臨床検査技師は就職が決まらない?対策と就活方法を解説!
臨床検査技師の資格を持っている方や、これから資格取得を目指すみなさんのなかには、「臨床検査技師は就職が決まらない」という話を聞いている方がいらっしゃるかもしれません。臨床検査技師は医療現場で欠かせない存在にも関わらず、なぜ「就職が決まらない」と言われるのか、疑問に感じることもあるでしょう。
今回は、臨床検査技師の就職・転職が本当に難しいのかについて、就職先が決まりにくい方の特徴などを交えながらご紹介します。スムーズに就職先を決める方法もお伝えしますので、臨床検査技師としての就職・転職活動にお役立ていただければ幸いです。
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目次
臨床検査技師は就職が難しい?
臨床検査技師の就職は、決して難しいわけではありません。その理由の1つに、「臨床検査技師はさまざまな場所で活躍できる」という点が挙げられます。臨床検査技師が活躍できる職場の例は以下の通りです。
- ・病院やクリニック
- ・健診(検診)センター
- ・臨床検査センター
- ・大学の研究室
- ・治験関連機関
- ・医療機器メーカーや製薬会社
それぞれに臨床検査技師の業務内容は異なりますが、どの職場であっても、臨床検査技師は「検査のプロ」として重要な役割を果たしています。
また、厚生労働省のデータによると、令和3年度の臨床検査技師の有効求人倍率は1.42です。この数字からも、「就職が難しい」とは言えないでしょう。
(出典:jobtag「臨床検査技師」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/161)
加えて、日本の高齢化がさらに進むことを考えれば、臨床検査技師が活躍できるチャンスは今後も十分にあると考えられます。
8つの就職先の特徴を紹介
就職先が決まらない方の特徴
臨床検査技師の就職先はたくさんありますが、なかには就職・転職活動が思うように進まず、悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。就職先が決まらない方によくある特徴は、以下の2点です。
・条件にこだわりすぎている
特に経験の浅い臨床検査技師の場合、給与や待遇などの条件にこだわりすぎると、就職がなかなか決まらないこともあるでしょう。例えば、特定の業務ができる職場だけを探している、大規模な病院や大学研究室など「就職先のブランド」を優先しているといったケースが、それにあたります。条件にこだわりすぎると応募できる求人数が少なくなるため、はじめから条件を狭くしすぎないことが大切です。
・採用試験対策が不足している
臨床検査技師の資格を取得しても、資格を持っているだけでスムーズに就職・転職できるとは限りません。まずは求人を探すところからスタートし、求人に応募した後には、書類審査や面接試験なども控えています。試験の内容や試験対策は職場によって異なるので、どういった対策が必要なのかを確認し、入念に準備しましょう!
書くときの注意点も紹介
臨床検査技師として就職先が決まらない時の進路
就職活動を続けているのに、なかなか就職先が決まらないと、少しずつ不安になってくるかもしれません。しかし、就職先が決まらないからといって、臨床検査技師として働くことを諦める必要はありません。
ここでは、臨床検査技師として就職先が決まらない新卒の方に向けて、3つの対策をご紹介します。それぞれの詳細を把握して、自分に合った方法を探してみてください。
大学院に進学する
就職先が決まらない時は、大学院に進学するという選択肢もあります。
職場によって詳細は異なりますが、学部卒と院卒・修士卒では、院卒・修士卒のほうが初任給が高くなる場合があります。また、院卒以上の学生しか採用しない職場もあります。そのため、大学院に進学することで、就職の際の条件が今より良くなる可能性もあるでしょう。
ただし、大学院への進学は費用がかかる上に、学部卒の方より社会に出るのが2年以上遅くなります。自分のキャリアプランを見据えながら慎重に考えましょう。
条件を見直して就職先を探す
大学院に進学せず、条件を見直して引き続き就職先を探す方法もあります。就職先に求める条件を見直せば、応募できる求人の幅が広がり、就職できる可能性が高まるかもしれません。仮に第一志望の職場に就職できなくても、臨床検査技師としての実務経験を積んだ後に、あらためて希望する企業・分野への転職を目指すのも1つの手段です。
なお、臨床検査技師として活躍の幅を広げたい時は、資格を取得するのも良いでしょう。以下に、おすすめの資格を2つご紹介します。
健康運動指導士 | 健康のための運動指導をする専門家です。運動プログラムの作成も仕事内容に含まれます。生活習慣病対策には適度な運動が必要とされており、健康運動指導士の存在意義は高まりつつあります。 (参考:公共財団法人 健康・体力づくり事業財団/https://www.health-net.or.jp/shikaku/) |
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日本糖尿病療養指導士 |
糖尿病を患っている方に生活指導を行う専門家です。常に最新の知識や技術が求められるため、一度試験に合格しても5年ごとに更新する必要があります。 |
臨床検査技師の求人を探す
就職浪人する
3つ目の進路は就職浪人をすることです。卒業時に臨床検査技師の資格を無事取得できれば、学生時代よりも就活に専念できるので、採用試験対策の時間も確保しやすくなるでしょう。ただし、就職浪人は「既卒」扱いとなり、新卒のみを募集する求人に応募できないことがデメリットになります。
就職浪人を選ぶ際は、以下のような過ごし方がおすすめです。
- ・他の資格の勉強・取得
- ・OB・OG訪問
- ・パート・アルバイトでの勤務
浪人中に資格が生かせるパート・アルバイトで実務経験を積んでおくと、就職した後もスムーズに仕事に取り組むことができるでしょう。
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臨床検査技師がスムーズに就職先を決めるには?
臨床検査技師がスムーズに就職先を決めるには、ポイントを押さえて就活に取り組むことが大切です。まずは、以下の3点を意識するようにしましょう。
- ・採用選考の対策をしっかりと行う
- ・就活や情報収集を早めに始める
- ・臨床検査技師の転職・就職に強いエージェントを活用する
ここでは、3つのポイントの詳細を解説します。
採用選考の対策をしっかりと行う
どんな職場を受ける場合でも、面接対策は必須です。面接を受けるにあたっては、以下のポイントを意識してください。
- ・前職の退職理由はなるべくポジティブに伝える
- ・志望動機を明確に伝える
- ・身だしなみに気を遣う
自分自身の熱意や志望度をアピールするためにも、上記の内容はしっかり押さえておきましょう。
また、職場によっては筆記試験や性格診断テストが実施されることもあります。一般常識が問われることもあるので、日頃からの勉強が大切です。
面接を通過するための志望動機とは?
就活や情報収集を早めに始める
他の人に遅れを取らないためには、就活や情報収集を早めに始めることが大切です。具体的にいつ動き始めるべきかは志望先によって異なりますが、一般的に、企業の採用活動は病院よりも早い時期からスタートする傾向にあります。希望する職場がいつ募集を始めるのか、よく確認するようにしましょう。
また、臨床検査技師の転職では、新年度を迎える1〜3月や、ボーナス後の6〜7月に求人が増える傾向にあるため、その時期に向けて情報収集を行うのがおすすめです。
就活の準備を始めるのが遅くなってしまったとしても、慌てることなく計画を立てて、できるだけの対策を行ってください。
臨床検査技師の就職・転職に強いエージェントを活用する
就職先を探す際は、自分で情報を集めるだけでなく、プロのキャリアアドバイザーに相談するのも効果的です。就職・転職エージェントのキャリアアドバイザーは、業界情報や求人情報の細かい部分までを熟知した上で、求職者1人ひとりに合った求人を紹介しています。就活に疑問・不安を感じる方は、臨床検査技師の就職・転職に強いエージェントを活用し、キャリアアドバイザーと一緒に就活を進めましょう。
臨床検査技師として就職・転職を目指している方は、キャリアアドバイザーによる転職サポートが受けられる「マイナビコメディカル」の活用をぜひご検討ください。マイナビコメディカルでは求人の紹介はもちろん、面接日程の調整や書類添削など、幅広いサポートをご提供しております。
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まとめ
今回は、臨床検査技師の就職事情を中心に、スムーズに就職先を決める方法などをご紹介しました。
臨床検査技師が活躍できる職場はたくさんあります。しかし、条件にこだわると就職・転職が難しくなることもあるため、最初から条件を絞りすぎないようにしましょう。就活をスムーズに進めるためには、早めに準備を始めたり、エージェントを活用したりといった対策がおすすめです。
就職・転職を検討している臨床検査技師の方は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。非公開求人を多数取り扱っているマイナビコメディカルでは、求職者様の希望にぴったりの求人をご紹介いたします。
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※当記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しています
監修者プロフィール
マイナビコメディカル編集部
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