作業療法士が円満退職しやすい転職理由は?|転職時期を選ぶヒントも

更新日 2024年02月27日 公開日 2024年02月27日

#情報収集 #転職検討/準備 #内定・退職・入社

作業療法士に限らず、転職する際には現在の職場をできるだけ円満退職したいものです。職場の理解を得た上でスムーズに退職するには、転職理由の伝え方とタイミングをよく考える必要があるでしょう。

当記事では、作業療法士が円満退職するためのポイントを詳しく解説します。作業療法士のようなリハビリ職は、職場外の研修や勉強会に参加する機会が多く、退職後も前職の同僚と関わる可能性があるため、できるだけ円満に退職することを目指しましょう。

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作業療法士が円満退職しやすい転職理由は?|転職時期を選ぶヒントも

作業療法士が円満退職するための転職理由は?

作業療法士が円満退職するには、無理に引き留められず、新しい環境での挑戦を応援してもらえるような辞め方を心掛けましょう。

ここでは、「どのような退職理由をあげるとよいか」について取り上げつつ、伝え方の例を3つ紹介します。

他の作業療法領域に挑戦したい

代表的な退職理由として挙げられるのが「他の領域への興味が高まったので転職したい」というものです。作業療法士の業務は、下記の通り4つの領域に分かれています。

領域の種類 活躍できる職場
身体障害領域 一般病院、大学病院、リハビリテーションセンターなど
老年期障害領域 老人保健施設、通所・訪問リハビリテーションなど
精神障害領域 精神科病院、メンタルクリニック、精神障害者支援センターなど
発達障害領域 発達障害の診療を行う病院や小児科、児童福祉施設、特別支援学校など

(出典:学校法人栗岡学園 阪奈中央リハビリテーション専門学校「作業療法士の働く場所はどんなところ?」/https://www.hanna-reha.ac.jp/ot-workplace/

身体障害領域や老年期障害領域は、事故や加齢で身体機能に障害のある患者さまに対して、日常動作に必要な筋力や関節の訓練をサポートする分野です。

精神障害領域は、精神疾患の影響で日常生活に支障をきたしている患者さまに、レクリエーションなどの作業活動を介して社会的適応能力の改善を目指す分野です。

また、主に自閉症や脳性麻痺、学習障害などがある子どもに対して作業療法を施すのが、発達障害領域です。

作業療法士の業務内容は多岐にわたり、活躍できる職場も領域ごとに異なります。逆に言えば、作業療法士は勤務先によって、ある程度経験できる症例が限定されることになります。

新しい領域へ挑戦するために転職を検討するのは、作業療法士としての活動の幅を広げることになるため、退職の際も理解を得られやすいでしょう。

キャリアアップしたい

他の領域への挑戦と同じく、しっかりしたキャリアプランにもとづく転職も、前向きで円満退職につながりやすい理由です。「以前から関心があった〇〇の分野に挑戦したい」「新たな環境で専門性を高めたい」などを退職理由とすれば、退職時に引き留められることが少ないでしょう。

ただし、「今のままでは将来のキャリアアップに必要な経験が得られない」「仕事にやりがいを感じられない」など、現職に対する不満を理由にすると、マイナスのイメージを持たれてしまいます。注意しましょう。

家庭の事情で退職したい

家庭の事情を退職理由とするケースも、多く見られます。家族の介護や結婚、出産、パートナーの転勤など、ライフスタイルが変わるタイミングで退職の意思を伝えると、受け入れられやすいでしょう。

退職理由に家庭の事情をあげるときは、必ずしも細かく説明する必要はありません。「家族の介護のため」「パートナーの転勤のため」など、端的に説明しましょう。職場にあまり知られたくない場合は、「具体的な説明は控えたいのですが、家庭の事情でやむを得ず」「一身上の都合です」などの言い方をすれば、察してくれるはずです。

また、家族ではなく自分自身の体調を退職理由とするケースもあります。家族の事情と同様、細かい内容を説明する必要はないので、伝えてもよい範囲で伝えましょう。

ただし、特に作業療法士が同じ業界内で転職する場合、退職時にうそをつくといずれはバレてしまう可能性があります。退職の背景については、できるだけ正直に伝えましょう。

【関連リンク】作業療法士に多い6つの退職理由|
理想の職場探しのコツも解説

作業療法士の転職が多いタイミング

民法上、期間に定めがない契約は「退職日の2週間前までに申し出を行えば仕事を辞められる」とされています。しかし、引き継ぎや新しい人材の補充、退職手続きなどに時間がかかることがあるため、1~3か月前には申告したほうがよいでしょう。職場によっては、退職の申告時期が就業規則で定められている場合もあるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

円満退職を目指すのであれば、退職を早めに伝えるだけでなく、1年のどの時期に退職するか、タイミングを選ぶことも大切です。転職・退職が多い時期に申し出れば、施設側も対応しやすいからです。作業療法士の転職・退職が増えやすいタイミングは、3つ挙げられます。

1年や事業年度の節目

毎年3~4月や12~1月など、1年や事業年度の節目は人の出入りが多くなる時期です。新入社員の受け入れや施設内の異動もあるので、節目での転職は、現在の職場にも迷惑がかかりにくいと言えます。また、年度末の繁忙期を終えた4月や年末を乗り切った後の1月は、業務そのものが落ち着いている職場も多いでしょう。

忙しさを理由に手続きが遅くなる可能性も低いため、年や年度の節目は退職を考える時期として適しています。

節目の時期は新しい環境で働き始めるスタッフが多いことから、転職先での人間関係も構築しやすいでしょう。

ボーナス支給後

ボーナスの支給後も転職や退職が多い時期です。ただし、「賞与の支給の直後に退職する場合は減額する」と就業規則で定められているケースもあるので、ボーナスを受け取ってから退職したい方は、現在の職場での支給条件をよく確認してください。明文化されていなくても、退職するという事実が査定額に影響するかもしれません。そうした点も考慮して、退職までのスケジュールを組むとよいでしょう。

なお、ボーナスは一定期間勤務した方のみが支給対象とされているため、ボーナス支給の直前に入社した場合、転職先では直近の分が支給されないケースがほとんどです。

求人の多い時期

1年や年度の節目、ボーナス支給時期のほかにも、求人や転職者が多くなる時期があります。一般的にGWやお盆といった長期休暇の後も転職者が増えやすいため、転職・退職を検討するにはよいタイミングでしょう。

また、この時期は多くの選択肢から給与や待遇面で応募先を吟味できるので、転職しやすいというメリットもあります。

【関連リンク】作業療法士のベストな転職時期・タイミング|
転職にかかる期間も解説

円満退職のためのポイント2つ

円満退職をするには、退職理由の伝え方やタイミング以外にも注意したいポイントが2つあります。

有給休暇をしっかり消化する

有給休暇は、法律で定められた労働者の権利です。退職の際はしっかり消化しましょう。ただし、取得できる有給休暇の日数は、勤続年数などによって異なります。自身の付与日数については人事に確認してください。

有給休暇は、最終出社日の後に消化する方法もあれば、事前に消化してから引き継ぎのために出社する方法もあります。どちらの方法を取ると退職の手続きや作業がスムーズになるか、職場と相談してか決めることが円満退職のコツです。

書類の期限を守る

退職するにあたっては、職場から支給されている身分証明書、制服、ロッカーや机の鍵類、文房具などを返却する必要があります。また、会社から受け取って転職先に提出する書類もあるので、受け取り忘れのないように注意してください。

退職時に受け取るのは下記の書類です。

・年金手帳
・雇用保険被保険者証
・離職票
・源泉徴収票

年金手帳や雇用保険被保険者証は、勤務先に預けていた場合のみ返却してもらいましょう。離職票や源泉徴収票は、退職後に自宅へ送付されるのが一般的です。

退職後すぐに新しい職場へ入社する予定がある方以外は、失業手当の申請が必要です。失業手当が受けられるのは退職日から原則1年間とされているため、離職票が届いたら、早めに手続きを済ませておきましょう。

法律上、退職届・退職願の提出は義務付けられていませんが、職場によっては就業規則で規定されている場合があります。こちらも事前にチェックしておいてください。

(出典:厚生労働省 ハローワーク「基本手当について」/https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html

各種書類の提出先や手続き方法に悩んだときは、転職エージェントや専門のアドバイザーに相談するとスムーズです。

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まとめ

作業療法士が円満に退職するためには、職場に伝える退職理由を前向きなものにした上で、できるだけ迷惑をかけない時期を選ぶとよいでしょう。別の作業療法領域への挑戦やキャリアアップ、家庭の事情などを退職理由にすると、現在の職場に理解してもらいやすくなります。

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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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