主婦や社会人が作業療法士になるには?|養成校選びで失敗しない5つのポイント

更新日 2024年01月22日 公開日 2024年01月22日

#国家試験 #情報収集 #転職検討/準備

作業療法士は、資格取得後の就職率が100%と言われているほか、活躍の場も幅広いため、就職・転職を検討している主婦や社会人の方にもおすすめの職業です。

(出典:一般社団法人 日本作業療法士協会「作業療法士になるには」/https://www.jaot.or.jp/ot_work/

主婦・社会人が作業療法士になるには、作業療法士の養成課程を設けている学校(大学・短大・専門学校)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。作業療法士の養成校を選ぶポイントはいくつかありますが、費用や国家試験合格率などは事前に確認しておくのがおすすめです。

当記事では、主婦・社会人が作業療法士になる方法や養成校の選び方を紹介します。作業療法士に興味のある主婦や社会人の方はもちろん、作業療法士の養成校選びに迷っている方もぜひご覧ください。

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主婦や社会人が作業療法士になるには?|養成校選びで失敗しない5つのポイント

主婦・社会人が作業療法士になる方法

作業療法士とは、日常生活における食事、入浴、着替え、料理といった「作業」を通じて、心身のリハビリを行う専門職のことです。作業療法士は国家資格であり、作業療法士になるための方法は、法律で下記のように定められています。

第三条 理学療法士又は作業療法士になろうとする者は、理学療法士国家試験又は作業療法士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許(以下「免許」という。)を受けなければならない。

(引用:e-gov法令検索「理学療法士及び作業療法士法(昭和四十年法律第百三十七号)」/https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=340AC0000000137

つまり、国家試験に合格し、免許を取得することではじめて作業療法士になれるわけです。なお、作業療法士の国家試験を受けるためには、指定された養成校で作業療法士の養成課程を修了する必要があります。

ここからは、作業療法士になる過程について詳しく解説します。

大学・短大・専門学校で最低3年勉強する

作業療法士になるには、まず国が指定した作業療法士の養成校に入学しなければなりません。養成校には大学のほか3年制の短大、3・4年制の専門学校があり、これらの養成校では運動学や機能解剖学、精神医学などの科目を通じて、作業療法士に必要な知識やスキルを身に付けます。

主婦や社会人が作業療法士になるには、3年〜4年の学習期間が必要であることを覚えておきましょう。

(出典:一般社団法人 日本作業療法士協会「作業療法士養成校一覧(2023年度)」/https://www.jaot.or.jp/pre_education/youseikou/

作業療法士国家試験に合格する

作業療法士の国家試験は毎年1回、2月頃に行われます。試験はマークシート方式で、解剖学、生理学、運動学などの総合的な知識を問う一般問題と、具体的な事例や症例から出題される実地問題で構成されています。

2023年に行われた第58回作業療法士試験のデータを見ると、全体の合格率は83.8%、新卒者のみの合格率は91.3%でした。なお、合格ラインは総得点の約60%で、かつ実地問題を約35%以上正答する必要があります。

(出典:厚生労働省「第58回理学療法士国家試験及び第58回作業療法士国家試験の合格発表について」/https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2023/siken08_09/about.html

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養成校選びで考えるべき5つのポイント

作業療法士になるには多くの時間と費用が必要です。とはいえ、主婦や社会人の方は使える時間が限られているため、効率よく資格取得を目指したいところでしょう。

そこで、ここからは主婦や社会人の方が、作業療法士の養成校を選ぶ際に考えるべきポイントを解説します。

ポイント① 大学・短大・専門学校のどれにする?

作業療法士の養成校には大学・専門学校・短大の3種類あり、それぞれメリットが異なります。例えば、専門学校や短大では、大学と比較して作業療法士に特化した教育を受けられることがメリットです。一方、大学では作業療法士としての知識だけでなく、一般教養も身に付けることができます。どちらを選ぶかは、作業療法士の資格取得だけを目的にするか、幅広い知識を学び直すかで判断するとよいでしょう。

養成校の多くは4年制ですが、3年間で卒業できる短大や専門学校も一部存在します。時間的な効率を考えれば3年制の学校を選びたいところですが、3年制の学校は減少傾向にあるため、通学できる範囲に3年制の学校が見つからないことも考えられます。また、1年で学ぶべき知識量が4年制よりも多いため、学習面の負担が大きくなる点にも注意が必要です。

ポイント② 夜間コースで働きながら学ぶ?

作業療法士養成校のなかには、昼間コースだけでなく夜間コースを用意しているところもあります。

一般的に、昼間コースは授業の拘束時間が1日約8時間程度なのに対し、夜間コースでは4時間ほどで終わります。そのため、家事や育児、仕事と作業療法士国家試験の勉強を両立したい方にはおすすめです。

夜間コースには30代~50代の方も多く見られるため、雰囲気になじみやすい点も魅力と言えます。

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ポイント③ 学費の負担は大丈夫?

学費は学校によって異なりますが、3~4年間養成校に通うためには数百万円の費用がかかります。一例として、作業療法士の専門学校に通うのに必要な学費をご紹介しましょう。

【作業療法士を養成する専門学校の1年間の納付金平均値】

入学金 授業料 実習費 設備費 その他 合計
昼間 361,000円 928,000円 141,000円 314,000円 48,000円 1,792,000円
夜間 324,000円 706,000円 133,000円 241,000円 52,000円 1,457,000円

(出典:公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「令和3年度 学生・生徒納付金調査」/https://tsk.or.jp/image/pdf/ds/dw-toukeiR03no2c2.pdf

「授業料」「実習費」「設備費」「その他」は、1年間にかかる費用を表しています。つまり、年平均で約143万円(夜間の場合約113万円)が必要となり、これを3〜4年間継続するわけです。また、交通費や生活費、教科書代も別途必要になります。

ポイント④ 学費のサポート制度は活用できる?

主婦や社会人の方は、暮らしのなかで予定外の出費が生じるケースも考えられるため、学費のサポート制度を上手に利用するのがおすすめです。

例えば、日本学生支援機構には、無利子・有利子2種類の貸与型の奨学金制度があり、月間2万円から奨学金を受けることが可能です(申請は在学する学校を通じて行います)。

学校によっては、特待生への学費減免制度が用意されている場合もあります。選抜された成績上位者は授業料が免除されたり、減免されたりするので、学校選びの際に確認しましょう。また、なかには医療機関などと協力して奨学金制度を設けている学校もあります。こうした奨学金制度は無利子であることが多く、提携医療機関に就職して一定以上勤務すると、返還義務が免除される場合もあります。

ポイント⑤ 資格試験の合格率は高い?

作業療法士になるための学校選びでは、偏差値よりも資格試験の合格率が重要です。2023年度における新卒者の作業療法士国家試験の合格率は91.3%でした。合格率がこの数字を超えている学校は、資格試験対策に力を入れている学校と言えるでしょう。

合格率を見る際は、何年かさかのぼって平均実績を確認すると、それぞれの学校の状況がより正しく把握できます。

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主婦・社会人が作業療法士になるメリット

主婦・社会人が作業療法士になることで、以下のようなメリットが期待できます。

資格取得後の就職率が100%

作業療法士は、国家資格を取得した方だけがその名称を名乗れる専門職であり、社会的にもニーズの高い仕事です。そのため、作業療法士の資格取得後の就職率は100%と言われています。

(出典:日本作業療法士協会「作業療法士になるには」/https://www.jaot.or.jp/ot_work/

作業療法士が活躍できる主な職場には、医療施設のほか介護福祉施設、障害者福祉施設、特別支援学校などがあり、就職先や転職先が幅広い点も作業療法士を目指す大きな魅力となっています。

(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率」/https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0210.html

(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト「作業療法士(OT)」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/168

女性が活躍しやすい

女性の患者さんのなかには、「リハビリも女性に担当してほしい」と考える方が少なくありません。また、女性ならではの視点でアプローチできるため、小児や高齢者の分野でも女性作業療法士が好まれる傾向にあります。

そうした点から、作業療法士は女性が活躍しやすい職業だと言えるでしょう。事実、日本作業療法士協会員の男女比率は、男性が38.4%、女性が61.6%となっており、女性が半数以上を占めています。

(出典:日本作業療法士協会「2019年度日本作業療法士協会会員統計資料」/https://www.jaot.or.jp/files/page/jimukyoku/kaiintoukei2019.pdf

また、男性作業療法士の平均年収が約443万円なのに対して、女性の年収は約407万円となっており、給与の男女差が小さいことも作業療法士の特徴です。

(出典:厚生労働省「令和3年 賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html

(出典:男女共同参画局「男女間賃金格差(我が国の現状)」/https://www.gender.go.jp/research/weekly_data/07.html

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まとめ

主婦や社会人の方でも、大学・短大・専門学校で勉強して国家試験に合格すれば、作業療法士になることができます。

主婦や社会人の方が作業療法士を目指す場合は、時間や費用に十分配慮して養成校を選ぶのがおすすめです。学費や奨学金制度の有無などをよく確認し、可能であれば夜間コースも検討しましょう。加えて、資格試験合格率が高いかどうかも、養成校選びの大事なポイントです。

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※当記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています

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