診療放射線技師の給料について|男女・勤務場所別で見る違いを解説

最終更新日:2019年12月3日

医療業界で働きたいが、「どの医療資格を取るべきか」「どの職業の給料が高いのか」わからず悩んでいる方は多いでではないでしょうか。この記事では医療系専門職の一つである診療放射線技師の給与事情について、他の職業との差や勤務場所ごとの差など、詳しく紹介します。

また、男女別の診療放射線技師の給料についても説明するため、診療放射線技師として働くことを検討している女性にも参考となる記事となっています。

1. 診療放射線技師の平均給料は?

診療放射線技師として働くことを考えた際、やはり気になることは給与面ではないでしょうか。

厚生労働省が発表している「平成30年度賃金構造基本統計調査」の統計データから見ますと、診療放射線技師全体の平均年収は約513万円となっています。
なお、この調査における診療放射線技師の平均年齢は38.5歳でした。年収の内訳としては、月収の平均が約35万円、平均賞与が約95万円で、それを合計した金額が513万円となります。
医師を除いた他の医療系資格と比べた場合、診療放射線技師の平均年収513万円は薬剤師の543万円に次いで全体で2位となっています。3位の看護師は480万円で、実に33万円ほどの差があるため、医療系資格の中でも診療放射線技師の平均年収は高い方であると言えます。

年収・月収ベースではなく時給ベースの労働条件の給与統計では、放射線技師の平均時給は2,777円です。年収と同じように他の医療系資格と比べた場合、こちらも薬剤師に続いて2位の高水準な時給となっていました。
また、3位の臨床検査技師の1,817円とは960円もの差があり、年収ベースの労働条件よりも割合で見た給与差は大きくなります。このことから、放射線技師は時給制でも十分な収入を得ることができる仕事と言えます

放射線技師の中でも、マンモグラフィが仕事内容に含まれている求人は特に時給が高くなる傾向があります。それ以外にも、巡回健診の単発アルバイトなども高い時給が設定されているため、短い時間でも高い収入を得ることができます。

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2. 診療放射線技師の給料が男女で異なる理由

一口に診療放射線技師と言っても、男女によって平均給与は違います。
男性の放射線技師の平均年収が532万円なのに対し、女性の平均年収は455万円と、約80万円の差があります。

それでは、なぜ同じ診療放射線技師でも男女の間で給料の相場に差があるのでしょうか。
大きな理由の一つとしては、男女での平均年齢の違い挙げられます。
男性の診療放射線技師の平均年齢が40.4歳であるのに対し、女性の平均年齢は34歳と約6歳の差があります。
診療放射線技師に限った話ではありませんが、長く経験年数を積むほど昇給し年収が高くなります。そのため、平均年齢の低い女性の方が男性と比べると平均年収が低い傾向となります。

他にも、夜勤のある病院では女性よりも男性が夜勤に割り当てられることが多く、夜勤手当の分だけ収入が高くなるという事情もあります。なお、平均年齢に差が生まれる主な理由は、産休や結婚により退職する女性がいるためです。

このように平均年齢の違いや夜勤手当などにより、男女間に給与の差が生じています。
性別を理由に給与の差があるわけではないため、夜勤に積極的に取り組むことや、長く務めることで平均以上の収入を得ることは可能です。

女性に限らず、大切なことは収入と働き方のバランスを考えることと言えるでしょう。

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3. 勤務場所別で見る診療放射線技師の給料の差は?

診療放射線技師は働く地域や雇用形態だけでなく病院やクリニックなど、どのような施設で働くのかによっても給料は異なります

ここからは診療放射線技師の勤務場所ごとに、平均年収や簡単な仕事内容の傾向を紹介します。働く場所によって残業時間や手当なども変わるため、希望する働き方に合わせて職場を検討するようにしましょう

大学病院

大学病院における診療放射線技師の平均年収は、およそ400~600万円です。
大学病院は他の医療機関と比べて職員の数が多い傾向にあるため、担当領域が細かく分けられており、業務として担当する分野が限られている場合も少なくありません。
また、通常の業務の他に学会で発表する機会が生じた際は、研究に時間を割くことから残業が増えることもあります。
総括すると、他の医療機関と比べて給料は高い傾向にありますが、その分残業が多くなる可能性がある勤務場所であると言えるでしょう。

国立・公立病院

国立・公立の病院での診療放射線技師の平均年収は、およそ400~450万円です。これは放射線技師の平均給与よりも若干低い金額となります。
ただ、国立・公立病院の放射線技師は地方公務員という扱いになっており、安定性という面では他の医療機関よりも優れている職場であると言えます。そのため、公務員としての安定性を求めた志望者も多い傾向です。

民間病院

民間病院の診療放射線技師の平均年収は、およそ370~450万円です。
ただし、民間の病院は規模がさまざまで、それぞれの病院ごとで給与にも幅があります。基本的には規模の大きい病院ほど給与も高い傾向ではありますが、あくまで傾向のため詳しくは各求人情報の精査が必要です。
また、残業の多さも病院ごとにかなり異なり、残業が多い病院ほどその分給与も多い傾向にあります。

クリニック・健診センター

クリニック・健診センターでの診療放射線技師の平均年収は、およそ350~400万円です。これは、診療放射線技師全体の平均年収と比べると低めとなっていますが、その分、病院などとは違い夜勤がありません。

また、クリニックや健診センターでは年間賞与が低めに設定されているケースが多く、反対に月給が高めの設定となっています。中には年俸制の求人もあり、そのような場合は賞与が一切ない場合もあるため、気になる方はあらかじめ求人をよく確認しておきましょう。

クリニック・健診センターの中でも、診療放射線技師が一人だけの職場は担当する職務が多く責任も大きくなります。その分給与が高く設定されていることが多く、平均年収は380~450万円となっています。

医療機器メーカー

診療放射線技師の有資格者であっても、直接技師として働くだけではなく、専門知識を活かして医療機器メーカーで働くという選択肢もあります。この場合では、多くの資格保持者が「アプリケーションスペシャリスト」という職種に付きます。アプリケーションスペシャリストとは、簡単に言うと医療機器を医療現場へと提案し、導入サポートを行う仕事です。

アプリケーションスペシャリストとして医療機器メーカーで働く方の平均年収推定は、およそ400~500万円となっています。また、住宅手当や残業代などはこちらに加えて別途支給されます。

アプリケーションスペシャリストは残業や出張が多い傾向にあり、その分の手当が加算されることにより給与が高くなる傾向にあります。また、外資系企業では多いところで年収が700万円を超える場合もあります。

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まとめ

診療放射線技師の平均年収は約513万円、時給制の場合は時給2,777円と、どちらも医療系資格の中では薬剤師に続いて2位の給与となっています。このことから、傾向としては医療系資格の中でも診療放射線技師は稼ぎやすい資格と言えます。

診療放射線技師は男女によって年収が違い、男性の方が約80万円ほど高くなっています。これには、勤続年数が比較的長いことや、夜勤などによるさまざまな手当ての多さが理由だと考えられます。

勤務場所によっても給与には差があり、仕事内容も異なる傾向にあります。そのため、診療放射線技師の求人を探す場合は、前述した勤務場所ごとの特徴も参考にしてみてください。

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