アプリケーションスペシャリストとは|仕事内容や向いている人を解説

最終更新日:2021年2月24日
 公開日:2021年2月15日

 

アプリケーションスペシャリストは、医療施設以外でも医療系の資格を活かして活躍しやすいことから、現場経験がある医療技術系の転職先として人気が高まりつつあります。
しかし、職業の認知度はあまり高くはないため、実際にどのような仕事をするかが分からない人も多い職種です。

そこで今回は、アプリケーションスペシャリストの概要と担当する仕事の内容、働く際のメリット・デメリットを解説します。アプリケーションスペシャリストに向いている人の特徴も紹介するため、興味がある人はぜひ参考にしてください。

アプリケーションスペシャリストとは?

アプリケーションスペシャリストは、業務上の課題を解決するためのアプリケーションに関して、専門技術を活用する技術者です。
業務アプリケーション系のシステムエンジニアとも呼ばれ、主に下記の仕事を担います。

  • ・設計
  • ・開発
  • ・構築
  • ・導入
  • ・テスト
  • ・保守

アプリケーションスペシャリストは、近年確立したばかりの職種です。
これまでは営業職が一人で担っていた「セールス」と「専門分野の知識」を分け、「専門分野の知識」に特化して担当する職業となります。

アプリケーションスペシャリストが活躍できる場所

医療業界におけるアプリケーションスペシャリストは、医療機器メーカーに勤務するケースが大半です。

医療機器に関しては、特に導入~保守の段階を担当することが多く、営業担当者に同行してセールスをサポートします。
自社の開発・販売する医療機器の導入を検討中の医療機関に対して、機器の使用方法を説明したりデモンストレーションを行ったりすることが主な仕事です。

医療に関する専門知識や現場の経験を活かせるため、臨床検査技師や診療放射線技師などの医療技術職から転身する人も多くいます。

アプリケーションスペシャリストの仕事内容

アプリケーションスペシャリストの業務内容は多岐にわたり、勤務先によっても詳細が異なります。しかし、基本的に医療機器メーカーであれば、担当業務はある程度予測可能です。

ここでは、アプリケーションスペシャリストの仕事内容を、4つに分けて解説します。

医療機器の説明

営業担当者に同行し、医療機器の導入を検討している病院やクリニックなどの顧客に対して、自社の扱う医療機器の説明を行います。

医療機器そのものに関する簡易的な説明は営業担当にも行えますが、現場の意見を考慮した専門性の高い話には対応しきれません。

医療現場に機器が導入されたケースを想定して、実際にどこまでの範囲に対応できるかを分かりやすく具体的に説明することが求められます。
医療機器メーカーと医療機関の仲立ちとして、双方の意見を技術面から調整する役割がアプリケーションスペシャリストです。

医療機器の使い方の説明

医療機器の新規導入時、および導入後の医療機関に対して、医療機器の使い方を説明することもアプリケーションスペシャリストの仕事です。

指導を行う際は、直接医療機関へ赴いて質問や要望を聞くケースと、電話やメールなどでやり取りするケースに分かれます。
一日に3件程度を目安として外回りを行うことが多く、医療機器の導入先が全国に渡る場合は月の半分が出張となるケースも少なくありません。

単純な機能の説明以外にも、経験や業務知識をもとに機器の上手な使い方や便利な使い方を教えることで、間接的に多くの患者さんへの貢献が可能です。

医療機器のプレゼンや講習会の開催

アプリケーションスペシャリストは、医療機器のプレゼンや医療機器メーカーの開催する講習会に参加することもあります。

開催される学会などに自社の医療機器が展示される場合に、主に展示ブースで行われるデモ機を利用した製品アピールを補助します。参加者に対して医療機器の使い方や搭載している機能の説明を担当し、技術面に関する質問に答える仕事です。

また、医療機器メーカーが開催する講習会では、医療機関の関係者に対し講師として医療機器の使用法を指導します。ある程度経験を積んだ人が任されるケースが多く、自社の営業担当者や新人に対して研修として行われることも少なくありません。

医療機器を販売するためのアイデア提案

アプリケーションスペシャリストとして現場の実績を上げていくと、医療機器を販売するためのアイデア提案など、企画・立案に加わる職場もあります

複数の選択肢のなかから自社製品が選ばれるためには、他社製品との差別化を図らなければなりません。担当する医療機器の特徴や強みを存分にプレゼンするための資料を作成したり、経験をもとに医療現場の需要や悩みを踏まえた販売方法を提案したりする能力が必要です。

勤務先が外資系や海外と取引する機会が多いメーカーであれば、高い英語力も求められます。

アプリケーションスペシャリストとして働くメリット・デメリット

入社してから実際の職場とイメージとのギャップを防ぐためには、事前に仕事のメリットとデメリットを把握しておくことが重要です。
アプリケーションスペシャリストとして働くメリット・デメリットは以下のとおりです。

アプリケーションスペシャリストとして働くメリット

・医療機関で働くよりも高収入が期待できる
・夜勤や当直、オンコールがなく、ほぼ日勤のみで済む
・年間休日は平均120日となっており、医療機関で働くよりも年間休日が多く取りやすい
・コミュニケーション能力を活かして働ける
・個人の裁量で動ける仕事の範囲が広く、スケジュールを組みやすい
・複数の医療機関に関わるため、さまざまな視点からアイデアを生みやすい
・福利厚生が充実している企業が多い
・ビジネスマナーが身に付けられる
・業界最先端の医療機器情報を手に入れられる
・間接的とはいえ多くの患者さんに貢献できる

アプリケーションスペシャリストとして働くデメリット

・コミュニケーションに自信がない人にとって苦手に感じる業務が多い
・相手との相性によってはストレスを溜めやすい
・一日に複数の医療機関を回るため、フットワークの軽さが必要となる
・出張が多くなるため、体力を消耗しやすい
・医療機器のトラブルなどが起こると残業につながりやすい
・営業担当ではなくとも販売成績が気になる人もいる
・臨床行為に関わることができない
・車の運転を求められることがある

勤務先によってアプリケーションスペシャリストに任される医療機器や業務が異なるため、すべてに当てはまるとは限りません。
メリット・デメリットを踏まえて、より働きやすい職場を選びましょう。

アプリケーションスペシャリストとして働くメリット・デメリット

アプリケーションスペシャリストは、医療機器に関する深い造詣があるだけでなく、持っている知識を相手に分かりやすく伝える能力が求められます。
そのため、医療機器や機械に関心があり最新の情報を得ることやメンテナンスを面白いと感じる人、機械のすばらしさを人に教えることが好きな人向けの仕事です。

ただし、一度医療機器の性能を説明したら終わりではなく、少なくとも相手の医療機関がその医療機器を使用している間は関係を保ち続けなければなりません。
また、基本的に自分自身で担当案件は決められず、職場の意向によって決まります。関わる相手が流動的となるため、コミュニケーションスキルに自信がある人や、さまざまな人と接することが好きな人は最適です。

複数の医療機関に医療機器を提供している場合は、一日に何カ所も病院やクリニックを回ることとなります。
販売先が日本全国であれば出張する機会も増えるため、帰宅できない日々が続くケースも珍しくありません。

しかし、その分多くの学びを得られるため、キャリアアップしたい人には非常に適しています。
35歳くらいまでであれば、未経験からのスタートであっても第一線で活躍することは十分に可能なため、転職を考えている人にも向いた職業といえるでしょう。

まとめ

医療機器メーカーで働くアプリケーションスペシャリストは、営業担当者の補助として医療機器の性能や使い方の提案、製品導入後のサポートなどを担当します。
ある程度キャリアを積んだ後には、大勢の前でプレゼンをしたり講師となったり、プロジェクトの企画・立案や開発業務に関わったりすることも増えるでしょう。

アプリケーションスペシャリストには、医療機器などの機械が好きで、かつ人と接することが好きな人が最適です。体力やフットワークの軽さに自信がある人にも適性があります。

医療系の資格を持っていて転職を考えている人は、転職サイトなどで積極的に求人情報を集めてみてはいかがでしょうか。

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