診療放射線技師向け!履歴書の書き方を丁寧に解説

更新日 2022年11月11日 公開日 2021年10月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

履歴書は診療放射線技師の就職・転職の際に、非常に大切な書類のひとつです。履歴書の書き方ひとつで応募先からの印象が変わるため、診療放射線技師にふさわしい魅力的な履歴書を、丁寧に作成することが重要となります。

この記事では、専門職である診療放射線技師が、履歴書を書く際のポイントについて、紹介します。
履歴書の項目ごとに押さえておきたいコツや、履歴書を書く際の注意点を確認した上で、診療放射線技師にふさわしい履歴書を作成し、自信をもって採用選考に臨みましょう。

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診療放射線技師の履歴書の書き方

履歴書には、氏名や住所、学歴・職歴、資格など、記述する項目が多数あります。仕事をする上では、学歴や職歴、資格は重視されるポイントではありますが、選考を実施する採用担当者が履歴書でチェックするポイントはそれだけではありません。

応募先の採用担当者は、履歴書を通して「仕事に対する姿勢」や「成長力」といった点を見ています。したがって、1枚の履歴書の中に、仕事に対する熱意や自分の能力、経験から得た技能などをしっかりアピールすることが重要です。

それでは、応募先の施設や企業に効果的なアピールとなる履歴書は、どのようにして作成すればよいのでしょうか。ここでは、履歴書の項目ごとに押さえておきたいポイントを紹介します。
各項目の書き方のコツをつかみ、採用担当者に興味を抱かせる魅力的な履歴書を完成させましょう。

【基本情報】省略せず正しく記入する

基本情報とは、自分の氏名や生年月日、住所といった、自分に関する基本的な情報のことを指します。履歴書は応募先に提出する重要な書類であるため、正式なものを省略せず記入してください。

■記入時に省略・簡略化しやすい箇所

  間違いの例 正しい書き方
氏名 ・本来は「齋藤」であるところを簡略化して「斉藤」とする 住民票や戸籍謄本などに記載された、氏名の漢字や正式な住所を記入する
住所 ・「○丁目○番地」を「○-○」と省略する
・アパートやマンションの名前を書かない
生年月日 ・「昭和」を「S」、「平成」を「H」などと簡略化する 省略せず、正しく書く
<ポイント>書き間違えた場合は、はじめから丁寧に書き直す
書き間違えた場合は、はじめから丁寧に書き直しましょう。
修正液・修正テープや、二重線での訂正は厳禁です。

【証明写真】明るさや清潔感を出す

履歴書に貼り付ける証明写真は、自分の印象を決定づける大きな要素のひとつです。証明写真を撮影する前には身だしなみを整えて、明るさや清潔感、誠実さが伝わるような証明写真を準備してください。

可能であれば、スピード写真ではなく写真館などで撮影してもらいましょう。目の下のクマやシミなど、細かいところをレタッチしてもらえることが多いため、より明るい印象の写真に仕上げられます。

<ポイント>履歴書写真の基本を押さえておこう

①3ヶ月以内に撮影した写真を使用する
現在の印象と証明写真の印象が大きく変わらないように、直近3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。

②貼り付ける前に、写真裏面に氏名を記入する
履歴書から剥がれてしまう恐れがあるため、写真貼付前に裏面に氏名を記入しておくと安心です。

【学歴・職歴】正式名称で記載する

学歴や職歴も、氏名や住所などと同様に、正式な名称を記載するようにしましょう。念のために、母校や勤務先の正式名称を調べてから書くと安心です。「高等学校」を「高校」、「株式会社」を「(株)」などと省略しないことに注意してください。

<ポイント>学歴・職歴を書く際に気を付けるポイント

①入学年や卒業年などは、和暦か西暦に統一する
入学年や就職・転職した年は、和暦(平成、令和など)か西暦のどちらかに統一しましょう。採用担当者が読みやすいだけではなく、自分の記入ミスも防げます。

②学歴と職歴でそれぞれまとめて書く
学歴と職歴は、分けて記入しましょう。学歴は中学校卒業からはじめ、高等学校や専門学校、大学などの入学・卒業の年月を記入します。
職歴は、1ヶ月以内のアルバイトなどは記載する必要はありません。学校名や就業先の施設名は正式名称で記入してください。

【資格・免許】登録番号まで書く

履歴書の資格・免許欄には、所持しているもののうち、診療放射線技師として役立つものを、取得年月日順に記入してください。診療放射線技師資格は必ず記入しましょう。登録番号も併せて記載しておくと、より丁寧な印象を与えます。

診療放射線技師資格のほかに、「第1種放射線取扱主任者」や「マンモグラフィ撮影認定技師」といった、業務上必要な検査に関する取得資格も記入しましょう。自動車免許についても記載してください。
英語検定(2級以上)、パソコン関連の資格なども、職場で活躍しそうな資格であれば記入可です。

<ポイント>取得を目指している資格は、注釈を入れて記載する

業務内容に関係する資格取得を目指している場合は、資格試験の受験予定日や取得予定の資格を記載しても構いません。
未取得のものでも、「○年○日までには合格できるよう勉強中」といった文言を記載して勉強中であることを明記し、自身の向上心や積極性、関心の高さをアピールしましょう。

【志望動機】具体的に書き出す

採用側が志望動機を通して知りたいことは、「数ある求人の中で、なぜこの医療施設・企業を選んだのか」ということです。志望動機をまとめる際のポイントを押さえた上で、記入欄の大きさに適した量の文章を作成しましょう。

<ポイント>志望動機を作成する際の3つのポイント

①応募先に魅力を感じた理由
「最先端の医療機器が揃っており、専門のスキルを磨ける」「様々な症例を経験することができる」など、応募先に魅力を感じた理由を考えましょう。

②今まで経験してきた仕事の内容
転職者の場合、今まで経験してきた仕事内容・担当業務について整理し、応募先の仕事に活かせる知識やスキルを経験者としてアピールしてください。

③将来のビジョン
職務経歴や学校での学びをふまえて、診療放射線技師としてのビジョンを書きましょう。「どのような活躍ができるか」「どのようなスキルアップやキャリア形成を考えているか」などに注目して書くことがポイントです。

履歴書作成時に考えた志望動機は、面接試験にも応用できます。写しを控えるなどして、考えた内容を残しておくことをおすすめします。

【本人希望欄】空欄にしない

履歴書の本人希望欄には、「子育てのため夜勤が難しく、日勤のみ希望」といった、応募先に相談したい応募者の事情や、内定・就業した後の転居の予定などを記入します。募集要項を読んだ上で、希望することが特にない場合でも、空欄にしないようにしましょう。

<ポイント>特記事項がない場合の本人希望欄の書き方

①「貴院(貴社・貴施設)の規定に従います。」
待遇面などで問題がない場合には、この文言を使ってもよいでしょう。

②「特になし」
考慮してほしい事情や希望することが特にない場合に、無難に使える表現です。

【その他】丸印も丁寧に書く

履歴書には、「性別」や「配偶者の有無」、「配偶者の扶養義務の有無」といったように、該当する方に丸印(○)を付ける箇所があります。履歴書では文字と同様に、丸印も丁寧に書くようにしましょう。円に近い閉じた丸で、文字がきちんと見えるように囲んでください。

<ポイント>履歴書は最初から最後まで丁寧に書く

履歴書では、文字はもちろん、丸印や記号まで丁寧に書くことが大切です。履歴書を書く時間をしっかりと取り、落ち着いて作成するようにしましょう。

診療放射線技師の履歴書の注意点

履歴書は記載されている内容も重要ですが、正確性や見た目(読みやすさ)が重視される書類です。診療放射線技師として就職活動・転職活動を行う際には、次の点にも注意して履歴書を作成してください。

■診療放射線技師の履歴書を作成する際の注意点

・正確に記入する
履歴書を書き終えた際は、最初から最後まで目を通して、誤字脱字や年月日の間違いがないか確認しましょう。

・データでも手書きでも見やすさを意識する
「字を詰め込みすぎない」「重要な部分は文字を大きくする」「専門用語を使いすぎない」といったように、誰にでも読みやすい書類となるよう意識してください。

診療放射線技師の履歴書を作成する際のポイントやコツを紹介しましたが、自分1人で作成することに不安を感じている方もいるでしょう。転職支援サービスの「マイナビコメディカル」に登録すると、履歴書の添削サービスやアドバイスを受けることができます。
就職・転職活動を成功させるために、充実したサポートがあるマイナビコメディカルの利用を、ぜひ検討してください。

まとめ

履歴書は、採用担当者と志望者を繋ぐ重要な書類です。履歴書の各項目で意識したいポイントや、履歴書を書く際の注意点をしっかり押さえて、診療放射線技師にふさわしい、魅力的な履歴書を作成しましょう。

自分1人で履歴書を作成することに不安を感じる方には、履歴書の添削サービスやプロからのアドバイスを受けられる「マイナビコメディカル」への登録がおすすめです。自信をもって就職・転職活動を行うために、ぜひマイナビコメディカルを活用してください。

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