作業療法士は在宅ワークできる?在宅での仕事や副業についても解説

更新日 2024年02月22日 公開日 2022年12月15日

#情報収集 #転職検討/準備

作業療法士として働いている方のなかには、在宅ワークに興味を持つ方もいるのではないでしょうか。作業療法士は患者さまと直接関わり、リハビリを提供する仕事のため、在宅で働くのは難しいように思えるかもしれません。しかし、作業療法士の業務には在宅で行える業務も存在します。

当記事では、作業療法士の在宅ワークは可能なのか、在宅で行える業務にはどのようなものがあるのかを解説するとともに、作業療法士の方におすすめの在宅副業についても紹介します。「在宅ワークを取り入れたい」と思っている作業療法士の方は、ぜひご覧ください。

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作業療法士は在宅ワークできる?在宅での仕事や副業についても解説

作業療法士が本業で在宅ワークするには?

作業療法士は在宅ワークできる?在宅での仕事や副業についても解説

作業療法士や理学療法士といった、リハビリ職が活躍する医療福祉業界のテレワーク実施率は12.6%です。この割合は、他業種と比べて低い水準ではあるものの、テレワークを行っている施設・職場は一定数存在していることが分かります。

(出典:内閣府「第4回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」/https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/covid/pdf/result4_covid.pdf

特に、訪問リハビリテーションを行っている施設は、もともと作業療法士が事務所外で業務を行う職場です。オンライン環境を整え、セキュリティ対策や業務のルールを設けるだけで在宅ワークを取り入れられるため、「作業療法士の在宅ワーク」を導入しやすい職場だと言えるでしょう。

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ここでは、在宅ワークを導入しやすい職場の特徴と、在宅ワークでどのような業務を行えるのかを解説します。

在宅ワークが導入されやすい職場の特徴

在宅ワークを導入するためには、業務のオンライン化とICT化が不可欠です。もちろん、作業療法士が行うリハビリは患者さまと一緒に行うものであり、リハビリ自体を在宅ワークで行うのは難しいですが、事務作業などは場所を選ばずに行えます。

業務のオンライン化が進み、スマートフォンやタブレットを支給されていたり、セキュリティ対策が済んでいたりする職場は、在宅ワークを導入しやすいでしょう。逆に、まだ通信環境やデジタル環境が整っていない職場は、「業務をオンラインで行えないか」を検討することから始める必要があります。実現すれば、業務を効率化できるだけでなく、ワークライフバランスの改善にもつながるため、検討する価値は十分にあるでしょう。

実際、訪問介護の現場では、職員にスマートフォンを配布し、業務報告を事業所に戻らず行えるようにしたことで、1日あたりの勤務時間を70%削減できた例もあります。

(出典:東京都産業労働局「TELEWORK活用ヒント」/https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/hatarakikata/telework/medical_welfare_handbook.pdf

作業療法士が在宅ワークで行える仕事は?

作業療法士の仕事には、在宅ワークで行えるものと行えないものがあります。在宅で行える業務のうち代表的なものは、患者さまと直接関わらない報告書作成やトレーニングメニューの作成、技術を磨くための勉強などです。

報告書の作成
リハビリに伴う報告書や計画書の作成は、リハビリを適切に行う上で非常に重要な業務です。事業所全体でオンラインツールを導入することで、外出先からスマートフォンで報告書を記入したり、自宅のパソコンで計画書をまとめたりすることができるでしょう。報告書の作成業務をオンライン化すると、リハビリの合間の隙間時間を有効に活用できるため、業務の生産性を上げることにもつながります。
自主トレーニングメニュー作成
患者さまにリハビリを提供できる時間は限られているため、作業療法士は患者さまが1人でできる自主トレーニングメニューを作成することもあります。自主トレーニングを目的通りに正しく、かつ効果的に行ってもらうための説明書やトレーニングメニューの作成は、在宅ワークで行える業務の1つです。日々業務に追われて忙しい作業療法士でも、在宅ワークによって時間にゆとりができれば、丁寧で分かりやすい自主トレーニングメニューを作ることができるでしょう。
作業療法の勉強
作業療法士として活躍するためには、知識や技術を磨き続けることが大切です。作業療法士のスキルを高めるには、独学で症例を学ぶほかに、勉強会や講習会などの研修に参加する方法もあります。研修はオンラインで開催されるものもあるため、時間が合えば在宅で学ぶことも可能です。在宅ワークの時間を自己研さんに充てると、より質の高いリハビリを提供できるでしょう。
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作業療法士が在宅ワークで行える副業

作業療法士は在宅ワークできる?在宅での仕事や副業についても解説

職場のルールにもよりますが、作業療法士は在宅ワークで副業を行うことも可能です。厚生労働省の働き方改革で副業が促進されるようになったことから、在宅ワークで収入を増やし、年収アップを目指す作業療法士の方もいます。

(出典:厚生労働省「副業・兼業」/https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html

副業を行う際には、必ず自身の職場の就業規則を確認し、副業が認められているかどうかを調べておきましょう。なかには副業を禁止しており、就業規則を破るとペナルティが課せられる職場もあります。また、公務員は原則的に副業を認められていないため、公的な医療機関で働いている方は注意が必要です。もし、副業禁止の職場だった場合は、別途上司の許可を取るか、副業が認められている職場に転職する必要があります。

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副業による収入が年間20万円を超えると、基本的に確定申告が必要になるため、税金の手続きにも注意するようにしましょう。

ここでは、在宅で行える作業療法士におすすめの副業をいくつか紹介します。

ライティング

ネット上のメディアで公開される記事を執筆するのが、「ライティング」の仕事です。医療関係の専門的な案件を選ぶことで、作業療法士の知識を存分に生かすことができるでしょう。リハビリ内容についての記事や、作業療法士として働く方・作業療法士を目指す方に向けてのハウツー記事など、作業療法士の知識が必要な案件は多数募集されています。

また、趣味や興味のある分野を記事テーマに選ぶと、自分の好きなことを仕事にできます。未経験の方でも始めやすく、幅広い案件の中から自分に合ったものを選べる点が、ライティング業務のメリットと言えるでしょう。

文字起こし

講演会やインタビューの内容が録音されたものをテキストにする作業が、「文字起こし」と言われる仕事です。パソコンへのテキスト入力ができれば誰でもすぐに始められるため、副業をしたことがない方にもおすすめです。

作業療法士の資格を持っていると、医療系の講演会・インタビューなど、専門知識が必要な文字起こしの仕事を請け負うことができます。そうした案件は、ニーズが高い割に引き受けられる人が少ないため、単価が高く設定されやすい傾向です。作業療法士の知識を生かせる案件に応募することで、効率よく収入が得られるでしょう。

アフィリエイト

ブログを開設し、商品やサービスを紹介する記事を掲載して読者に購入を促すのが「アフィリエイト」です。自身のブログから読者が商品やサービスを購入することで、報酬を得られます。

ブログ記事に作業療法士の高い専門性を生かせれば、他のブロガーとの差別化につながるだけでなく、読者からの信頼も得やすいでしょう。収益が発生するまで少し時間はかかるものの、「初期費用が不要」「ブログ自体が資産になる」など、アフィリエイトの仕事にはさまざまなメリットも存在します。

スキルシェア

スキルシェアとは、自分の持っている「専門職の知識」や「スキル」を提供して報酬を得る副業です。リハビリに関する悩み相談や、作業療法士を目指している方への試験対策など、自分が持っているスキルをさまざまな形で有効活用できるでしょう。ただし、スキルシェアを行うためには、専門のサイトに登録する必要があります。

リハビリを受けられる人が増えるように、スキルシェア形式での機能訓練を提供している企業もあり、スキルシェアでの作業療法士の需要は高まっていると言えます。

【関連リンク】作業療法士が働く場所は?
4つの領域と主な就職先を紹介

まとめ

作業療法士は在宅ワークできる?在宅での仕事や副業についても解説

業務のオンライン化が進んでいる職場であれば、作業療法士も在宅ワークを行うことができます。患者さまとかかわるリハビリ以外の事務作業や、自身のスキルアップのための勉強などは、在宅ワークで集中して行うことで効率化を図れるでしょう。

また、在宅で働くことができれば、ライティングや文字起こし、アフィリエイト、スキルシェアなどの副業にも挑戦しやすくなります。ただし、副業する際は必ず就業規則をチェックするようにしましょう。「在宅ワークや副業には興味があるけれど、今の職場ではできそうにない」という方は、転職を検討してみるのも1つの方法です。

マイナビコメディカルでは、作業療法士の方に向けてさまざまな求人を紹介しています。キャリアアドバイザーの転職サポートも無料で受けられるため、「在宅ワーク可能」や「副業可能」など、希望の条件がある方は、ぜひ一度マイナビコメディカルにご相談ください。

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※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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