女性作業療法士が転職する理由は?転職を成功させるための方法も解説

最終更新日:2021年12月27日
 公開日:2019年12月3日

作業療法士は女性にも適性の高い職業です。精神障害領域のリハビリを行えるのは作業療法士のみであるため、求人件数も多く需要が高いといえるでしょう。さらに、作業療法士の有資格者は少なく、活躍できる施設も多くあります。

しかし、一度働き始めてから転職を考える方は少なくありません。それでは、女性作業療法士が転職を考える理由とはいったい何なのでしょうか。

この記事では、作業療法士の基本的な仕事内容や、女性作業療法士のよくある転職理由について説明し、併せて転職を成功させるための方法を紹介します。作業療法士として働いている女性や、転職を考えている女性作業療法士の方は、ぜひ参考にしてください。

1. 作業療法士とは?

作業療法士は資格の名称でもあり、国家資格を取得した者のみが働くことができる職業です。
リハビリテーションを担当する専門職で、日常生活における全ての活動を行うための障害治療や支援を行います。主な業務内容は、リハビリ治療・指導・援助の3つです。職場や求人によって担当する業務が異なるため、場合によっては複数の業務内容を受け持つこともあります。

しかし、どの業務においても対象者の日常生活を快適に送る手助けを行う仕事には変わりません。リハビリの他にも、介護や対象者の生活、今後のライフスタイルについての相談に応じる場合もあります。

また、理学療法士という職業も、作業療法士と同じリハビリテーションを担当する専門職です。しかし理学療法士と作業療法士は、それぞれ得意とする分野が異なります。

以下は、理学療法士と作業療法士の仕事内容を比較したものです。

理学療法士 直立や歩行などといった基本的な運動のリハビリ訓練を行う
作業療法士 着替えやトイレなどの具体的な行動を行うためのリハビリを行う

2つの職業を比較すると、理学療法士が単純な身体機能について、作業療法士は複雑で技術を要する分野についてのリハビリを行う職業ということが分かります。

したがって、複雑で技術を要する作業療法士が女性に向いているといえるでしょう。

2. 女性作業療法士の転職によくある4つの理由

作業療法士は女性が働きやすい職業ではあるものの、病院やクリニックごとに勤務条件や職場の雰囲気は異なるため、合う・合わないという問題は必ず存在します。そのため、今の職場に不満を覚え、転職を考える女性作業療法士の有資格者も少なくはありません。

ここからは、女性作業療法士が転職する理由を大きく4つに分けて紹介します。

①家庭と仕事の両立ができなかった

作業療法士は比較的仕事量の多い職業であり、勤務先によっては日々の残業時間が長くなることもあります。そのため、残業代の分だけ収入が高くても、それ以上にプライベートの時間が少なすぎることから、家庭との両立ができずに職場を離れる女性も多いです。特に、子供がいる、結婚や出産を控えているなどといった女性は、プライベートの時間が必要となります。

さらに作業療法士は、新たな知見を学び続けなければなりません。学ぶ環境が整えられた勉強会は、施設によって参加が任意ではなく、必須としているところもあります。
残業としてカウントされない勉強会への参加も、家庭との両立ができない理由の1つといえるでしょう。

②残業が多いにもかかわらず給料が低かった

作業療法士として働く病院やクリニックなどの医療施設には、少なからず残業のあるところもあります。そのため、日々の残業に疲れて転職する女性も少なくありません。

また中には、残業をしているのに残業代が支払われない、いわゆる「サービス残業」をさせられるケースもあります。このようなケースはそれほど多くありませんが、サービス残業に不満を持って転職する方も少なくありません。

③スキルアップが見込めなかった

仕事を続けていく中で、スキルアップが見込めず転職に踏み切る作業療法士の方もいます。病院やクリニックによっては、勤務を続けても仕事内容が変わらず給与が伸びないところもあるため、転職を視野に入れる方も多いです。

ただし、転職を行ったからといって必ずしもスキルアップにつながるとは限らないことは留意しておきましょう。

④職場の人間関係が悪くなった

職場の人間関係が問題で、転職を考える作業療法士の方もいます。これは作業療法士だけに限った話ではありませんが、上司や同僚との関係性から職場にいづらくなってしまうケースは珍しくありません。人間関係を個人で解決することは難しいため、転職は有力な選択肢の1つといえるでしょう。

仕事内容や待遇自体に問題がないのであれば、似た条件で作業療法士として働ける職場を選んで転職するということもできます。

3. 新しい職場で再チャレンジ!転職を成功させるためには?

上記のように、転職を考えるのにはさまざまな理由があることが分かりました。しかし、転職を行ったからといって、辞めた問題が必ず好転するとは限りません。

では、どのような方法で転職をすれば、新しい職場で成功するのでしょうか。ここからは、転職を成功させるための重要なポイントについて説明します。

転職目的を明確化する

転職を考えた場合は、転職目的を明確にしておくことが重要です。その転職目的を明瞭にするためには「労働時間」「人間関係」「仕事内容」など、抱えている問題を明確にしなければなりません。

転職目的を明確化せず安易に転職をしてしまうと、転職前と同じ状況に陥ったり、状況がさらに悪くなったりする可能性があります。抱えている問題が改善される職場を探し、転職を成功させましょう。

また、転職を考えたからといって必ず職場を変える必要はありません。転職先を探し、今よりも状況がよくなる求人が見つからない場合には、転職を考え直すことも視野に入れておいた方がいいでしょう。

給与面もしくは条件面だけを重視しない

転職を考え求人情報を探す際には、年収や賞与、休日などの条件面が目につくはずです。しかし、表面上の条件以外にも実際の職場や仕事にはさまざまな側面があります。

月給が高い求人では「仕事量が多い」「人間関係が複雑」という可能性もあり、そのような職場で働き続けることは困難です。そのため、転職を考える際には、仕事内容や給与のわかりやすい条件面だけでなく、職場の実際の雰囲気などのわかりにくい点にも目を向けることも必要といえるでしょう。

施設見学をして実際の雰囲気をチェックする

求人情報に載っていない実際の職場の状況を知る手段は、それほど多くありません。しかし、施設見学は実際の職場のことを知る数少ない手段の1つです。

職場を訪れることで、職場の雰囲気や仕事の内容を直接確認することができるため、実際に働いた際の具体的なイメージの構築にもつながります。また、職場の設備などが気になる際は、一緒に目を通しておきましょう。

もちろん、職場見学で全ての状況が把握できるわけではありませんが、気にる点があれば担当者にたずねて情報を得ることもできます。したがって、転職前の職場見学は重要な役割を果たします。

ただし、職場見学では採用担当者も、応募者の様子を見て採用の参考にしている場合もあります。職場見学の際には、服装や言葉づかいなどに気を配っておきましょう。

まとめ

作業療法士は主に、日常生活での行動のリハビリを行う職業であり、国家資格を取得することで初めて働くことができます。

女性の作業療法士には、仕事量が多く家庭との両立ができなかった、残業が多い割にそれに見合った給与を得られないなど、さまざまな理由で転職に踏み切る方がいます。

転職を成功させるためには、明確化した転職目的を改善できる求人を探しましょう。さらに、給与などの条件面だけを重視するだけではなく、実際の職場の状況を知るために職場見学を行うことも重要です。また、場合によっては転職を考え直すという選択肢も頭に置いておきましょう。

信頼と実績のマイナビが運営する
安心のサービスです

作業療法士(OT)の転職ノウハウ

作業療法士(OT)の記事一覧を見る