臨床検査技師の面接対策!よく聞かれる質問や挨拶の仕方も紹介
臨床検査技師の転職を成功させるためには、書類選考の後の面接がとても重要です。面接は、就職者・転職者がこれまで培ってきた経験やスキルを伝える場であり、自身の強みや人間性、労働意欲をアピールする場。転職活動のなかでも、かなりのウェイトを占めるため、しっかりと準備して望みましょう。
当記事では、臨床検査技師の面接時に必要な持ち物から、服装・メイクのポイント、入退室のマナー、聞かれることの多い質問と回答例までを徹底的に解説します。臨床検査技師として就職・転職を検討している人や、希望通りの職場で新しいキャリアを築きたい人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
臨床検査技師の面接時に必要な持ち物
面接の当日までには、履歴書や職務経歴書をはじめ、さまざまなものを用意しておく必要があります。準備不足が原因で、面接直前に焦りを感じたりしないように、なるべく早めに全ての持ち物をそろえておきましょう。ここでは、臨床検査技師の面接時に必要な持ち物9個を紹介します。
臨床検査技師の面接時に必要な持ち物一覧 | |
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(1)履歴書・職務経歴書 | 提出用・コピーの2種類を用意しておくと、面接直前に内容を確認できるのでおすすめです。 |
(2)応募先の会社案内など | 面接前に、応募先の基本情報をおさらいすることができます。 |
(3)筆記用具 | 連絡事項のメモをとる際に使います。 |
(4)メモ帳やスケジュール帳 | 次の面接日について相談されることもあるので、予定の確認、記録ができるものを持参しましょう。 |
(5)印鑑 | 交通費の精算などに使います。 |
(6)現金 | 公共交通機関が乱れてタクシーで移動することを考慮し、余裕を持った金額を用意してください。 |
(6)ハンカチ・ティッシュ | 汗を拭いたり、手を洗ったりするときに使います。 |
(7)手鏡 | 面接直前に、シャツの襟がよれていないか、髪が乱れていないかなどをチェックしましょう。 |
(8)予備のストッキング(女性) | 着用しているストッキングが伝線してしまうこともあるので、持っておくと安心です。 |
なお、履歴書や職務経歴書などの書類はファイルに入れて持参するのが基本です。面接時には、A4サイズの書類を折り曲げずに収納できるサイズのビジネス用バッグを持ちましょう。
臨床検査技師の面接で見られるポイント
臨床検査技師の面接でも、他の業界と同じように、服装・メイクといった「身だしなみ」や、入室・退室時の挨拶をはじめとする「マナー」は、大きなチェック項目となります。どんなに仕事ができる人でも、この2点がおろそかになっていると評価が下がる可能性もあるので、抜かりなく準備しておきましょう。
ここからは、臨床検査技師の面接で見られるポイントについて、詳しく紹介していきます。
服装・メイク
服装は男女ともに、ビジネススーツが基本です。「面接といえば、リクルートスーツが定番では?」と考える人もいるかもしれませんが、リクルートスーツはあくまで学生向けに作られたもの。あか抜けない印象や頼りない印象を与えてしまうので、社会人にはふさわしくないという見方があります。円滑に転職活動を進めるためにも、ネイビーやダークグレーなど、落ち着いた色味のビジネススーツを着用するようにしましょう。
女性の場合、オフィスカジュアルが容認されるケースもありますが、応募先の雰囲気がわからない場合は、フォーマルな身だしなみを意識するのがおすすめです。ネイルやアクセサリーは、できるだけシンプルにして、きちんと感を出すのが良いでしょう。
女性のメイクについての注意点は、下記の3点です。
- ・派手なリップメイク、アイメイクは控える
- ・まったくのノーメイクは避ける
- ・ベースメイクで健康的な印象に見せる
医療・介護業界は清潔感や信頼感が求められる業界でもあるため、面接にはナチュラルメイクで臨みましょう。また、髪色の明るさや長さにも注意が必要です。明るすぎない髪色を心がけるとともに、髪の長い人は1つにまとめるかハーフアップにしておきましょう。
加えて、男女ともに「臭い」のマナーを守ることも大切です。香りの強い整髪料や柔軟剤は香水のように感じられて、マナー違反を疑われることもあるので要注意。家を出る前に臭いの強さを確認し、面接官に不快感を与えないように配慮してください。
入室・退室の挨拶
臨床検査技師の面接では、「面接時間の10分前に到着しておく」のがマナー。時間には、余裕を持って動くようにしましょう。また、面接会場ではノックや挨拶などの基本的なマナーが備わっているかもチェックされます。入室時には、次の手順できちんと挨拶しましょう。
- 【1】ドアを2回ノックし、返答を待つ
- 【2】返答があったらドアを少し開け、「失礼します」と伝える
- 【3】部屋に入ったら、後ろを向いてドアを静かに閉める
- 【4】面接担当者のほうを向き、「よろしくお願いします」と伝える
挨拶をした後は、着席を促されてから椅子に座ります。その際は膝を閉じ、背筋を伸ばして、きちんと面接官のほうを向きましょう。バッグは椅子の横、または後ろに置いておきます。
面接が終わったら、「本日はお時間をいただきありがとうございました」と、時間を割いてもらったことに対して感謝の気持ちを伝えましょう。退室時は、ドアの前で面接担当者に「失礼します」と一礼し、入室時と同じように静かにドアを静かに閉めてください。
なお、面接官の連絡先がわかる場合は、帰宅後にメールであらためてお礼を伝えるのもおすすめです。長文は避けて、お礼や感想、自分の思いをできるだけ簡潔にまとめましょう。
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臨床検査技師の面接でよくある質問と回答例5選
臨床検査技師の面接では、一般的な質問から業界特有の質問まで、さまざまなことを聞かれます。もちろん、聞かれる内容は応募先や面接官によって異なりますが、よくある質問をあらかじめ把握し、回答方法を準備しておけば、面接への不安がぐんと軽くなるはず!
ここからは臨床検査技師の面接でよくある質問と回答例をQ&A形式で紹介します。
Q1:転職する理由を教えてください
転職理由は、面接で聞かれることが多い質問の一つ。キャリアプランや志望動機と一貫性を持たせると、説得力のある内容になります。
【回答例】
「スキルアップのため」といったあいまいな表現ではなく、自身のキャリアプランや実現したい理想像を踏まえながら、できるだけ具体的な言葉で伝えるのがポイントです。なかには、「職場の人間関係が良くなかった」などのネガティブな理由で転職するケースもあると思いますが、それを伝えてしまうと「同様の問題が起きたら辞めてしまうかも」という印象を与えかねません。ネガティブな内容は避けて、転職に対する前向きな姿勢をアピールしましょう。
Q2:当院に応募した理由を教えてください
志望動機は、面接官がとくに重視する項目です。「なぜ、この職場でなければいけないのか」を具体的に伝えることで、志望度の高さを示しましょう。
【回答例】
応募先だからこその経営方針、体制、強みなどを盛り込んだ上で、「どこに共感したのか」「どう貢献していきたいのか」をアピールすることが大事です。前職での実務経験や成功体験をもとに、「自分を採用することでどのようなメリットがあるか」を添えられると、よりポジティブな印象になるでしょう。
なお、実際にそうだとしても、「残業が少ない」「給与が高い」など、待遇や条件面だけに言及するのは、避けたほうが無難です。
面接を通過するための志望動機とは?
Q3:臨床検査技師を目指したきっかけを教えてください
医療業界には、臨床検査技師のほかにもさまざまな職種があります。しっかりと自己分析をした上で、「他の職種ではなく臨床検査技師を志した理由」を分かりやすく伝えてください。
【回答例】
資格取得を目指したきっかけや専門学校・大学を選んだときの思いなど、具体的な体験談を盛り込むことで、受け答えの説得力を高めることができます。
Q4:臨床検査技師として大切している考え方を説明してください
面接官にとって「業務において何を大切にしているか」という会話は、あなたの人柄や人間性を知ることにつながります。前職の経験、エピソードを織り交ぜながら、「働く上での心構え」や「大切にしていること」を自分なりの言葉で伝えましょう。
【回答例】
応募先の活動方針と自分自身の考え方との共通点を探して、「仕事に対する思い」が一致していることをアピールする方法もおすすめです。
Q5:臨床検査技師に必要なスキルを教えてください
こうした回答の自由度が高い質問には、あなたの仕事観だけでなく、「コミュニケーションスキル」を見ようとする意図もあります。
【回答例】
面接の合否を左右するような質問ではありませんが、「自分自身が臨床検査技師という仕事をどのように見ているのか」をきちんと整理して、分かりやすく伝えることが大事です。「自分に合っていると感じる点」や「やりがいを感じる点」にまで言及して、自身の性格や人間性を伝えてみるのも良いでしょう。
まとめ
臨床検査技師の就職・転職で重要な面接対策について紹介してきました。基本的なマナーは他の業種と変わりませんが、先述したように清潔感や信頼感が求められる業界であることから、身だしなみや挨拶などは、とくに重視される傾向にあります。また、「志望動機」や「臨床検査技師を目指したきっかけ」、「臨床検査技師として大切にしていること」といった質問は、面接で聞かれることが多いので十分に対策しておきましょう。そうした質問をとおして、スキル・知識はもちろん、人間性やコミュニケーション能力をチェックされることもあります。
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マイナビコメディカル編集部
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