言語聴覚士(ST)の面接について

最終更新日:2018年8月30日

キャリアアドバイザーに聞いた!

言語聴覚士(ST)の面接について

転職活動において、最も重要なステップの一つが面接です。言語聴覚士(ST)の場合、面接がどのように進み、担当者に何をチェックされるのか知っておくことで、有意義な事前対策につなげることができるはずです。ここでは、そうした面接対策のポイントを、マイナビコメディカルのキャリアアドバイザーが、具体例を挙げながら解説していきます。

1. まずは面接に臨む心構えから

面接の成否は、いかに事前準備を濃いものにできるかどうかにかかっています。緊張を強いられる場面で自己アピールするためには、志望先について集めた情報や自身のキャリアを振り返り整理した情報を盛り込んでまとめた志望動機を、声に出して練習しておくことが大切です。比較的新しい職種である言語聴覚士はポストそのものが少なく、志望先でたった1人の存在となる可能性もあります。「聞かれたことに答えればいい」と受け身でいては評価されませんし、採用されたとしても現場で苦労するでしょう。

2. 面接の特徴をつかんでおこう

本番で緊張しすぎないためにも、面接がどのように行われるか事前に知っておきたいもの。言語聴覚士ならではの部分も含め、面接の特徴や注意点をチェックしましょう。

どのような面接スタイルが多い?

施設長や事務長、コメディカルのリーダー(リハビリ長や経験年数の長いPT・OT・ST)などが面接官となることが多いようです。面接時間はおおむね1時間程度で、会議室や待合室、診察室など様々な場所で行われる可能性があります。すでに志望先に言語聴覚士がいる場合は、より専門的な会話ができるよう同席することが多く、1対1あるいは1対2での面接となるケースがほとんど。この場合、これまでに経験してきた疾患や提供できるケアの種類、使用してきた評価基準や道具などについて、説明を求められることもあるようです。履歴書や職務経歴書と矛盾のない説明がスムーズにできるよう準備しておきましょう。

話し方で注意するポイントは?

早口になりすぎないよう気をつけながら大きめの声で話すことで、相手が聞き取りやすいうえ、自信あふれる人物であるように映ります。「僕」「あたし」「俺」といったインフォーマルな表現は悪印象を与えることもあるので注意しましょう。一人称を多用する面接の場においては、正式な「私(わたし・わたくし)」という表現を使用するのが基本です。もちろん、「貴院」「貴施設」など社会人として使いこなすべき敬語は、スムーズに使える必要があります。

身だしなみの基準は?

施設によって温度感は異なるものの、スーツ着用で面接に臨むことが基本です。先方から「普段着で」と言われた場合も、落ち着いた色のワイシャツやジャケットなどを選び、ラフすぎることのないよう注意します。清潔感が重視される業界ですから、奇抜な髪色やカラーコンタクト、ネイルなどはNG。女性の場合、過剰なメイクはもちろんのこと、ノーメイクも面接の場にふさわしくありません。「普段はすっぴん」という人も、最低限のメイクは必要と考えておきましょう。

3. 面接の担当者はここを見ている

求められる言語聴覚士像は志望先によっても異なりますが、どのような職場であっても重宝される「共通点」が存在します。面接の際に何をチェックされるのか理解して、自身を効果的にアピールできるよう準備しておきましょう。

POINT1:コミュニケーション能力が高いか

一人ひとりの対象者とじっくり向き合いながらケアを提供する言語聴覚士にとって、高度なコミュニケーション能力は必須ともいえます。面接官としても、初対面の相手とどれだけ円滑にコミュニケーションできるかどうかは、必ずチェックしたいポイントです。また、そのポストの少なさから、志望先にとって数少ない(あるいは唯一の)言語聴覚士になるケースも少なくありません。他職種のスタッフと協調しながら業務をこなせる人物であることをアピールしていきましょう。

POINT2:志望先について正しく理解しているか

志望先についての情報収集が不十分で、的外れの志望動機を話すことのないよう注意しましょう。例えば、比較的元気な利用者にのみリハビリ職が介入する介護施設において、「ターミナルケアに力を入れたい」とアピールしても意味がありません。かえって「本当にうちで働きたいの?」と悪印象を与えてしまいかねませんから、力を入れている領域や対象者の状態などについて、少なくとも施設のウェブサイトに掲載されている情報には必ず目を通しておきましょう。

POINT3:能動的に動くことができそうか

「教育体制がしっかりしているか?」「VEやVFなどの専門的な検査が可能か?」といった志望先の体制は気になるもの。しかし、「与えられること」ばかり気にしているように受け取られてしまうと、「環境が整っていないと動けない消極的な人」という誤解を招きかねません。「自分で積極的に学んでいきたい」「医師とも連携を図りたい」「新たな提案をしていきたい」といったように、能動的に行動できる人物であることを印象付けるアピールをしたいところです。

4. 面接でよく聞かれる質問にはどう答える?

面接では、ブランクの長さや年齢などについて突っ込んだ質問をされることもあります。うろたえることなく、面接担当者が引っかかっている懸念点を解消できるような回答を用意しておきましょう。

よく聞かれる質問1:「ブランクが長い理由を教えてください」

(回答例)「家業の飲食店を引き継ぐ必要があり医療現場を6年ほど離れていましたが、今年に入って弟が店を継ぐことになったこともあり、あらためて言語聴覚士として現場復帰したいと決意しました。飲食店で働いている間も、高齢のお客様が食事中にむせたり、食べ物をかみ切れなかったりする姿を見ることがあり、いくつになっても食を楽しめるようサポートする言語聴覚士という職種の魅力を再認識しました。これから磨き直すべき知識や技術は少なくないと覚悟しておりますが、貴施設で実施されている勉強会などにも積極的に参加しながら、できるだけ早くキャッチアップしていきたいと思います。」

⇒家庭の事情で6年のブランクがありながら、その間に言語聴覚士が果たすべき役割の重要性や魅力を再認識し、転職に臨んだケースです。面接担当者が懸念する点をカバーしながら、能動的に学んでいける人物であることをアピールできています。

よく聞かれる質問2:「年下のスタッフが多い環境でも大丈夫ですか?」

(回答例)「社会人としては経験があっても言語聴覚士として医療現場に入るのは初めてですから、たとえ年下であっても先輩として敬意を払うことは当然だと思っています。以前の職場にも年下の同僚や上司がいましたが、まったく気にならず自然にコミュニケーションできていました。また、あくまで臨床経験に応じて給与額が決まるということについても、もちろん理解しております。前職である営業のスキルは生かしつつ、皆さんに医療現場のことを教わりながら、1日も早く言語聴覚士として活躍したいと思います。」

⇒異業種からの転職ということもあり、他のスタッフより年齢が高めのケースです。「年下ばかりでやりづらい」と感じることなくフラットな目線で働けるということを、前職の経験を持ち出してアピールしています。また、年齢ではなく臨床経験で評価される点も理解していると表明したことで、「就職後のトラブルが少なそうな人」という印象を与えることができています。

4. まとめ

面接担当者が何を懸念材料ととらえるかは、施設の状態によっても異なってきます。できるだけ詳しく志望先の情報をつかんだうえで面接対策を行うために、マイナビのキャリアアドバイザーの助言を生かしてみませんか? 志望先の職場状況や求められる言語聴覚士像を踏まえ、面接での自己アピールの戦略や盛り込むべきキーワードなどについて、きっと有益なアドバイスが得られるでしょう。

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