作業療法士はやりがいのある仕事?|必要な素質と魅力も解説
作業療法士は、医療機関や介護福祉施設などの患者さま、利用者さまに対して心と体のリハビリを提供する、とてもやりがいのある仕事です。また、社会的な需要が高く将来性もあるなど、職業としての魅力も数多くあります。
当記事では、作業療法士がやりがいを感じられる場面や仕事の魅力、作業療法士に求められる資質などについて詳しく解説します。作業療法士を目指している方、作業療法士に興味のある方はぜひご覧ください。
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目次
作業療法士がやりがいを感じる場面
作業療法士はリハビリの専門職であり、対象者がその人らしく自立した日常生活を送れるようにサポートする役割を担います。具体的な仕事内容としては、対象者の身体的・精神的な障害や疾患に応じて、日常の基本的な生活動作(食事、着替え、入浴、家事など)や社会復帰のためのリハビリテーションを提供します。
作業療法士は患者さまや利用者さまの心身を支える、やりがいのある仕事です。ここでは、作業療法士がやりがいを感じる場面を4つ取り上げて紹介しましょう。
患者さまや利用者さまの社会復帰を手伝える
患者さまや利用者さまの社会復帰を手伝えることに、やりがいを感じる作業療法士は多くいらっしゃいます。すべての方が回復に向かうわけではないにしろ、作業療法士が担当する患者さま、利用者さまの多くはその可能性を持つ方たちです。
対象者の状況に合わせたリハビリメニューを考え、相談しながらともに歩み、社会復帰を実現させる。その工程から得られる達成感は、作業療法士としてのやりがいにつながるでしょう。
患者さまや利用者さまから感謝の言葉を聞ける
患者さまや利用者さまから感謝の言葉を聞けるのも、作業療法士のやりがいの1つです。作業療法士は多くの時間を患者さま、利用者さまの近くで過ごします。そして、リハビリを終えた際や退院の際に、直接「ありがとう」と言われることも珍しくありません。ときには、対象者の回復状況を見たご家族から、感謝の言葉をもらうこともあるでしょう。
そうした言葉は、作業療法士として働く上での大きな喜びとなり、「もっと患者さまや利用者さまの力になりたい」「次の仕事も精一杯頑張ろう」と意欲を燃やす原動力にもなるはずです。
個性を発揮できる
作業療法士の仕事には、「作業療法士自身の個性を発揮しやすい」という側面があります。
作業療法士は、対象者の個性や状況に合わせてリハビリプランを作成しますが、その際、自分の趣味や特技、経験を生かすことが可能です。例えば、手芸や料理の趣味を持つ作業療法士であれば、それらを手指の機能訓練に活用できるでしょう。また、自分の趣味や特技を仕事に取り入れることは、患者さま、利用者さまとの円滑なコミュニケーションにも役立ちます。
独自の訓練メニューが患者さまの回復につながったときの喜びや達成感は、作業療法士にとっての大きなやりがいと言えるでしょう。
作業療法士は自分の個性を生かして
チーム医療に参加できる
チーム医療の現場では、作業療法士も医師や看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士など、さまざまな医療職とチームを組んで、患者さまの治療にあたります。
他の医療職との連携は簡単ではありませんが、チームが一丸となって目標を達成した際には特別な充実感があるでしょう。また、普段はあまり触れることのない他職種の知見を吸収し、自身のスキルアップにつなげることもできます。
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作業療法士の仕事の魅力
作業療法士として転職したり、他職種と連携したりするなかで、仕事上のさまざまな魅力に気付くこともあります。ここでは、「作業療法士の仕事にはどのような魅力があるのか」について詳しく解説します。
専門性を深められる
作業療法士がカバーするリハビリの範囲は幅広く、さまざまな分野で専門性を高めていくことが可能です。例えば、日本作業療法士協会では、作業療法士の生涯学習を支援し、学術的研さんを積んでもらうことを目的に「専門作業療法士」「認定作業療法士」の制度を設けています。
これらの資格を取得することで、作業療法における特定分野についての知識や技術を磨くことができ、より高度な実践能力、課題解決能力が身に付くでしょう。それによって、作業療法士としての市場価値も上昇するはずです。
(出典:一般社団法人 日本作業療法士協会「生涯教育」/https://www.jaot.or.jp/continuing_education/)
将来性がある
高齢者人口が増加を続ける日本において、リハビリ人材へのニーズがなくなることは考えにくい状況です。そのため、リハビリの専門家である作業療法士は、将来性の高い職業だと言えるでしょう。
ただし、作業療法士の数が年々増えていることも事実です。これから先も求められる理学療法士になるためには、毎日の業務のなかで知識やスキルを磨いていくことが重要となります。
作業療法士に求められる資質は?
作業療法士には、備えておきたい資質があります。例えば、コミュニケーション能力や根気強さもその1つ。それらを身に付けておけば、作業療法士としてやりがいを持って働ける可能性が高まるでしょう。
ここでは、作業療法士に求められる資質を3つ紹介します。
元教育担当からみた適性と能力
コミュニケーション能力
人と接する機会が多い作業療法士にとって、コミュニケーション能力は非常に重要です。患者さまや利用者さまとの会話を通じて、趣味や好み、希望などの情報を引き出せれば、その方にあわせた効果的なリハビリを提供できます。もちろん、同僚や他職種との情報共有にもコミュニケーション能力は欠かせません。
そのため、会話が好きで誰とでも楽しくコミュニケーションが取れる方は、作業療法士の仕事にやりがいを感じやすいでしょう。
根気強さ
作業療法士には根気強さも求められます。作業療法士として働くなかでは、リハビリが思うように進まないことや、患者さま、利用者さまが挫折しそうになることもあるでしょう。しかし、作業療法士には、そうした場面でも根気強くリハビリを継続し、対象者の社会復帰を支えようとする姿勢が必要です。
少しずつでも前に進めば、患者さまや利用者さまもきっと前向きな気持ちになります。作業療法士が大きな心で受け止めてサポートすることで、お互いの信頼関係も深まるでしょう。
観察力
作業療法士は、身体機能に課題がある方や気持ちが落ち込んでいる方と接することが多いため、相手の体調に異変がないかを注意深く観察したり、相手の気持ちを的確に読み取ったりするスキルが必要です。
観察力が鋭く共感力が高い作業療法士は、対象者に適切なアプローチができるため、それらは日々の業務に欠かせない資質と言えます。リハビリの内容に無理がないか、意図したような成果が上がっているかなどについてよく観察し、それぞれの状態に合わせてプログラムを作成・改善していきましょう。
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まとめ
リハビリの専門職である作業療法士は、患者さまや利用者さまの社会復帰を間近で見守れたり、直接感謝の言葉を聞けたりと、やりがいを感じやすい仕事です。作業療法士は仕事上さまざまな方と関わりを持つ機会が多いため、コミュニケーション能力や根気強さのある方は特に向いているでしょう。
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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています
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