作業療法士が面接で落ちるNG言動は?|採用のための対処法も解説
作業療法士が面接で合格するには、自己PRや志望動機だけでなく、基本的なマナーや面接中の態度、身だしなみに気を配ることも大切です。
なかには、面接におけるマナーを軽く考えている方もいらっしゃいますが、マナーや態度、身だしなみは対策するかしないかで、大きな差が生まれる要素。面接官からの印象を良くするためにも、「面接で落ちる言動とは、どのようなものか?」をきちんと理解しておくようにしましょう。
当記事では、作業療法士の面接で不合格につながりやすい言動の例を紹介します。面接でNGとされている言動を知りたい方や、自分を客観視した上で面接対策を行いたい作業療法士の方は、最後までご覧ください。
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目次
作業療法士の転職で不合格につながる面接でのNG言動
他の職業と同様、作業療法士の場合も、転職活動を行うなかで面接に落ちることはあり得ます。ただし、一般的には「なぜ面接で落ちたのか」や、「どこを改善すべきなのか」を応募先に教えてもらうことはできません。そのため、面接で不合格になった方のなかには、「思い当たることがない」「どこを改善すれば良いのか分からない」と悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、不合格の原因になりやすい「面接での言動」を取り上げ、NGだとされる言動について解説していきます。
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労働条件や待遇面を気にしすぎる
仕事をする上で給与や休日、労働環境は、重視すべきポイントの1つです。例えば休日の場合、労働基準法第35条で次のように定められています。
②前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。
(引用:労働基準法「第三十五条」/https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049)
簡単に言えば、「最低でも毎週1日か、4週間を通じて4日以上は休日を与えなければならない」というのが、労働基準法法律が定めるルールです。作業療法士の求人を見ていると、「年間休日110日以上」や「120日以上」といった条件を多く目にしますが、これらも労働基準法法律にもとづいた数字なのです。
とはいえ、休日が土・日・祝日なのか、平日なのかは施設によって異なります。例えば、土曜日に営業しているクリニックでは、平日が休みになる場合が多く、介護老人保健施設では土・日・祝日が休みとなるケースが多い傾向にあります。
休日はライフワークバランスに関わる要素であるため、逆質問を求められた際に「残業はどれくらいありますか」「土日は休めますか」「長期休暇はとれますか」などの質問をしたくなる方もいるでしょう。しかし、逆質問で労働環境や待遇についてばかり質問すると「仕事内容には関心がない」「仕事への意欲が感じられない」と判断される可能性があるので注意が必要です。
たとえ気になる点ではあっても、労働条件や待遇面の話をするのは、選考が進行して希望条件をすり合わせる段階になってからでも遅くはないでしょう。
マナーで失敗してしまう
面接では、会話のマナーだけでなく前後の態度や振る舞いを見られている場合もあります。
面接中に完璧な対応ができたとしても、待合室でずっとスマートフォンをいじっていたり、足を組みながら書類を確認したりする姿が目撃されれば、面接官に悪い印象を与えかねません。また、約束の時間に間に合わず遅刻してしまうのも、面接の失敗につながりやすい行動です。
遅くとも面接開始の10分前に到着する、訪問した先ではすれ違う方にもきちんとあいさつするなど、最低限のマナーを守って好印象につなげましょう。
ネガティブな転職理由を伝えてしまう
作業療法士が転職を考える理由として、下記のようなものが挙げられます。
- ・人間関係がうまくいかない
- ・給料が安い
- ・業務が忙しい
- ・施設の方針との間にギャップを感じた
「キャリアアップのため」など、ポジティブな転職理由ならそのまま伝えても問題ありませんが、ネガティブな転職理由だと「採用しても不満を見付けてすぐに辞めてしまうかも」と思われる可能性があります。
ネガティブな転職理由は、ポジティブに変換した上で面接官に伝えるようにしましょう。
例えば、人間関係がうまくいかずに転職を考えているなら、「まわりと連携を取りながらチームワーク良く仕事を進めたい」と変換することでポジティブな印象になります。また、忙しいことへの不満から転職する場合は、「患者さま1人ひとりとじっくり向き合いたい」などと伝えるのがおすすめです。
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仕事への意欲が伝わらない
作業療法士が働く職場は、病院やクリニック、リハビリテーションセンター、介護施設、児童福祉施設など数多くありますが、仕事内容は職場によって異なります。そのため、面接では「なぜその施設で働きたいのか」をきちんと説明することが大切です。
一例として下記の志望理由を見てみましょう。
- ・今勤務している施設が合わないから
- ・今より給料が良いから
どちらも「応募先だからこそ実現できること」や「自分なりに実現したいこと」ではないため、面接官側には熱意が伝わりにくいでしょう。「同じ理由ですぐに辞めてしまうかも」と思われて、不採用になる可能性もあります。
続いては、熱意が伝わる志望理由の例です。
採用側も多数の応募者がいれば、熱意が感じられる人材に注目するはずです。「作業療法士としてこうなりたい」「こんなことを実現したい」などの信念が伝わる志望動機を伝えれば、志望度の高さが伝わりやすいでしょう。
身だしなみに気を使っていない
作業療法士の仕事では、粘り強さや優れた観察力、思いやりの心など内面の資質が重視されます。しかし、だからといって見た目に気を遣わなくて良いわけではありません。作業療法士は日常的に患者さまと接する職業であるため、面接においては見た目の印象も大事なポイントになるでしょう。
以下に、面接における身だしなみのポイントをまとめておきます。
【面接時に意識したい身だしなみの例】
男性 | 女性 | |
---|---|---|
服装 | ・黒やグレー、紺などのビジネススーツ | ・落ち着いた色のベーシックなスーツ ・ストッキングは肌色 |
靴 | ・落ち着いた色のスタンダードなビジネスシューズ | ・装飾の少ないシンプルなパンプス(ヒールは3~5cm程度) |
髪型 | ・黒髪で表情がはっきりと見える短髪が理想 | ・ロングヘアの場合は1つに束ねる ・明るすぎる髪色にしない |
バッグ | ・A4サイズが入るビジネスバッグ(黒、茶色などの落ち着いた色) | ・A4サイズが入る自立型のシンプルなバッグ(黒、茶色、ベージュなどの落ち着いた色) |
爪 | ・短くする | ・短くし、ネイルは避ける |
その他 | ・ひげは剃る | ・アクセサリーは腕時計と結婚指輪のみ |
面接直前にあわてないためにも、事前にスーツをクリーニングに出したり、ヘアカラーやヘアカットをしたりといった準備を進めておきましょう。
コミュニケーション能力を発揮できない
作業療法士は高齢者から子どもまで、さまざまな世代の患者さまに接する職業です。そのため、どのような患者さまともうまくコミュニケーションが取れる方は、作業療法士に向いていると言えるでしょう。
当然、面接においてもコミュニケーション能力はチェックされますが、面接で失敗した方のなかには「緊張のために、うまくコミュニケーション能力を発揮できなかった」という方も少なくありません。
そうした状況を避けるためには、話の内容だけでなく声のトーンや表情にも気を付ける必要があります。声のトーンとボリュームは「いつもより高め」を意識することで、自信のある明るい印象を与えられるでしょう。また、緊張するとしゃべるスピードが早くなりやすいので、ゆっくり話すことを意識すると、落ち着いたしゃべり方になるはずです。
コミュニケーション能力をアピールするためには、質問内容に対して正確に回答することも大切です。的外れにならないように、質問の意図を理解してから返答しましょう。
作業療法士が面接で落ちたときの対処法は?
面接に落ちると、ショックで落ち込んでしまいがちです。しかし、いつまでも下を向いていたのでは良い転職先に巡り会うことはできません。
ここでは、気持ちを切り替えるにあたって、実践しておきたいことを3つ紹介します。「面接で落ちたときの対処法が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
自己分析を行う
面接を受ける前に、自己分析を行う方は多いでしょう。しかし、複数の施設の面接を同時期に受けていると、転職の軸(なぜ転職するのか、どのような働き方がしたいか、重視する条件は何かなど)がいつの間にかずれたり、不明確になったりすることがあります。
そのため、面接で落ちた場合は、自分自身の長所や「どのような作業療法士を目指しているのか」などを、あらためて分析してみるのがおすすめです。そうすることで原点に戻ることができ、自分に合った職場を見付けやすくなるでしょう。
職場研究を行う
職場研究を行うと、施設の理念や特性などを具体的に確認できるため、より相性の良い職場を探すことができます。また、自分自身の志望意図も明確になるため、面接で志望理由や逆質問を話す際にも役立つでしょう。
複数の施設に応募すると、必然的に職場研究にも時間がかかりますが、ミスマッチを避けるにはきちんと準備しておくのがおすすめです。
自分を客観視する
面接は、採用・不採用を左右する大切な要素でもあるため、緊張する人も多いでしょう。だからこそ、事前の面接対策は非常に重要です。
友人・知人に模擬面接をお願いして、練習後にフィードバックをもらうようにすれば、1人で面接練習を行うときよりも自分を客観視できます。また、1人では分からなかった改善点や適切な話し方が見えてくる場合もあるでしょう。
可能なら、豊富な転職ノウハウを持つ転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーにアドバイスをもらうのも1つの方法です。
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まとめ
作業療法士として転職を希望している場合、面接でNGとされる言動についてきちんと理解しておくのがおすすめです。例えば、労働条件や待遇面を気にしすぎたり、マナーが良くなかったりした場合、面接官からの印象が悪くなる可能性があります。同様の理由で、職場への意欲が伝わらない答え方をしたり、ネガティブな転職理由を話したりするのも避けたほうが良いでしょう。
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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています
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