【作業療法士】東京23区のおすすめ転職エリア・平均給与を紹介!
作業療法士は、高齢者などに機能訓練やリハビリテーションを支援する職種です。
東京23区には、作業療法士を求める事業所・医療施設が数多く存在します。
しかし、作業療法士として東京23区内で転職を考えている場合、どこのエリアで働けばよいのか迷う人は少なくありません。
23の特別区から構成される東京23区には、エリアごとに異なる特徴があります。
そのため、作業療法士の転職活動を成功させたいときは、まず東京23区それぞれの地域性を把握することが大切です。
今回は、東京23区別におすすめの転職エリア・平均給与のほか、作業療法士が東京23区内で転職を成功させるポイントを解説します。
目次
【東京23区別】作業療法士におすすめの転職エリア
東京23区は、区ごとに地域性が異なることはもちろん、作業療法士として得られる給与相場も違います。作業療法士の転職先を東京23区内で探している場合は、各区における地域的な特徴や平均給与、求人傾向を把握しておきましょう。
ここからは、東京23区を4つのエリアに分けて各エリアの特徴のほか、マイナビコメディカルから調査した給与相場や求人傾向を解説します。
スキルアップ・年収アップを目指すなら「都心部」
東京23区の中でも都心部に分類される、千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・渋谷区は、人々の往来が盛んなエリアです。サラリーマンの街として有名な地域や、日本でも有数の繁華街・商業施設、高所得者が多い住宅街も存在します。
<各区の平均給与>
千代田区 | 370万~420万円 |
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中央区 | 390万~450万円 |
港区 | 390万~450万円 |
新宿区 | 350万~410万円 |
文京区 | 400万~450万円 |
渋谷区 | 420万~470万円 |
※マイナビコメディカルから算出した推定値
都心部から出されている作業療法士の求人は、総じて高給傾向にあることが特徴です。
一般労働者の男女計における年収約308万円と比較しても、非常に高水準であることがわかります。
(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」/
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/dl/14.pdf)
都心部が高給傾向にある理由は、都心部は多くの人が行き交っており、会社帰りや休日に作業療法士がいる施設を利用する人が多く、需要が高いためだと推察できます。
都心部の作業療法士の求人は、臨床経験やリハビリ業務経験を求めるものがほとんどです。中には、臨床経験5年以上とする求人もあります。
そのため、ある程度の業務経験を積んでいる人であれば、都心部の施設に転職することで多くのリハビリに携わり、スキルアップとともに年収アップも狙えるでしょう。
経験が浅い・ブランクがあるなら「東エリア」
東京23区における東エリアは、台東区・墨田区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区が分類されます。いずれも下町の人情味あふれる街を想起させる特別区であり、交通や生活の利便性も悪くないことから、多くの人が住んでいます。
<各区の平均給与>
台東区 | 350万~400万円 |
---|---|
墨田区 | 370万~410万円 |
江東区 | 360万~420万円 |
荒川区 | 370万~420万円 |
足立区 | 350万~420万円 |
葛飾区 | 360万~410万円 |
江戸川区 | 360万~400万円 |
※マイナビコメディカルから算出した推定値
東エリアにおける作業療法士の平均給与は、都心部よりもやや低水準となりますが、年収400万円以上を目指すことも不可能ではありません。
東エリアの平均給与が都心部よりも下回る傾向にある理由は、都心部は経験者を求める求人が多いのに対し、東エリアには「新卒OK」「未経験者OK」とする求人が多いことが挙げられます。経験不問とする求人も少なくありません。
したがって、東エリアは最初から高給を得られる可能性は低いものの、経験が浅い人やブランクがある人は、経験が問われない東エリアであれば転職しやすいと言えるでしょう。
ワークライフバランスを重視するなら「南エリア」
東京23区で南エリアに該当する区は、品川区・目黒区・大田区・世田谷区の4つです。
商業地でありながら洗練された住宅街が都心の近くに建ち並んでおり、利便性の高さや住み心地のよさから単身者だけでなくファミリーにも人気のエリアとなっています。
(出典:公益財団法人特別区協議会「統計データから見る特別区」/
https://www.tokyo-23city.or.jp/chosa/tokei/joho/documents/to_data.pdf)
<各区の平均給与>
品川区 | 380万~440万円 |
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目黒区 | 370万~420万円 |
大田区 | 370万~430万円 |
世田谷区 | 360万~420万円 |
※マイナビコメディカルから算出した推定値
都心部のように年収450万円以上となる求人は多くありませんが、東エリアも決して給与水準は低くありません。
また、都心部よりもさまざまな選択肢から求人を探せることが東エリアの特徴です。
たとえばマイナビコメディカルでは、都心部の中でも高給傾向にある渋谷区の求人数は20件ですが、世田谷区の求人数は109件となっており、約4倍も違うことがわかります(※)。
※求人数は2020年11月時点
デイサービスや有料老人ホーム、介護老人保健施設における介護求人のほか、病院・クリニックにおける医療求人も見つけることが可能です。
また、東エリアには駅から徒歩10分圏内の求人や、土日休みの求人も多く存在するため、「自宅に早く帰れるよう通勤時間を短くしたい」「休日は自分の時間がほしい」という場合は東エリアが適しているでしょう。
住宅手当などの補助を受けたいなら「北エリア」
東京23区では、豊島区・北区・板橋区が北エリアに分類されます。
いずれも23区内で比較的に家賃が低く、昔ながらの商店街も残っていることから、庶民的な家庭をイメージする人が多いエリアです。
<各区の平均給与>
豊島区 | 400万~450万円 |
---|---|
北区 | 370万~420万円 |
板橋区 | 360万~400万円 |
※マイナビコメディカルから算出した推定値
北エリアの平均給与は都心部よりも少し下回り、品川区などがある南エリアと同等の水準です。北エリアにおける平均給与の下限は約360万円であることから、決して給料が低いとは言えないでしょう。
また、北エリアで募集されている作業療法士の求人は、住宅手当や育児補助などの福利厚生が充実している傾向にあります。
たとえば、マイナビコメディカルにおいて求人数が比較的多い世田谷区で育児補助がある求人は109件のうち3件だけですが、板橋区であれば育児補助を支給する求人を6件も見つけることが可能です(※)。
※求人数は2020年11月時点
作業療法士として転職するにあたり、住宅手当や育児補助をはじめとする福利厚生を重視するのなら、北エリアを検討してみてもよいでしょう。
土日祝休みで仕事と家庭を両立したいなら「西エリア」
東京23区における西エリアは、中野区・杉並区・練馬区を含む区域となります。
中央線・都営地下鉄大江戸線などの人気路線が乗り入れており、生活利便性が高いことから、幅広い年代が住んでいる街です。
<各区の平均給与>
中野区 | 400万~460万円 |
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杉並区 | 400万~450万円 |
練馬区 | 380万~430万円 |
※マイナビコメディカルから算出した推定値
平均給与の下限が約350万円の区がある東エリアと比較すると、西エリアは給与水準が高めと言えるでしょう。中には年収の上限が450万円を超える区もあり、西エリアは都心部に近い給与を受け取れるチャンスがあります。
また、ファミリー層が多く住んでいるという西エリアの地域性により、土日祝休みの求人を比較的に見つけやすいことも西エリアの特徴です。
仕事と育児の両立を考えている場合は、西エリアで作業療法士の求人情報をチェックしてみましょう。
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作業療法士が東京23区内で転職を成功させるポイント
東京23区内で転職先を探す際、「賑わいのある○○駅の付近がいい」「治安がいい○○区しか検討しない」など、区それぞれのイメージで絞り込みがちです。
しかし、イメージ先行で選択肢を狭めてしまうと、自分にとって好条件の求人情報を見逃す恐れがあります。多角的な視野から自分に合う転職先を見つけるためには、東京23区の地域性に詳しいプロの力を借りることも必要です。
マイナビコメディカルには、東京23区内の求人状況に詳しいプロのキャリアアドバイザーが在籍しており、転職活動を全面的にサポートすることが可能です。
作業療法士として東京23区内で転職を考えている人は、お気軽にご相談ください。
まとめ
東京23区は、区ごとに地域的な特徴や給与相場が異なります。
高給傾向にある「都心部」・未経験も歓迎されやすい「東エリア」・豊富な求人数がある「南エリア」・比較的に補助が手厚い「北エリア」・仕事と家事を両立しやすい「西エリア」の中から、自分の理想とする就業先を見つけましょう。
ただし、東京23区のイメージ先行で勤務地を絞り込むことは得策ではありません。
作業療法士としてベストな就業先を東京23区内で見つけたいときは、マイナビコメディカルに在籍するプロのキャリアアドバイザーに一度ご相談ください。
※当記事は2020年11月現在の情報を基に作成しています