作業療法士の面接対策|よく聞かれる質問と回答例も紹介!

更新日 2024年02月22日 公開日 2022年10月18日

#書類準備 #応募 #面接・選考

作業療法士が就職・転職を成功させる上で、最難関とも言えるステップが「面接」です。面接では、経歴や強み、仕事に対する思いなどが深掘りされるため、事前に対策を練っておかないと志望度や熱意が伝わらない可能性もあります。しっかりと対策した上で、転職活動に臨みましょう。

当記事では、作業療法士が就職・転職を成功させるための面接対策について、詳しく解説します。面接でよくある質問と回答例も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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作業療法士の面接で必要な持ち物

作業療法士の面接では、下記の5つの持ち物が必要です。

  • ●履歴書と職務経歴書の原本またはコピー
  • ●資格証明書
  • ●筆記用具
  • ●メモ帳またはノート
  • ●腕時計

履歴書と職務経歴書を当日提出する場合は、忘れると面接を受けられない可能性があるため、前日の夜にバッグに入れておきましょう。あらかじめ採用担当者に提出する場合は、直前まで対策できるように、コピーを用意してください。

保有している資格に間違いがないことを確かめられる場合もあるため、資格証明書の準備も必要です。入社までに取得を見込んでいる場合は、専門学校や大学など、在籍している養成施設に取得見込証明書を発行してもらってください。

連絡事項をメモするための筆記用具とメモ帳、ノートも欠かせません。また、スマホを取り出さなくても時間を確認できるように、腕時計をつけておくと便利です。

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作業療法士の面接で見られるポイント

作業療法士の面接で特に見られるポイントは、「履歴書・職務経歴書」「身だしなみ」「視線・姿勢・話し方」の3つです。面接を成功させるためにも、この3点が重視される理由や、特に重視される部分を把握して、事前に準備しておきましょう。

面接で重視される「履歴書・職務経歴書」「身だしなみ」「視線・姿勢・話し方」の詳細は、以下のとおりです。

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履歴書・職務経歴書

履歴書・職務経歴書では、証明写真の準備はもちろん、応募先に熱意が伝わる志望動機を書くことが重要です。また、自分が応募先に必要な人材だと判断してもらうには、免許・資格やスキルなど、細かい項目についても漏れなく書く必要があります。

作業療法士が履歴書・職務経歴書を書く際は、下記のポイントを押さえましょう。

  • ●過去の経歴を経て、どのような経験やスキルを身に付けたか
  • ●なぜ応募先の施設・会社を選んだのか
  • ●今後どのような作業療法士になりたいか

履歴書・職務経歴書を作成する際は、応募先に合わせた内容を記載することも大切です。一度考えた文章を使い回したりせず、それぞれの応募先の理念や活動内容を踏まえて内容を変えてください。

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身だしなみ

髪型や服装などの身だしなみは、「清潔感」がいちばん大事です。作業療法士は日常的に患者さまと接する職業であることから、清潔感があると面接官に気持ち良い印象を与えられるでしょう。髪型や服装、メイクについて、清潔感を出すためのポイントは下記のとおりです。

【髪型】
髪型は、男女ともに黒髪で表情がはっきりと見えることが重要です。男性は耳が出るくらいの短髪、女性で髪が長い方は、ヘアピンで留めるか後ろでまとめてください。

【服装】
面接時の服装は、黒や紺などの落ち着いた色で、自分の体系に合ったサイズのビジネススーツが最適です。中に着るものは、男性の場合はシャツ、女性の場合はシャツやブラウスとし、白や水色など清潔感のある色を選んでください。また、ネクタイやベルト、靴、バッグなどの小物は、スーツに合った落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。

【メイク】
メイクは、ナチュラルメイクが基本です。作業療法士は仕事上、患者さまに直接接する機会が多いため、マニキュアは避け、爪を短く切っておくと好印象につながります。

視線・姿勢・話し方

自分が話している時であれ、話を聞いている時であれ、面接時の視線は面接官の目を見るのが基本です。複数の面接官に対して話す場合は、質問された面接官のほうに視線を向けつつ、ほかの面接官にも適度に目を配るようにしましょう。また椅子に座る際は、膝を閉じ背筋を伸ばして、きちんと面接官のほうを向いてください。

話し方のポイントは、語尾まではっきりと、丁寧な言葉で話すことです。自己アピールを意識するあまりに、面接官の話を遮ったりしないように気を付けましょう。

なお、話の流れについては、結論を最初に述べるのがおすすめです。初めに結論を話すことで話のポイントが理解しやすくなるため、論点をしっかり伝えることができるでしょう。結論に続いて理由や具体例を述べ、最後にもう一度結論を話して締めるという流れを心がけてください。

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作業療法士の面接でよくある質問と回答例5選

作業療法士の面接を受けるにあたって、「どのような質問をされるのか」「質問に対してどのように答えれば良いのか」を不安に思う方は多いでしょう。

最後に、作業療法士の面接でよくある5つの質問と回答例を紹介します。なお、ここで紹介する回答例は、病院からクリニックに転職するケースとなります。

Q1:自己紹介をしてください

A(回答例)
私は〇〇と申します。現在27歳で、作業療法士として5年間働いています。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介は、応募内容に間違いがないかを確認する意味合いで行われます。第一印象に大きな影響を与えるため、大きな声でハキハキと答えることが重要です。

Q2:これまでの職歴を教えてください

A(回答例)
前職では、総合病院で高齢者のリハビリ業務を中心に行っていました。大きな病院であったことから、多くの患者さまと接するなかで、一人ひとりに合わせたコミュニケーションの取り方を身に付けることができました。身に付けたコミュニケーション能力は、貴院の業務でも生かせると自負しております。

「これまでの職歴」は、過去に勤めた職場でどのようなことを学んだのかを確認するための質問です。培ったスキルや知識、経験などを具体的に紹介した上で、応募先でも生かせることを前向きに伝えると良いでしょう。

Q3:当院に応募した理由を教えてください

A(回答例)
地域に密着した貴院で、患者さまに寄り添った関わり方をしたいと思ったためです。これまでの5年間、総合病院で勤務しながらさまざまな方へのリハビリ業務を行い、次第に一人ひとりの患者さまともっと深く関わりたいと思うようになりました。

「地域を元気に」という貴院の理念は私にとっての理想でもあります。実際に、職員の方たちがいきいきと働かれている様子も拝見しました。ぜひ、私も一緒に働かせていただきたいと思っています。

「当院に応募した理由」は、応募者の熱意や考え方を知るために聞かれます。そのため、どの施設・企業にも共通するような内容ではなく、「なぜその施設・企業でないと駄目なのか」を明確にした回答が重要です。

現場を事前に見学できた場合は、雰囲気や働く様子を見て感じたことを話すと、さらに印象が良くなります。

Q4:作業療法士として大切にしている心構えを教えてください

A(回答例)
大切にしている心構えは、患者さまに安心してもらえるように、笑顔を絶やさないことです。リハビリに取り組んでいる患者さまは、「本当に自分の症状が回復するのか」と、大きな不安を抱えています。実際に、前職では「〇〇さんの笑顔を見ると、不安でも頑張れる」と言ってもらえたことがありました。

貴院においても、笑顔を絶やさないことで患者さまに安心感を与え、少しでも早く明るい日常生活を送れるように支援します。

作業療法士としての心構えが、自社の風潮や理念と合っているかを確認するために行われる質問です。ホームページや求人内容から応募先についての情報収集を行った上で、回答内容を考えると良いでしょう。

Q5:作業療法士としての将来像を教えてください

A(回答例)
作業療法士として、リハビリ技術や専門性をさらに向上させ、あらゆる症状に対応できるようになりたいと思っています。最終的には、貴院におけるリハビリ部門のリーダーとして、育成や新規プログラムの考案を実施することが目標です。

作業療法士としての将来像は、「自院で長く働いてくれそうか」や「描いている展望が自院で実現できるものか」などを知るために聞かれる質問です。応募先が、自身の希望やキャリアプランを実現するのにふさわしい職場あることを伝えつつ、長期的な目線で回答するようにしてください。

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まとめ

作業療法士の面接では、履歴書と職務経歴書、資格証明書、筆記用具、メモ帳またはノート、腕時計の5つが必需品です。面接当日に忘れることがないよう前日のうちに用意して、バッグの中に入れておいてください。

面接中は、「履歴書・職務経歴書」「身だしなみ」「視線・姿勢・話し方」の3点を特に見られます。本記事で紹介したポイントを押さえて、事前に対策することがおすすめです。

なお、作業療法士の面接においては、よくある質問の意図を踏まえた上で回答内容を考えると、好印象につながる可能性が高まります。回答例を参考にしながら、しっかりと面接対策を進めましょう。転職先や面接対策に悩んだ際は、コメディカル業界に精通したアドバイザーが豊富にいる「マイナビコメディカル」に、ぜひご相談ください。

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監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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