方の健康を守ることへの意欲や、やりがいをアピールするのもよいでしょう。

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企業に応募する方

これまでの臨床経験を通じて、診療放射線技術の重要性とそれを支える医療機器の進化に興味を持つようになりました。また、前職で貴社の講習会に参加したことを機に、アプリケーションスペシャリストの仕事にも魅力を感じるようになりました。

その上で、貴社で働きたいと感じた理由は2つあります。1つは、画像診断領域と治療領域のかけ橋となることができ、幅広い領域の知識を習得できる点です。そして2つ目は、海外での事業展開も行っており、他国の最新技術や知識にも触れられる点です。

アプリケーションスペシャリストとして、エンドユーザーの声にきちんと耳を傾け、それらを開発メンバーに適確にフィードバックすることで、貴社の活動に貢献したいと考えております。

アプリケーションスペシャリストは、病院や健診センターで働く診療放射線技師とは仕事内容が異なります。医療職でありながら、ビジネス職に近い業務となるため、なぜアプリケーションスペシャリストを志したのか」「何を目指しているのか」を、しっかりと伝えるようにしましょう。

新卒で応募する方

私が診療放射線技師を志望したきっかけは、子どもの頃に祖母ががんと診断され、放射線治療を受けたことにあります。治療の過程では、1人の診療放射線技師の方が私たち家族に優しく接してくれて、検査前の祖母にも不安が軽くなるような声かけをしてくれました。そして、その姿を見たことで診療放射線技師という仕事に憧れと興味を持つようになりました。

新卒の診療放射線技師として、まずは患者さまとご家族が抱える不安や疑問に、専門の知識をもって寄り添い、治療をサポートしたいと思っております。

また、貴院では最新の医療機器・画像診断機器を早期に導入しており、多くの脳腫瘍患者さまの治療に貢献できる点にも魅力を感じています。

新卒の方は社会人経験がないため、「なぜ診療放射線技師という仕事を選んだか」「将来どのように活躍していきたいのか」を記載することで、応募先に熱意を伝えましょう。もちろん、「どうしてその応募先を志望したのか」を伝えることも大事です。

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まとめ

履歴書は、応募先に自身の経歴や強み、志望度の高さなどを伝える重要な書類です。履歴書の各項目で意識したいポイントや、履歴書を書く際の注意点を把握して、診療放射線技師にふさわしい魅力的な履歴書を作成しましょう。

自分1人で履歴書を作成することに不安を感じる方は、プロのキャリアアドバイザーから履歴書や職務経歴書、面接などのアドバイスを受けられるマイナビコメディカルへの登録がおすすめです。自信を持って就職・転職活動を行うためにも、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

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※当記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
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